2010061923064431201.gif私が経鼻内視鏡を用いた上部消化管の検査を行なうようになって今月で丸4年が経過しました。
経鼻内視鏡がかなり普及したこともあって、「以前別の施設で鼻からカメラをしましまた」とおっしゃる方も増えています。
ただ、「楽だと言われて受けたのに辛かった」と言う声もかなり耳にします。

理由がいくつか考えられます。

まず、鼻の麻酔の方法。
当院では手間がかかるが最もよいとされているスティック 2回法を行なっています。
といってもそんなに時間がかかるわけではないのですけどね。
スティックを用いないスプレー麻酔だけだと辛さを感じる場合が多いようです。

次に内視鏡のメーカーの違い。
当院で扱っているフジノン製の内視鏡の柔らかさにアドバンテージがあります。
他社製品だと硬かったり、抜去困難に陥ったりで鼻に優しい機器とは言えません。

そして内視鏡医の技量。
4年前の私と今の私を比べるとやはり経験を重ねた分後者がうまいに決まってます。
自分で自分に行なった 2度の経鼻内視鏡検査の体験を活かし、不安やつらさを取り除くため声をかけながらながら検査を進めております。
「前の病院よりきつかった」と言わせないよう、日々努力しております。