野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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MRワクチン

2月にも当ブログでも話題にしたのですが、風疹の流行が止まるところを知りません。

私自身、3歳の時に罹患しています。
おでこに氷嚢をのっけられて寝ているところに、遊びに来た近所の友達に対して
母が今日は遊べないと告げていた場面を覚えています。
どんな症状であったかさっぱり覚えていません。
流行の中心である成人では症状が重いとされていますよね。

風疹鹿児島では風疹の患者がかなり多く報告されています。
最新の情報はこちら ( → 風疹累積報告数の推移 ) をご覧いただきたいのですが、これをみると都道府県別の報告数では鹿児島は 5位ですが人口比でみると 3位なのです。
ゴールデンウィークで人の移動が多かったことも懸念されています。
風疹の潜伏期間は 2-3週間とされていますので、今月後半から患者が増えるのではないかと予想されているのです。
実は医師になってから成人の風疹の患者を診察したことはありません。
今回の流行においても診ないで済むように願っています。

ワクチンが唯一の予防策ですが、現在風疹単体のワクチンは品切れで9月まで入手できません。
代わりに麻疹・風疹ワクチンの接種が勧奨されています。
ただ、料金が高くなるのは申し訳ない点です。

ワクチンに対して時にネガティブな面ばかりを強調する傾向の強いマスコミが、今回は先天性風疹症候群などを丁寧にレポートしてくれています。
特にNHKが積極的で、ストップ風疹というキャンペーンを張っていますね。
是非参考にしてみてください。

都会を中心に風疹が流行しているというニュース、皆さんも見聞きしたことと思います。
報道を知った男性の方が先日予防接種を受けに来られましたけど、こういう問題意識の高い人はまだまだ少数派。

風疹で一番に問題になるのは妊婦さんが罹った時に胎児に影響を及ぼす可能性があるということ。
先天性風疹症候群 (CRS) と言って心臓の奇形、白内障、難聴を三大症状とするもので、昨年秋から6例もの報告があったそうです。

注射今回の流行では風疹ワクチンを打つ機会さえなかった世代を含む20~40代の男性が圧倒的に多いという特徴があります。
そもそも風疹ワクチンはCRSを防ぐ目的で昭和52年から女子中学生に限った定期接種が始まりました。
しかし不活化ワクチンでついた免疫はだんだん効力が落ちてくることもあり、免疫のない夫が感染しそれが妻に波及するというパターンが多いのではないかと思います。
日本のワクチン体制のお粗末さが今の流行を生んだと言っても過言ではありません。
お子様を希望される男性は積極的に予防接種を受けてくださいね。

また、麻疹・風疹ワクチンは本年度まで中学1年生と高校3年生は補足的な追加接種を受ける必要があります。
2回接種でしっかり免疫を維持するためにも大切なこと。
3月末までなので接種がまだの方、お忘れなく。 

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