野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡にある野口内科です。
  医療に関することはもちろん、近隣の話題や音楽・本のことなどについて綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:30
    休診   日曜・祝日・木曜午後
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● 過去のお勧め記事 1 → 強力な麻疹 ( はしか ) の感染力

● 過去のお勧め記事 2 → 口内炎を治すには

BGM

ドミ【診察室のBGM 145】


Dominic Miller と言えば、フィル・コリンズクリッシー・ハインドスティングのサポートメンバーとして知られたギターの名手。
ロックだけでなく、クラシックやブラジル音楽、ケルトの民謡などに裏打ちされた渋い音色にいつも唸らされます。
オーケストラとの共演も重ねていますよね。

昨年リリースされた
「Silent Light」
いい意味で枯れています。
テクニックに走るのではなく、彼の内面から発する声が余計な装飾を削ぎ落としたギターの音となって耳に自然に溶け込こんでくる感じ。
弦の響きを介した彼との会話がとても楽しく感じます。


例えばアルバム3曲目の「Water」
いかがでしょう、このアクの抜け具合。
ベースラインを変化させるオスティナート技法の習作らしいのですが、そんな難しい話は抜きにして、枯山水のような美意識の世界にどっぷりと浸って、彼との穏やかな語らいを楽しんでみて下さい。

アルバムからは複数の曲を選んで診察室のBGMとして流しています。


fm【診察室のBGM 144】


1977年に発売され4000万枚は売れたという化け物のような存在の 
Fleetwood Mac 「Rumours」
これに先んずる1975年のアルバム
「Fleetwood Mac」はジャケットのコンセプトや内容も双子のように似ていて、こちらも500万枚は売れたそうです。
リンジー・バッキンガムクリスティーン・マックヴィー、そしてスティーヴィー・ニックスの3つの秀でた個性が醸し出す多様性は、今聴いても新鮮味を失っていません。

今回紹介するのはスティーヴィーの
「Landslide」
見目麗しき容姿とは不釣り合いの線の太い独特なだみ声は、聴いたらすぐに彼女とわかるアイコン。
アルペジオを奏でるリンジーのギターをバックに、耳の奥に強烈な残像を刻むその声が、時とともに移り変わる人の感情が生み出していくすれ違いを淡々の唄い上げています。
来月でもう70歳になってしまうという彼女の声がなぜか無性に聴きたくなって、診察室のBGMに加えてみた次第です。


夜空の【診察室のBGM 143】


円熟のアラフィフ、 
Karen Souza が昨年末にリリースしたアルバム「Velvet Vault」
これまでの作品同様、ロックやポップスの曲をジャジーにアレンジして披露しているのはもちろん、今回はスタンダードやオリジナル曲も取り上げています。

特筆すべきはTOKUのとの共演が1曲あること。
日本人と共演したいとご指名があったようです。
彼とのデュエット&フリューゲルホルンが彼女の錆びた囁くような歌声に見事にマッチしています。
この極上の組み合わせは本当に素晴らしいです。

今回紹介するのはアルバムの2曲目に収められている
エルトン・ジョンの作品「Don't Let The Sun Go Down On Me」
限りなく装飾を削ぎ落とし、彩度も抑えて唄いあげていて、エルトン・ジョン本人には申し訳ないですけど、この曲、こんなに素晴らしかったのかと見直すきっかけになりました。
下のYouTubeにて是非ご確認下さい。

なお、Karen Souzaは以前【診察室のBGM 86】で、TOKUは 【
診察室のBGM 67】で紹介しています。





SK【診察室のBGM 142】


昨年秋にリリースされたイギリスのジャズヴォーカリスト 
Stacey Kent のアルバム「I know I dream」にハマっています。
初めてのオーケストラとの共演で、それぞれの曲が美しいのも理由の一つです。
しかし何と言っても選曲の妙。
いきなりアントニオ・カルロス・ジョビンの曲が2曲続いたかと思えば、フランス語でセルジュ・ゲンズブールの曲。
そしてそれに続くのが、何と昨年ノーベル文学賞に輝いたカズオ・イシグロの歌詞による「Bullet Train」というオリジナル曲で、新幹線を題材にしています。
彼の作詞した曲はアルバムのラストも飾っており、最後までおいしいアルバムです。

診察室のBGMに選んだのはジョビンの隠れた名曲「Photograph」
何も申し上げる事のない素晴らしい出来栄えは、診察室で是非ご確認下さい。

下の YouTube映像は、ゲンズブールの「Les Amours Perdues」をストリングスをバックに軽やかに唄っている様子です。




life【診察室のBGM 141】


素晴らしい才能に巡り合うのはうれしいこと。
インターネットラジオで聴いて一発で気に入ったアーティスト 
Joy Ellis 
カーメン・ランディエスペランサ・スポールディングを初めて聴いた時と同じような衝撃を感じました。

昨年11月にリリースされたばかりのデビューアルバム
「life on land」には11曲が収録されていますが、それぞれに特色があってオリジナリティに溢れた曲ばかり。
すべてお気に入りで毎日のように繰り返し聴いています。
診察室のBGMとして選んだのは10曲目の「Be Kind」
彼女のピアノのイントロで始まるゆったりとした3拍子。
彼女の声質には哀愁を帯びたバラードがぴったりのように思います。
途中で入るフリューゲルホルンのアドリブがこれまた恰好良いスパイスになっています。

下の YouTube映像は、アルバム2曲目に収められた「The Jazzman」です。
彼女の才能の一端が伺えるので是非覗いてみてください。


blue【診察室のBGM 140】


12月の診察室ではBGMにクリスマスソングを流しています。
毎年、意外なアーティストがクリスマスアルバムを出してくれるのが楽しみな年末なのですが、今年はどうもパッとしませんね。

そこで、昔から使っているのに紹介していない曲を今回選んでみました。
それは、
BONNIE PINK 「オレンジ」
もう22年前になってしまいますが、アルバム
「Blue Jam」からシングルカットされた彼女のデビュー曲です。
当時は研究室にいて、ラジオがほぼ神戸のKiss FMにチューニングされていました。
彼女が関西出身ということもあったのか、しばらくヘビーローテーションで流れていた曲です。
オレンジってクリスマスキャンドルの暖かい炎の色のこと。
ちょっぴり憂いを帯びた歌詞もメロディーも秀逸で、大好きな曲です。

当時は小室サウンドが全盛の頃。
スピッツやこの曲にはちょっとホッと一息入れることができたのを覚えています。


えっせん【診察室のBGM 139】


2年半程前のことだったと思います。
知り合いのイギリス人に「お店で面白いことやるからおいで」と誘われて出向いたところ、そこに居合わせたのが今回紹介するジャズヴォーカリスト
和田明 でした。
狭い空間の中で破天荒なジャムセッションが展開されたのですが、彼がギターを奏でながらスキャットなどを披露。
スモーキーベルベットという形容がまさにぴったりの、その歌声を間近で聴くことができてとてもラッキーでした。
今年の鹿児島ジャズフェスティバルにも出演していましたよね。

今回は、その彼が今年リリースした
「ESSENCE」を紹介します。
冒頭の「Skylark」からノックアウトされてしまいますが、ジャズのスタンダードだけでなく、ビリー・ジョエルやスタイル・カウンシルなど多岐にわたる選曲で和田明ワールドが展開されます。

ラストを飾るのが
フランク・シナトラの代表作でもある「All The Way」
原曲よりもゆったりとしたテンポのピアノとのデュオですが、歌唱力と表現力が半端ないです。
この1曲を聴いただけで皆さんが魅了されること間違いなし。
彼の曲がBGMとして流れているタイミングで、当院の診察室に居られる患者さんはとてもラッキーだと思います。
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なじゃ【診察室のBGM 138】


ジャズギタリスト
小沼ようすけとorange pekoeのギタリスト 藤本一馬 の二人が結成した Inspired Guitar Duo がこの夏に「Naja」というアルバムをリリースしました。
自然をテーマに掲げていて、森・雨・大地・海・月などといった名前の入った曲が並んでいます。
テクニックをひけらかすことなく、自然の持つ優しさや不思議な力を、息の合ったギター2本で見事に描写。
まるで山水画のような世界がとても心地いいです。
こんな素晴らしいアルバムに出会えるたびに幸せを感じます。

基本的にアコースティクギターだけなのですが、光合成を意味する
「Photosythesis」では、アコギとエレキの組み合わせ。
恐らくエレキは小沼ようすけが弾いているのではないかと思いますが、異なる音が光合成のごとき化学反応をして、新しい音となって耳に届きます。

アルバムからはこの曲以外にもいくつか選んで診察室のBGMに活用しています。
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ジャケ【診察室のBGM 137】


歌い手の
伊藤大輔とジャズピアニスト宮本貴奈。がコラボしたライブアルバム「Acoustic Rendez-Vouz / the Summer Songbook」
掛け値なしに素晴らしいです。
柔らかくて透明感が秀逸の男性ヴォーカルに、自在に風景を描き出すピアノの音色が絶妙に絡み合って、美しさの溢れる一枚。

アルバムの最後に収録されているのは江間章子作詞、中田喜直の作曲で、日本人なら誰でも口ずさむことができる
「夏の思い出」
尾瀬って行ったことがないんですけど、湿原の中を時間を忘れてのんびり過ごしているような気持ちにさせてくれる3分間です。
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goodt【診察室のBGM 136】


久しぶりに男性アーティストの紹介になります。
ベーシストの 
井上陽介 。
彼の演奏は随分前に鹿児島で1度だけ聴いたことがありますが、エンジン全開の演奏は圧巻で強く印象に残っています。
彼が今年リリースした
「Good Time Again」
幅広いジャンルの曲を取り上げ、彼のベースの魅力がいっぱい詰ったアルバムに仕上がっています。

アルバムの最後は大西順子とのコラボ「Never Let Me Go」
レイ・エヴァンズジェイ・リヴィングストンのコンビといえば「ケ・セラ・セラ」が有名ですが、この曲も私は大好きです。
大西順子の時に麗しく時に情熱的にと目まぐるしく変化するピアノに対し、終始落ち着いたベースさばきで曲をまとめ上げています。
今トリオを組んでいるだけあって息がぴったり合っているなと感じました。
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ケルティク【診察室のBGM 135】


リラクゼーションを目的に流していてる診察室のBGMにハープの音色を加えてみようと、あれこれ物色していて見つけたCDが今回紹介する 
Celia Briar の「やすらぎの音楽 ~ ケルティック・ハープ ~」です。
アイルランドの国章 ( 国旗ではありません ) に大きく描かれているケルティック・ハープ。
一般的なハープと違って金属の弦を使っているそうで、やや硬めの音なのですが、それでも優しく心地よく響いてくれて和みますね。

収録されている19曲、どれをとってもBGMとして使えますが、今回紹介するのはアルバムトップを飾る「Pretty Girl Milking a Cow」
あまり馴染みのないアイリッシュ・フルートの音色も絡んで、とても新鮮な耳ざわり。
ちょっぴり物悲しくも聞こえるのですが、乳搾りをしている女の子がどんな気持ちで仕事をしているのだろうか、と考えながら目を閉じて聴いていると、いろんな色彩や情景が浮かんできます。

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ニコレッタ【診察室のBGM 134】


今年の霧島音楽祭には、ハンガリーの歌姫、アンドレア・ロストがやって来ます。
みやまコンセールでのコンサートを心待ちにしていますが、今回の診察室のBGMで紹介するのは同じハンガリーのジャズヴォーカリスト Nikoletta Szöke 
東欧のジャズにちょっと興味を持って手にしてみました。
彼女のさらりと聞きやすい歌声もさることながら、バックの音がしっかりしているには驚きました。
ロマ ( ジプシー ) 音楽の影響を強く受けているお国柄、ジャズの分野にもしっかり活きているように思います。

2012年に発売されたアルバム
「Inner Braze」の中には、ランディ・クロフォードのヒット曲「One Day I'll Fly Away」が収録されています。
穏やかな曲調ですが、人生の次のステップへ羽ばたくぞという強い思いが感じられる歌詞ですよね。
軽やかなピアノとともに彼女が唄い出し、ワイヤーブラシのドラムが途中からさりげなく加わり、テナーサックスがまろやかに雰囲気を盛り上げていく展開も素晴らしいですが、歌詞を見ながら曲を聴くと、彼女の見事な解釈と表現力に気づかされます。


私は、今からちょうど30年前にハンガリーを訪れました。
当時は東西冷戦のまっただ中でしたが、首都ブダペストのドナウ川沿いの美しい街並みにすっかり魅了され、ここなら住んでもいいな、と思ったほど。
そんな私のお気に入りの場所へ間もなく旅立つ人がいます。
夢に向かって頑張って欲しいですね。

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じゃぱ【診察室のBGM 133】


先月の診察室のBGM132で紹介した
Jazz Lady Project の筝の音が気になって、参加メンバーで"kotist" を名乗っている 宮西希 のアルバムを買っちゃいました。

オリジナルばかり10曲を収録した
「じゃぱねすけ」は2013年の発売。
半数はソロですが、いろんな楽器とのコラボした演奏も聴き応えがあります。
特に、アルバムをプロデュースしている私の大好きなギタリスト
天野清継との掛け合いは情熱的で圧巻です。
下のYouTubeでも聴いていただける「GOMA」は、昵懇の写真家が好きだというウサギの子「ゴマ」を題材にして作られた筝のソロ。
筝の音色は硬くて減衰が速いと勝手に思い込んでいましたが、この曲でそのイメージがぶっ飛んでしまいました。
仔ウサギの写真とマッチしたうっとりするようなメロディで始まりますが、途中から彼女独特のテクニックもふんだんに堪能できますよ。


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cinema【診察室のBGM 132】


女性ミュージシャンが集結しジャズを奏でるプロジェクト、その名も Jazz Lady Project 
3枚目となる今回のアルバム
「Cinema Lovers」は、映画音楽をテーマにして総勢17名が様々な楽器を駆使して変化に富んだアレンジで楽しませてくれます。
アルバム冒頭、いきなり筝の音色で始まりますからね。

全部で12曲収録されていますが、映画「ティファニーで朝食を」の中でオードリー・ヘップバーンが唄ったあまりにも有名な曲
「Moon River」は、診察室のBGMに使うのはもってこいの曲で、これまでも別のアーティストのバージョンをいくつか流していました。
ピアノ、ヴァイオリン、ヴォーカルというこのアルバム中で最も少ない3人の構成になっていますが、特にヴァイオリンが情感豊かで思わず聞き入ってしまいます。

下にアルバム紹介の映像を貼っておきますが、結構楽しめるお勧めの1枚です。

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passage【診察室のBGM 131】


「They Can't Take That Away From Me」が唄われている映画「踊らん哉」のワンシーンをYouTubeで見ることができます。



モノクロなのはいいとして、唄っている間のカットに工夫がないのは当時 ( 1937年 ) の映画撮影のノウハウとして致し方ないのかも知れません。
ところで 
ガーシュイン はこの曲も手がけているのですね。
まるでJR九州の列車が水戸岡鋭治氏のデザインで埋め尽くされているように、どこにでも登場してくる気がします。

昨年秋にリリースされた
 萱原恵衣 のデビューアルバム「Passage」でもこの曲が取り上げられています。
元々の曲はポップな色調ですが、抑制を効かせながらも表現力のあるヴォーカルにブルージーなエレキギターが絡み、展開も面白いものに仕上がっています。
このアルバムは全体を通して派手さはないですが、一つ一の曲が凝った作りになっていてなかなか聴きごたえのある佳作です。

ところで「踊らん哉」の元々のタイトルは「Shall We Dance」なんですね。
周防正行監督のあの映画のタイトルが「踊らんかな ?」だったらあそこまでヒットしたでしょうか ?
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