排便力 ◆ 診療所ライブラリー 76 ◆ 


以前、便秘薬を大量に服用して毎日排便しないと気が済まない男性の話を書き、下剤について解説をしたことがあります。( → 「男女の違い その2」)
この本の中でも「下剤依存症」と称して、主にセンナ系の薬剤が手放せなくなる人が増えていることに警告を発し、
排便力を高める日常生活の過ごし方を身に付けながら下剤依存症からの脱却を目指すレクチャーがなされています。
下剤は比較的手に入りやすいですが、安易な使用を続けるととんでもないことになることが理解していただける本ではないでしょうか。
まあ、医師も各種下剤の特徴を十分に理解しないままに安易に処方しているケースが多いように思うんですけどね。

この本でも批判していますが、大腸内視鏡の分野で高名だった先生がコーヒーエネマなるものを喧伝していることにはとてもがっかりします。
浣腸という便秘に対する行為は非生理的な最終手段です。下剤の力をちょっと借りながら正しい知識を持って自然な排便が出来るようにしてください。

  → 「排便力」が身につく本