wm_vqfyk.gif《 大腸がん 3 》          

大腸がんと食習慣について調べているうち、ちょっと目に留まったことがあります。

まず、カルシウムをたくさん摂る人は大腸がんの発症が 30% 程低下すること。
そして、牛乳をたくさん摂る人も 15% 程低下することが報告されているのです。

この二つをみるとカルシウムは大腸がんの予防になるのか、と考えたくなります。
しかし一方で、関連がないとする発表もありますし、閉経後の女性では差がないことなども言われています。

そんな中、昨年牛乳の中のラクトフェリンという成分についての研究発表がありました。
ラクトフェリンを服用させて、大腸ポリープの大きさの変化をみたものなのですが、多く服用することでポリープのサイズがわずか 5% 程ですが小さくなるという結果が出ています。
気をつけたいのが、まだ発表が 1件だけであること。そして乳製品メーカーの影がちらついていることです。

これとは別にラクトフェリンには内臓脂肪を減らす作用があることも別のメーカーから報告されています。
メタボリック症候群に有効ではないかというわけですね。
そしてラクトフェリンは酸に弱くて胃で失活してしまうため、腸で溶けるように工夫しているというサプリメントを紹介しています。でも、食後ならば胃の中も十分に低酸状態になると私は思うのですが。

牛乳、カルシウム、ラクトフェリン、このあたりはまだまだ調べて多くのデータを出していく必要があるでしょう。
多くのエビデンスを得てこそ信頼のおけるものになると考えます。