〖 今月のつぶやきから 92 〗


振動マシンこのところすっきりしない天気が続いています。
九州北部では豪雨に見舞われ、大変な被害が出ていますね。

ツイッターで自分のメモ代わりに医療情報を発信していますが、その中から月末に。
ピックアップしてお届けしているこのシリーズ。
今月は10題を振り返ります。


最初は細菌に関連する情報を5つ。

① 筋トレやダイエットに効果があるという振動マシンに私は懐疑的だったのですが、腸内細菌叢が変化するなんて考えもしませんでした。
興味ある報告です。

② 緑膿菌増殖に鉄が必要なのだそうですが、それを細胞内に運び込むシステムを活用して殺菌するという、従来の抗菌薬とは全く異なる手法。
耐性菌問題を克服する一歩となるでしょうか。

③ 口腔がんや食道がんのリスクとして、アルコールの代謝産物のアセトアルデヒドは以前から知られていましたが、常在菌が関与している可能性もあるのですね。

④ 便移植で疾患を改善する方法は研究段階ですが、好ましくない腸内細菌を狙い撃ちできるワクチンだと便移植よりは抵抗感なく治療を受けてもらえるのではないでしょうか。

⑤ 赤ワインは、レスベラトロールというポリフェノールばかりが注目されていました。
しかし、ネガティブな報告が次々に出ていました。
今回の報告で、腸内細菌の多様性が増大することで健康に寄与している可能性が出てきましたね。


次に、個人的に興味を抱いた報告を5題です。

⑥ 体に負担のかからない検査手法が次々に編み出されています。

⑦ 不整脈の治療薬のアミオダロンは、角膜に色素沈着をきたす他に甲状腺機能低下症を招く可能性があるのですが、高齢者では徐脈が元で転倒や失神のリスクが高いようです。

⑧ 進化の過程で遺伝子が変化する。
それはメリットでもあればデメリットとなることもあるわけですね。

⑨ 使用する抗菌薬の種類によって大腸の癌のリスクが異なってくるというのは非常に興味があります。

⑩ 65歳以下でBMIや腹囲が上昇するほど大脳皮質が薄くなる傾向にあるようです。