zrxdbwj4.gif一時品薄になっていた肺炎球菌ワクチンがまた入手可能となりました。

多くの方が、このワクチンで肺炎を予防できるものと勘違いされているようですが、
あくまで「肺炎球菌」という名前の細菌に対するワクチンです。

肺炎の原因となる細菌で最も多いのがこの肺炎球菌なのですが、
肺炎全体の約 2割を占めるに過ぎません。
残りの 8割は他の微生物によるもので、それらにこのワクチンは効果がないのです。

ただ、肺炎球菌は耐性菌が増え、抗生物質が効きにくくなってきている曲者です。
2割とはいえ、いざ肺炎球菌による肺炎にかかると治療に難渋する例が増えてきており、とても厄介なのです。
そこで、ワクチン接種により免疫をつけておくことは非常に有効な手段になるわけです。

一度接種すると 5年程は有効とされています。
また、インフルエンザワクチンと併用することで慢性肺疾患のある高齢者の入院や死亡をかなり減らせることが報告されています。

予防に積極的な海外では、高齢者だけでなく小児にも使用可能なワクチンが実用化されて使われています。