e0wkpzy_.gif ◆ 診療所ライブラリー 31 ◆


皆さんが一番よく罹る病気といえば「かぜ」。
当然、診療所で最もよく診る病気も「かぜ」です。

しかしこのありふれた「かぜ」をどんな病気なのか正しく理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。
この本では、まずかぜとはどういうものかをわかりやすく解説してあります。

頼もしいのは、一般市販薬についての解説があること。
薬事法の改正でコンビニ等でもかぜ薬が買える機会が今後増えてくると思います。
実はかぜに用いる薬の成分には副作用に十分注意を払わなければならないものが多いのです。
十分な知識を持たず、それこそコンビニ感覚で気軽に買うのは禁物です。

私はかぜに対しては積極的に漢方薬を使っています。
なぜなら早く治るし副作用も少ないからです。
この本において、一章を割いてかぜに用いる漢方薬についてもわかりやすく説明がなされています。

「かぜは万病の元」と言われます。
本の中にも書いてありますが、二次感染につながることがあるのが最大の理由。
しかし、急性B型肝炎やエイズなどでも初期はかぜに類する症状で、しばらく間をおいて固有の症状が現れます。
ウイルス疾患の始まりはかぜ症状・・・そういうこともこの言葉の裏にあるのではと私は考えています。

これからかぜに罹りやすいシーズンです。
当院の書籍の貸出しを活用して、体調管理を万全に。


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