【診察室のBGM 119】
すみれ

「誰にも似ていない"すみれ色のジャズ"」と評価されているピアニスト 栗林すみれ 
彼女の2作目となる
「Travelin'」を手にして聴いてみると、確かに女性らしいタッチでありながら深みがあって浮き彫り細工のように絵が浮かぶ音がアルバム全体に一貫していて、理屈抜きに聴き入ってしまいます。

9曲中7曲が個性溢れるオリジナル曲ですが、今回紹介するのはアルバムの最後に収録されているジャズスタンダード
「Blame It On My Youth」
超ベテランベーシスト金澤英明との2人の掛け合いが見事です。
あなたに一途になってしまったのは若さのせいだった、といった内容の歌詞のつく曲ですが、その歌詞と違って、若いピアノのひた向きな恋に練れ者のベースがしっかり応えてピアノの魅力を存分に引き出してる‥。
そんな感じの名演奏、下のYouTube映像の出だしに1分20秒ほどに収められています。