胃経鼻内視鏡を私が始めたのが2006年の6月のことでしたから、丸6年が経過しました。

最初の頃は左右アングルを省略して細さを追求したオリンパス製の経鼻内視鏡を扱うこともありましたが、消化管の変形がある場合などに挿入や十分な観察ができないとんだ食わせ物でした。
現在では、これまでの経鼻内視鏡の欠点だった解像度や視野角の問題をクリアして経口内視鏡と遜色ないレベルに仕上がっている
富士フイルム製の機種もあり、この6年での機器の進化には目を見張るものがあります。( → 最新の経鼻内視鏡の美しい画質 )

既に経鼻内視鏡は 5回目です、といったようなリピーターも大勢いらっしゃいます。
これは経口内視鏡に比べて苦痛が少ないからに他なりません。
先日もモニターでご自身の胃を見ながら「あー、面白い」とゲラゲラ笑っておられる方もいました。
ただ、一部には鼻からはきつかったという方がおられます。
どうしても鼻腔が狭いケースに多いのですが、
富士フイルム製にて鼻からはもう嫌だとおっしゃったのはわずか1例に過ぎません。
対してオリンパス製では二桁にのぼりますので、メーカーによる違いは大きいなと実感しています。

私は自分自身に経鼻内視鏡を挿入したことが3回ありますが、その経験を元にどういう操作の時に苦痛が生じるのかをしっかり把握して皆様の検査に当たっております。
上部消化管のスクリーニングに最適な経鼻内視鏡による検査を是非受けてください。