連休中に気になるニュースが。

学校で心停止になった子供に対し、救急隊が到着するまでに自動体外式除細動器 ( 以下 AED ) が装着されたかどうかを調べたところ、高校では男子生徒に比べ女子生徒で30ポイントの差 ( 男子 83.2%、女子55.6% ) があったという調査結果が公表されました。
小中学校では男女差はなかったようです。

すぐ側で人が倒れる場面にはなかなか遭遇しないと思いますが、平成20年から27年にかけて全国の学校で心停止になった子供が232人いたとか。
この数字、少ないと感じるか多いと感じるか‥。

人は緊急事態に遭遇した時に、それを楽観視して合理的な行動ができないことが知られています。
これを正常性バイアスと言います。

自動体外式除細動器人が目の前で意識を失って倒れた時に、すぐにAEDを思い浮かべることができるかどうか。
周囲の人達にも協力を仰ぎながら、AEDを取り寄せ、ためらわずに装着できるかどうか。
日頃から講習などを受けて、一刻を争う状況にしっかり対応できるようにしておかなくてはなりません。

女性の肌を露出させることに対しても、正常性バイアスが影響して躊躇するのかも知れません。
AEDをもっと普及させる上で、今回の報告で浮かんだ課題をどう克服するかも改めて考えなければなりませんね。

なお、装着する以前に使い方がわからない方も多いと思いますが、AEDは蓋を開けると音声ガイダンスが流れ、電極パッドを貼る位置なども教えてくれますし、電気ショックが必要な状態かどうか自動的に判断してくれます。