alisonmoyet.gif【診察室のBGM 35】


80年代前半、わずか 2年ほどの活動期間だったのに英国エレクトロポップの歴史に燦然と名を残す ヤズー
男女二人組でしたが、ボーカルの Alison Moyet はその後もソロで活躍して現在に至ります。

2004年発売のアルバム「Voice」は、ジャズスタンダードからエルビス・コステロまでをカバーするアルバムです。
前回紹介のボズ・スキャッグスがジャズを唄うと知った時も少し驚いたものですが、彼女の場合もデビュー前はR&Bをメインに唄っていたそうです。
聴いてみると昔と変わらない輪郭の太いパワフルさをベースに熟成味を加えた声は、こういうジャンルの曲にも全く違和感を感じさせません。

アルバムの中でのお気に入りは、ジョージ・ガーシュウィンの名曲「The Man I Love」
重厚かつ深みのある低音とハスキーに抜ける高音で、気難しいメロディと切ない歌詞をブルージーに唄いあげています。

94年の「The Glory of Gershwin」というトリビュートアルバムの中では ケイト・ブッシュがこの曲を唄っています。
強烈な個性を持つ二人の英国アーティストでこの曲を聴き比べてみてください。

下にケイト・ブッシュがこの曲を唄う映像を紹介しておきます。


  →Voice