野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して42年の野口内科です。
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DPP-4阻害薬

まう〖 今月のつぶやきから 72 〗


収集した情報を半ば自分のメモ代わりにツイッターにてつぶやいています。
その中からいくつかピックアップして月末にまとめている
今月のつぶやきから」は今回で72回目。
丸々6年が経過したことになります。
今回は10題を選んでみました。


最初は、糖尿病治療薬について5題。

① 日本でも少しずつメトホルミンの使用量が増えているようですが、DPP-4阻害薬を第一選択薬として用いている理由は何なのでしょうね。

② DPP-4阻害薬の効果が出にくい人や副作用の出やすい人が次第に明らかになってきました。脂肪に関する食事指導は必要そうですね。

SGLT2阻害薬の中でカナグリフロジンはちょっと特徴がありますね。

④ いい薬とはいえ、メトホルミンはちゃんと服用してもらえないようで。

⑤ 予防で内服するのですか・・。


次は、気管支喘息に関するものを2題。

⑥ 妊娠中の過剰な糖分摂取に関してはいろんな報告があります。

⑦ 環境面から病気を減らす施策も必要のようです。


最後は、個人的に気になる情報を3題。 

⑧ 含嗽剤であっても一定量は嚥下してしまいます。人工甘味料が問題なのでしょうね。

ニューキノロンには特異的な副作用が多いですが、血管系への影響もあるようです。

⑩ 不特定対数の人が触るものは感染源になりうるということです。

悩みここ数年、新しい糖尿病治療薬の発売が続いています。
DPP-4阻害薬というジャンルの薬が2009年から昨年にかけて 7種類が発売されました。
一段落したと思ったら、今年に入ってSGLT-2阻害薬というものが出てきました。
4月に 1剤先行して世に出てきたのですが、今月 3成分が一斉同時発売という日本の医薬品史上でもかつてないような事態で、各社の売り込みも激しいものがあります。
処方する我々にとっても非常に悩ましいことです。

このSGLT-2阻害薬は簡単に言うと、糖を尿に流すことで血糖を下げるもので、体重減少や血圧低下なども期待されています。
反面、尿量が増えて口渇や便秘、尿路感染症などが起きやすいとされています。
DPP-4阻害薬もようやくその処方の勘所を掴んできたところなので、SGLT-2阻害薬の使い方もそのうち理解できてくるだろうと思います。


さて、SGLT-2阻害薬に関してちょっと興味がある情報を最近知りましたので紹介しておきます。

まず、毛細血管の周皮細胞にもSGLT-2が存在し、これを介してナトリウムが過剰に取り込まれると細胞の膨化が起こったり増殖能が落ちたりするということ。
この現象が糖尿病性の細小血管障害や網膜症につながる可能性があり、SGLT-2阻害薬を使うことで合併症を防ぐ可能性が期待できそうです。

もう一つ、SGLT-2阻害薬を使うとグルカゴンが増えるという情報 ( → こちら )http://

このことは 9日に同級生がWeb講演会で話していたので知ったものです。
グルカゴンは糖を上げてしまうホルモンなんですが、SGLT-2阻害薬を使うと血糖は改善するわけなので、グルカゴンの上昇が一体どういう意味を持つのかは今後の課題でしょう。


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