★ 診察室のデスクトップ 84 ★


2年前に訪れたハンガリーの首都、ブダペスト。
観光の目玉である聖イシュトヴァーン大聖堂やオペラ座にほど近い7区は、時代を感じる集合住宅などが建ち並ぶ住宅街でもあり、個性的なショップや飲食店が散在する場所でもあります。

歩いていてワクワクするのは、古びた建物の壁を彩るストリートアートがあちこちに見受けられること。
今回、診察室のモニターのデスクトップ画像に選んだのは、その中の一つルービックキューブを描いたストリートアートです。

ルービックキューブが大流行したのは私が高校生の時で、休み時間には多くのクラスメートが一生懸命にいじっていました。
数少ない高校時代の自慢話の一つなのですが、キューブを誰よりも早く完成させたのがこの私だったのです。
ほんの数日間でしたけど、攻略法を教えるなどヒーロー気分に浸っていました。


ドットで描かれたルービックキューブの左下には文字が書かれています。
このパズルを発明したハンガリー人、ルビク・エルヌーの言葉だそうですが、日本語に翻訳してみたら次のようになりました。

「常に解決法はあり、それは一つではない」

壁に突き当たってもルービックキューブを完成させたあの時のことを思い出して前進していこうと、ブダペストの街角で思ったのでした。

ルービックキューブ