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2011020408481810371.gif落語家の桂歌丸師匠が入退院を繰り返していますが、体重がわずか36kgだと報道されていましたね。
身長の公称が165cmとなっているのでBMIを計算してみたところ、13.2と驚くような数字でした。
BMI ( body mass index ) は体格表す指数ですが、2007年に当ブログ「BMIについて」でわかりやすく解説していますので是非参考にしてみて下さい。

桂歌丸師匠といえば慢性閉塞性肺疾患 ( COPD : Chronic obstructive pulmonary disease ) に罹患していることも知られています。
疾患の詳細は今回省略しますが、喫煙が原因となります。
先日2014年のCOPDによる人口10万人当たりの都道府県別の死亡者数の速報値が公表され、20.7人の鹿児島県が最下位という結果でした。
鹿児島県の喫煙率は19.8%で、全国平均の21.6%より低く、九州の中でも最も低い数値なんですが (2013年) 。
ワーストの原因として高齢化が挙げられていましたが、それだけではないと考えます。
一般の方の認知度が低い疾患であることと、鹿児島県の呼吸器疾患に対する治療体制の弱さがあるのではないかと思います。
気管支喘息に関しても常に下位に甘んじる鹿児島県なのですが、こんなデータもあります。( → 呼吸器専門医数が少ないほど、気管支喘息やCOPDの死亡率が高い )

せっかく毎年公表されるデータです。
それをしっかり活用して、十分な対策を考えて臨床に活かしていかなくてはなりません。