9月3日に厚生労働省から発表されたデータを2つ紹介します。

まず、2013年度の都道府県別の一人当たりの医療費。( → こちら)
鹿児島県は61万1000円で、高い方から数えて4位でした。

次に、2014年度の調剤医療費の動向の中で明らかとなった都道府県別の後発医薬品の割合。( → こちら )
鹿児島県は数量ベースで67.5%、調剤率で71.5%で、いずれも高い方から数えて2位でした。

以上のデータから「国が推進する後発医薬品の利用促進は医療費削減に繋がっていない」と結論づけたとしたら、皆さん納得されるでしょうか。
鹿児島は高齢者が多いとか入院日数が長いなど医療費を押し上げる他の要因がありますから、そう断定することは難しいですよね。

グラフ先日このブログで毎日新聞によるインフルエンザワクチンの効果についての誤報を紹介しました ( → こちら ) が、論文に提示されたデータを深く読み込んでいないのか、恣意的に記事にしてしまったのか‥。
データは様々な項目を設定して分析するといろんなことが見えてくることがあります。
逆に、
自分の主張に合うように不都合な部分を隠してもっともらしく装うことも可能なのです。
世の中にはそういうワナがいくらでも存在します。
うわべの情報に惑わされないようにしっかりウラをとるように私は努めていますが、皆さんはいかがでしょうか。