ねこここ3年ほど、わが家の庭の片隅で野良猫が子供を産み、数日の間過ごしていきます。
先月も親にべったりくっついて甘えている4匹の小猫姿を見かけました。
先週のことですが、親猫が力なくガリガリにやせ細っている姿を目撃したのです。
そしてこの数日、その親の姿が見えず、小猫の声だけが昼夜を問わずひっきりなしに聞こえます。

普段、野良猫にあまり好印象は持っていません。
庭にフンの置き土産が多いのです。
追い払う手段をいくつか講じてみましたが、うまくいったためしはありません。
相手が猫なのにイタチごっこを繰り返しています。
鬱陶しい厄介者達です。

ところが、今回は私も含めて家族の気持ちが揺らいでいます。
親はどうしたのだろう、小猫は無事に過ごしていけるのだろうか‥。
いつもなら全く起こらない感情です。

これは昨年秋にシリアの3歳の難民の子がトルコの海岸に遺体となって発見された時に似ているな、とふと思いました。
あの報道は大きなインパクトがあり、世界中が難民問題を深く考えるきっかけになりました。
小さな生命が大きな力を持つことがありますよね。

積年の野良猫問題もあるのですが、とりあえず小猫が置かれている現在の状況にどう対応するか、我が家に一つの課題が突きつけられています。