xs8ev4i8.gif ○○ 学会レポート 1 ○○


先週、神戸で開かれたJDDW という消化器関連の学会で発表のあった演題の中から興味ある報告をピックアップ。
まずは生活習慣に絡むものを 2回に分けてお伝えします。
ちょっと専門的になってしまいますがあしからず。

治療の一環として食事指導をしても、なかなか間食がやめられない人がいます。
その原因の一端を示唆する報告がありました。

最近注目されている非アルコール性脂肪肝炎 (NASH) の基本的な治療として間食の中止を指導したにも関わらず、それができなかった人を分析したところ、75gOGTTという糖負荷試験で空腹時よりも負荷後180分の血糖値が低くなっていたというものです。
インスリンの初期分泌も高値を示したことから、インスリン抵抗性によりインスリン過剰分泌の遷延化をきたし、食後の強い血糖値の降下と空腹感を招いて間食がやめられないのではないか、と結論づけていました。
板チョコ 2かけら程の少量の間食を摂ってもらうことで低血糖を防ぎ、全体の間食量が減らせて肥満抑制にも有効であったとのことでした。

NASHに限らず糖尿病などでも、画一ではない症例に応じた食事指導が重要であることを痛感させられました。

一般の方に注意しておきたいのは、この記事を読んで間食してもいいんだと都合の良いように解釈しないこと。
ちゃんとそういうタイプであるのかどうか検査で見極める必要があります。