ラクダ2連日のように報道されているので、韓国のMERS ( 中東呼吸器症候群 ) 問題はご承知のことと思います。
それに関連してとりとめのないことを綴ってみます。

9日に鹿児島でMERS対応意見交換会が開かれました。
その翌日、会合に参加した県医師会のお偉いさんとたまたま話す機会があったので、韓国で行われている休校措置は過剰ではないか、と聞いてみました。
それに対して、必要なことだ、という返事。
2009年に新型インフルエンザが流行した時、最初の感染が確認された関西地方では一斉に休校措置がとられたことをご記憶かと思います。
インフルエンザは感染力がとても強いので、有効な手段だったと考えられます。
実際、患者数が一時的に小康状態を保ち、その間に行政や医療機関の体制を整えることができたことは世界的に注目となりました。
でも、今回の韓国の件についてWHOは休校措置の解除を促していますし、厚労省が10日に発表した国内での発生時対応の中でも触れられていません。
MERSの感染力はインフルエンザほど強くはないからでしょう。
ちぐはぐな対応で大きな混乱を招かないように、やるべき対応について今一度確認しておく必要がありそうです。

また、先月、WHOは新興感染症名を定める上に地名や人名・動物名を含めないようにとの指針を出しました。
今回のMERSも該当しますよね。
昔は疾患や細菌などに見出した人物名がつくことが、半ば名誉だったのでしょう。
一体どんな病気なのかをすぐにイメージできない疾患名とその病態を結びつけて覚えるのは学生時代大変でした。
病気の性質をよく表現する名称がつくのなら大歓迎ですが、MERSにはどんな名前が相応しいでしょうか。