nihv4xmb.gif神戸で研究生活を送っていた時代に最もお世話になった先生は、現在東京の某大学の教授。
その先生が先日鹿児島で講演を行ないました。
実は講演という形で先生の話を聞くのは今回が初めて。
最初に鹿児島には知っている人物が何人かいる、と私の名前も挙げていただきちょっと気恥ずかしく感じました。

神戸時代はもっぱら基礎研究中心だったのですが、東京では臨床データも豊富に出されており、今回は解熱鎮痛薬 (NSAIDs) による消化管粘膜障害についての話でした。

興味深かったのは、小腸の画像診断が普及して、NSAIDs による小腸の粘膜障害も多く見つかるようになってきたこと。胃の粘膜障害には胃薬がありますが、小腸には無効であることから予防や治療に苦労するとのことでした。
また、最近日本でもようやく発売されたサイクロオキシゲナーゼ (COX)-2 阻害薬に関する話も興味深く話を聞かせていただきました。

第一線の研究を臨床の現場に活用していこうと思います。