ypq8ki2x.gif弟家族などがお盆休みで帰省してきたので、近所の寿司屋で夕食をとりました。
この寿司屋は鹿児島では結構有名です。ご主人は醤油マイスターの称号を得ており、オリジナルの醤油で新鮮なネタを楽しむことが出来ます。

さて寿司ネタの一つにイクラがあります。
人工イクラというものも存在しますが、一体どうやって作るのか調べてみたらちょっと驚きの発見がありました。
主材料に何と「アルギン酸ナトリウム」が使われているではないですか。

実はこのアルギン酸塩は医療の分野で大活躍しているのです。
一つは胃薬としてこのアルギン酸ナトリウムが。
もう一つ、最近新しい傷の治療法として脚光を浴びている湿潤療法の被覆材の一種に、アルギン酸カルシウムが使用されています。
今日は胃薬の方をご紹介します。

「アルロイドG」という緑色のドロドロした液体、これは今ある胃薬の中でも歴史が非常に古く、昭和30年代から使用されています。
止血作用に優れていることから、今でも潰瘍などで出血している症例や内視鏡的に粘膜を切除した後などに使われ、とても重宝しています。
胃の壁にトロリと付着して粘膜を保護するようです。
原材料は海藻。海藻のヌメリの主成分なのだそうです。

この胃薬でイクラを食べた気分になるか、というと・・・。
残念ながら、見た目も味も食感も、イクラにはほど遠いですね。


湿潤療法についてはまた後日、ご紹介したいと思います。

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