◆ 診療所ライブラリー 92 ◆


動ける体のつくり方50代になると急速に体の筋力が衰えるとされています。
野球やサッカーで40代後半でも現役のプロスポーツ選手でいるのはごく少数。
50代を超えても現役でいられるのはゴルフとプロレスぐらいのものでしょう。

村田兆治氏が還暦を過ぎても130km台の速球が投げられるのは、相当の努力をしているからなのでしょうが、あそこまでやらなくても、高齢になっても日常活動において不自由をしないように体の機能を維持しましょうと説いているのがこの本。
紹介されている体操はどれも1分程度でできる簡単なものばかりで肩透かしを食らうかも知れません。
しかし50代から無理のないからだづくりを習慣づけて継続すれば将来に大きな差が出てくるのです。

患者さんに運動を習慣づけるアドバイスをしている私も、よく考えれば一日中診察室の椅子に座りっぱなしですし、あらゆるシーンで筋力の衰えを自覚します。
この本は自分自身のためにも患者さん指導の新しいヒントにも活用してみたいと思います。

 →  一生寝たきりにならない「動ける体」のつくり方