<< 風邪薬についての考察 第1回 >>


咳勤務医を辞めて、診療所で患者さんを診るようになって10年が経ちます。
外来をやっていて大きく変わったのは、いわゆる「風邪」を診る機会が圧倒的に多くなったこと。

本来は、鼻・のど・咳の三症状が揃ったものを「風邪」と言います。
しかし、風邪をひいたと来院される方の症状は実に多彩で、それに応じた処方が必要になります。
しかし、ここ10年の経験から、医療機関での処方薬や市販薬などの副作用を思い知ったり有効性に疑問を感じたりすることも出てきました。

これからの季節、いわゆる風邪に罹る人が確実に増えてきます。
そして、ほとんどの方が風邪薬にお世話になったことがあると思います。
インターネットを介して気軽に風邪薬が手に入る時代になってきましたが、風邪に関してごくごく普通に使われている薬についての知識を再整理して、誤った使い方をしないための参考になればと思い、このシリーズを始めることとしました。