たばこ7月11日の南日本新聞に鹿児島県の市町村たばこ税の2013年度税収が載っていました。
右の表はその南日本新聞から。(クリックで拡大します)
一人当たりの納税額をみるとトップが徳之島町の14913円で、奄美地区の12市町村のうち9つが1万円を超えているという結果でした。

奄美地区には百歳以上の高齢者が全国平均の3倍いるけれども、30~64歳男性の死亡率は1.5倍、女性は1.3倍という調査結果が出ています。( → 参考1 )
更に30~44歳に限ってみると、死亡率は 3倍に跳ね上がるそうで「早世の島」とも呼ばれているようですね。( → 参考2 )

離島における医療体制が十分でないことも理由として考えられますが、逆に奄美群島はこれまで健康長寿で知られていたのはなぜでしょうか。
自家用車が普及して運動しなくなったことや、コンビニ・ファーストフードの普及でかつての健康長寿を支えた伝統の食生活が消えつつあることが大きな要因ではないかと思われます。

当院に来られる奄美地区出身の患者さんの中には、大変立派な脂肪のつき具合の方が多い印象です。
元々肥満になりやすい因子を持っているのかも知れません。
そこへ、今回のデータから推測される喫煙率の高さ。
働き盛りは日本を支える大事な世代です。
生活習慣に関して、一人一人が意識を高めることはもちろん、医療や行政もバックアップして、若年者の死亡率の原因を探って改善していく体制を強固にしていく必要があるでしょうね。