昨年に引き続き、インフルエンザワクチンの供給がストップしたため、予約を一時停止しています。
入手でき次第、ブログなどでお知らせいたします。

注射器昨年は、ワクチンの株を途中で変更したことや、他のワクチンの生産を増やさなければならない事情が影響して、最初から供給不足気味でした。

そして、インフルエンザの流行が始まってからワクチンの供給が安定しました。
しかし、罹る人が増えてからでは接種を希望される方はあまり多くなく、結局はワクチンが余ってしまうというミスマッチが生じました。

今年は、ワクチン生産開始も問題なく始まったのですが、全国的に不足状態に陥っています。
厚労省は「近年の使用量などに照らせば、今年のワクチン供給量は適切に使用されれば、不足は生じない」と言っていますが、現状とは大きな乖離があります。
さらに「現時点でワクチンが足りなくても、シーズン全体では余剰が出てくる。ワクチンの供給は続くので、接種が望ましいとされる12月中旬まで待って」とも。
この言葉に業界の裏事情が透けて見えます。

実は、シーズン終わりに毎年のようにワクチンが大量に返品されるのです。
必要以上にワクチンを仕入れてしまう医療機関がいまだにあることが最大の原因とされています。
そこで、メーカーが生産・出荷調整をして対抗しているという噂です。
しかし、多くの医療機関で接種の希望に応えられない事態を生み出していることをどう考えているのでしょうか。
今までの商習慣をやめ、ワクチンの大量返品は受け付けないようにすればいい話ではないでしょうか。

厚労省は「シーズン全体では余剰が」と言っていますが、昨年は完全にニーズとのミスマッチでしたし、「接種が望ましいとされる12月中旬」というのは何を根拠にしているのでしょうか。
鹿児島では今のところは大きな流行はないですが、昨年は11月の下旬から全国的に流行が始まりましたよね。

シーズンの最後にワクチンが余ってしまうからって、11月下旬に供給不足を招いてしまうのは好ましい状況とは到底考えられません。
期間を通して帳尻が合っていればいいという問題ではないはずです。