野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して43年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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⑥ 医療関係の情報

日々発表される新型コロナウイルスの感染状況が深刻さを増しています。

鹿児島県鹿児島県でも8月17日以降本日まで5日連続して200例を超える新規感染者数が報告されています。
この5日間だけで1171例にも達しています。( 17日から245例・202例・251例・242例・231例 ) 
ワクチン接種が進んでおり、季節外れの大雨が続いて外出機会もそれほど多くないはずなのですが。
コロナ病床もひっ迫しつつあり、軽症者やある程度回復した患者さんを受け入れる宿泊療養施設は既に不足しています。
このため自宅待機を余儀なくされている方が19日の時点で908人に上っています。
この先、不運にも感染した場合、必要な医療が受けられない可能性があります。

鹿児島県には20日から蔓延防止等重点措置が適用されました。
本来、県から要請すべきものですが、政府側のハードルが高いと見送った経緯があります。
そのためか、県の準備不足が否めません。
例えば、時短短縮要請に関する情報発信が乏しいようです。
県のホームページは全く役に立たず、直接問い合わせても担当者によって回答が異なるそうです。

普段でさえ、県の新型コロナの発生状況をホームページ上で更新するのが遅いのですが、昨日は23時を回っても変更なしでした。
一方、鹿児島市は常に16時発表を怠りません。


9月に入ると、学校の行事が多い2学期が始まりますし敬老の日の連休が控えており、感染拡大の要因となりそうです。
この先、不運にも感染した場合に必要な医療が受けられない可能性もあります。

今よりはるかに感染者が少なかった去年と違って、皆さんの新型コロナに対する警戒感が希薄になってきているように思います。
 今一度、感染防御対策を見直して下さい。

何もかも後手後手の鹿児島県を頼っていては自分の身は守れません。 

どうにか開催にこぎ着けた東京オリンピック
7月23日の開会式をテレビで見ましたが、まとまり感に欠ける中、ピクトグラムのパフォーマンスは面白かったですね。

ピクトグラムピクトグラムは、言語に依存せず、視覚に訴えることで内容が直感的に伝わるようにした図柄のことです。
オリンピックとしては1964年の東京大会で初採用され、その利便性が注目され世界中に広まったとされています。

2002年の日韓ワールドカップ開催に合わせてJIS規格が制定され、更に今回の東京オリンピック開催を前に、国際標準化機構で定められているピクトグラムとの整合性をとるために、JIS規格の見直しがなされました。

スマホなどで使われる絵文字は「emoji」として世界に広まっていきました。
世界に誇れる文化であり、今回のオリンピック開会式でピクトグラムに焦点が当てられたことは喜ばしいことです。

選手村のエアコンのリモコンが日本語表記のままで各国の選手が戸惑ったという笑えない話がありますが、ピクトグラムを上手に活用してほしかったと思います。

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ピンク東京五輪は、コンセプトの一つとして「多様性と調和」を掲げています。
にもかかわらず、配慮に欠けているものがあります。
それが色覚の多様性に対するもの。

大会関係者専用の車線にピンク色のラインをペイントしたようですが、赤または緑の光を識別しにくいタイプの色覚の人にはピンクがグレーに見えてしまいます
そのため、アスファルトの上のピンクのラインを引いても認知・判別しづらいのです。


また、サッカー日本代表のユニフォームですが、名前や背番号が読みづらいと思いませんか ?

ユニフォームその最大の原因は、ユニフォームの青地と背番号の赤の明度差があまりないことにあります。
そのため、色覚の問題と関係なく非常に読みづらいのです。
背番号には白いアウトラインを施していて、多少は見えやすくなっているのは、名前のアルファベットと比較してもらえばわかると思います。
しかし、その太さが十分とは言えず、青と赤のセパレーションの意味をあまりなしていません。
テレビ越しに見ると、選手が大映しになる時以外判読困難です。

学会や講演会などのプレゼンテーションで、ブルーをバックに文字を赤色で強調したスライドをちょくちょく見かけますが、チラチラして見にくいだけです。


色の選択方法については、もっと学ぶ必要があると思います。
学校の必修科目に取り入れてもいいのではないでしょうか。
そうすれば、深緑の黒板に赤いチョークを使うなんてことも起こらなくなるでしょう。


当院の待合室のデジタルサイネージで流している情報では、情報量や文字の大きさだけでなく、しっかり色彩計画を立てて見やすさを追求しています。
普段から気をつけていることなので、東京オリンピックでは余計気になってしまうのでした。 

梅雨の後半や台風による大きな被害が毎年のように起っています。
今年は熱海市で土石流が起こりました。

土砂崩れ今回の土石流被害で異例だったのは、安否不明者の氏名を速やかに公表したこと。
個人情報保護が叫ばれるようになってから、死者や安否不明者の公表についての対応が自治体によってバラバラな状態が続いています。
個人的には今回の公表を評価しています。
安否の確認情報によって捜索の迅速化・省力化につながります。
また、親族や知り合いなどの安否を確認しようとする多くの人々の行動の無駄を省き、通信関係の負荷の軽減にもなります。

今回の氏名公表に対する批判はほとんど起きていません。
先月の知事会では災害時の死者や不明者の発表に関するガイドラインを策定していたようですが、適切な個人情報への配慮のあり方を国民全体で考え直したいものです。

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今回の土石流の原因として起点となった場所の盛り土がクローズアップされています。
そして、国土交通相は全国の盛り土の総点検を考えていると発言しました。
全国に5万ヶ所以上あるようですが、果たして現実的な対応でしょうか。

私の住む鹿児島市の武岡地区は、鹿児島に多い丘陵地帯を切り開いて出来た造成地で、あちこちに盛り土があります。
以前谷だった所が次々に埋め立てられていく様を知っている住民も多いです。
また、盛り土の部分を高速道路や新幹線のトンネルが貫いているという、他の場所ではみられない特殊な事情を持っています。

で、一体何の点検をするつもりなのでしょうね・・。
トンネルの安全性を調べてくれたらありがたいですが。

当院の新型コロナウイルスワクチンの接種状況ですが、本日までに1回目の接種を終えた方が472名、そのうち2回目も済ませた方が150名となりました。( 医療関係者も含めると 514名 / 192名 になります )

疼痛高齢者の方々が中心ですが、気になる副反応については1回目は筋肉痛・倦怠感などを訴える方もいれば、無症状の方もいます。
2回目に関しては、38℃を超える発熱の方を1例だけ確認しています。

2回目の接種前に解熱剤などを希望される方がいらっしゃるのですが、当院では予防投与は行っていません。
実際に起こった副反応の症状をみて適切な薬を処方することにしていますのでご了承下さい。

つらい副反応が出たら来院するように伝えていますが、150例の中で薬をもらいに来られたのはこの38℃を超える発熱の方と筋肉痛が耐えられないという方の2例のみです。

副反応については多くの報道があって皆さん気にされておられると思いますが、ご高齢の方はあまり過度に心配しなくても良さそうです。



参考
当院スタッフの新型コロナウイルスワクチン接種後の抗体価
皆さんが気にしている新型コロナウイルスワクチンの副反応レポート」 
当院でのワクチン接種の流れについて」 

新型コロナウイルスワクチン接種を終えた当院のスタッフの抗体価を調べてみました。

2回目の接種を終えて19 ~ 21日後の採血で、富士レビオのSARS-COV 2 IgG S 試薬を用いています。
結果を下の表にまとめてみました。

抗体価02


抗体価の単位は ( AU / mL ) 。
副反応については、疼痛や発熱、倦怠感などの程度を考慮した色分けを行いました。
白 → 緑 → 黄色 → 赤 の順に程度が重くなっていくとイメージして下さい。
抗アレルギー薬と飲酒については、○ = 毎日、△ = 時々 を意味します。

サンプル数が少ないのですが‥

 ① 抗体価と副反応の強さに相関性はみられない
 ② 抗アレルギー薬を服用していると抗体価が高い
 ③ 飲酒の頻度が多いと抗体価が低い

そのような傾向が伺えます。

サンプル数の多い医療機関での報告が既にいくつかあり、同様の傾向があるようです。
しかし、年齢と抗体価の関係については、当院では既存の報告例とは異なっているような印象です。


2回接種7日後と30日後を比較し、30日後には抗体価が早くも低下しているという報告も出ています。
当院でもしばらく時間を置いて抗体価を改めてチェックする予定にしています。



参考
皆さんが気にしている新型コロナウイルスワクチンの副反応レポート」 
当院でのワクチン接種の流れについて」 

新型コロナワクチンを受けさせていただきました。
ワクチンを受けたいけれども、副反応を気にして躊躇している方もいらっしゃいます。
私と当院スタッフが経験した接種後の経過を報告したいと思います。

今後、皆さんが受ける際の参考にして下さい。

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筋肉注射の様子私が1回目の接種を受けたのは4月24日。
接種当日は、注射部位に若干の重みを感じる程度でした。
翌日になり、腕のポジションによって軽い痛みを感じました。
桜島の火山灰まみれになった車を洗いましたが、特に支障はなし。
翌々日まで痛みがわずかに残りましたが、仕事には全く影響はありませんでした。

2回目の接種はは5月15日の昼でした。
4-5時間後には、1回目の翌日に感じたレベルの痛みが出てきました。
翌朝、注射部位はカチカチになって1回目以上の痛みが出ましたが、そんなにつらいものではありません。
また、注射した腕側の腋窩に服で擦れたようなヒリヒリ感も伴いました。
何となく体がだるかったものの、雨の合間に草むしり。
昼頃に体温を測ると37.0℃ちょうどで、背筋に軽い寒気があったので、昼食後に麻黄附子細辛湯を服用しました。
( 麻黄附子細辛湯はあまり熱が高くなく寒気を感じるような風邪に有効な漢方薬で、食後の方が吸収がよくなります。)
すると、体がとても軽くなり、どういうわけか筋肉痛も感じなくなりました。
夕方には体温は36.2℃に。
夜に若干のだるさがまた出てきましたが、薬を服用せずそのまま寝ました。
翌々日はだるさも熱もなく、注射部位の硬さもほぼ消えました。
ただ、しつこく触ると痛がゆい感じが出ます。


一連の副反応を私は全く苦痛に思いませんでした。
むしろ、こうやって体に免疫が付いていくんだな、とその過程を楽しんだくらいです。

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当院のスタッフの状況ですが、副反応は様々で、次のような3段階に分けてみます。

1回目 ① 無症状 ② 軽度の痛み ③ 寝返り起きてしまう程の痛み
2回目 ① 無症状 ② 筋肉痛、軽い倦怠感と微熱、腰痛 ③ 高熱、頭痛、強い倦怠感

筋肉痛両方とも①だけという人もいれば、③が連続した人もいます。
また、1回目は①だったものの 2回目は③になった人もいます。
2回目の②や③は、早ければ接種当日の夜から、遅くて翌日から生じています。

1回目は痛みを軽減させるために薬を使う人はいませんでしたが、2回目はロキソニンなどの解熱鎮痛剤を使った人が多かったです。
解熱鎮痛剤を使うとかなり楽になるようで、仕事もほぼ普通にこなしていました。

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人類が初めて使うmRNAを利用したワクチンですが、抜群の効果があることは既に示されています。
我々のワクチン接種後の体の変化を参考にして、ワクチン接種は恐れることなく受けていただきたいと思います。

全国各地で新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっています。
鹿児島県ではゴールデンウイークの始まる前、4月28日までは発症例が10人台に留まっていました。
4月29日に28人、30日に33人、5月1日には過去最多の60人を記録。
以降、40人台を下回ることがありません。
そして、5月7日には2度目となる新型コロナ警戒基準ステージ3の発令がなされました。

実は、昨年4月21日から6月11日の間は、鹿児島県で発症例はゼロだったのです。
それを考えると、今は非常に危機的な状況です。

昨年の今頃は、マスクや消毒液の入手困難な状況で、アベノマスクよりも先に鹿児島市がマスクを各戸に配布したのを有り難く感じていました。

消毒今はどうでしょう。
マスクや消毒液に不自由することなく、マスクを手作りする必要もありません。
そして、店舗の出入り口などで手指消毒をする姿も目立って減ってきています。
変異株が感染しやすいのも一因だと思いますが、我々の気の緩みがあることも疑いようがありません。
今一度、これまで以上に徹底した感染予防を心掛けてほしいと思います。


今年の母の日のプレゼントに、ハンドソープを選びました。
間もなく、鹿児島市でも高齢者を対象とした新型コロナウイルスに対するワクチン接種が始まり、少しずつ状況が変わってくるかも知れませんが、手洗いは感染防御の基本であることは将来にわたって変わることはありません。

潰瘍性大腸炎免疫の異常により腸の炎症を起こす炎症性腸疾患には、潰瘍性大腸炎クローン病という疾患があります。
日本では、潰瘍性大腸炎は16万人、クローン病は7万人いるとされており、消化器内科医をやっていると常に何人かの方を担当しています。


私が医療に携わるようになって、いろんな消化器疾患の病因が解明され、治療に結びついているものがいくつもあります。
ピロリ菌発見による胃・十二指腸潰瘍、C型肝炎治療の進歩による肝硬変・肝がんなどは、患者数が劇的に減り、滅多にお目にかからなくなりました。

一方、炎症性腸疾患に関しては、あまり進歩がみられません。
血球成分吸着除去法や免疫抑制剤、生物学的製剤、便移植などが応用されるようにはなってきましたが、決め手を欠いています。


そんな中、非常に注目すべき研究結果が発表されました。
潰瘍性大腸炎の患者さんの9割に認められる自己抗体が発見されたのです。( → プレスリリース )
これは、インテグリンαVβ6という接着因子に対する抗体で、同じ炎症性腸疾患のクローン病患者さんには認められないようですし、病変の活動性に対応して抗体量も変化するようです。
潰瘍性大腸炎で見られる大腸粘膜上皮障害の説明もできるので、疾患の最大の原因と考えて良さそうですね。
今後は、潰瘍性大腸炎の確定診断や治療薬の開発やその評価などに活用していけるのではないかと思います。

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柿さて、これ以外にもここ1年で面白い報告がありましたのでご参考に。
いずれも日本の大学の研究報告です。

● 亜鉛欠乏で炎症性腸疾患が増悪。( → プレスリリース )
特にクローン病患者さんで血中亜鉛濃度が低下するようですが、亜鉛欠乏で免疫細胞の機能が変化するようです。

● ブルーベリーに含まれるプテロスチルベンの経口投与で炎症性腸疾患モデルマウスの炎症抑制。( → プレスリリース )
プテロスチルベンが免疫細胞の過剰な活動を効果的に抑えるようです。

● 柿渋の経口投与で潰瘍性大腸炎モデルマウスの病態改善。 ( → プレスリリース )
柿タンニンが大腸の環境で発酵され、潰瘍性大腸炎で増加する腸内の悪玉菌と炎症を抑制するようです。

胃・十二指腸潰瘍や胃癌の原因となるピロリ菌は、かなり多くの方に認知されるようになってきました。
このピロリ菌に、近縁の菌がいるってご存知だったでしょうか。

先月末に、そのうちの一つであるヘリコバクター・スイス ( Helicobactor suis: 以下HS ) の分離培養成功とヒトの胃における病原細菌であることの証明がなされました。
非常に画期的なビッグニュースです。( 参考 → プレスリリース  )

菌の培養ができないと、その性質を調べることができませんし、研究も進みません。
今、腸内細菌の研究が盛んですが、調べているのは菌のDNA。
どんな菌がどのくらいの割合で存在しているかを見るのが中心になっています。
ほとんどの菌の培養法が確立していないので、これらの役割についてはほとんど解明されていません。

helicobactor-suisピロリ菌が発見されたのが1982年。
それ以降、近縁の菌の存在はいくつも知られていたのですが、なかなか培養ができずにいました。
HSは、ブタで高い検出率が示され、ヒトの胃MALTリンパ腫との因果関係が強く疑われていた菌です。
分離培養成功で、菌の存在を調べる方法や他の疾患との関わりなど、研究が一気に加速するものと思います。

プレスリリースにHSの電子顕微鏡像が出ていました。
ピロリ菌と比較すると、菌体のねじれが強く、ひときわ長い鞭毛が両端にある点が異なりますね。

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さて、HS以外にもピロリ菌の親戚の菌がいくつか知られており、中にはイヌやネコの口腔内や消化管に存在しているものもあります。
ペットと濃厚に接触していると、ヒトにも感染することが強く疑われています。

そんなこともあって、以前から雑誌などで取り上げられることがありました。 ( → 参考 1参考 2 )
「参考 1」の記事が出る前、私は週刊現代から電話取材を受けました。
この時、私は「培養法が確立していない現状では、推測に過ぎません」と記者に伝えました。
そのためか、記事に名前が出ることはありませんでしたし、内容も不安を煽るような過剰な表現になっていなかったので安堵したのを覚えています。


HS以外の菌についても培養法の確立が待たれます。

本日2月25日、鹿児島県内では新型コロナウイルスの新規発症例が0を記録しました。
これは、昨年11月24日以来のことになります。
ほっと一安心ですが・・。

11月25日以降、クラスターと認定された事例が17もあります。
11月23日以前は9でしたから、第3波の影響の大きさをうかがい知ることができます。
また、死亡者数はこれまで26例ですが、11月24日の前後で13例ずつと同数です。
なお、2月24日までの鹿児島県内での発症は1758例ですから、死亡率は1.48%となります。
ちなみに他の九州各県の死亡率は、最も低い佐賀県で0.78%、最も高い長崎県で2.24%と幅があります。

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手洗い今後、緊急事態宣言は解除の方向に向かうでしょうが、油断してはなりません。
春は移動の季節であり、暖かくなって外出の機会も増えることでしょう。
ようやく始まった新型コロナのワクチン接種の本格化ももう少し先です。


今日、鹿児島中央駅の商業施設に行きました。
皆さんマスクは着用しているのですが、気になったのは、出入り口に設置してある消毒液を活用する人が随分と少ないことです。
新型コロナに対する危機感が1年前に比べて希薄になってきているのでしょうか。
寒い冬で、手を洗う習慣が疎かになってしまってきたのかも知れません。

再び、我々の行動や経済活動が大きく縛られることのないよう
・三密を避けること
・マスクの着用の継続
・そして、手指消毒
これらのことは、今後も身を引き締めて徹底していきましょう。

筋肉注射日本でも、ファイザー製の新型コロナウイルスに対するワクチン接種が2月16日から始まりました。
テレビや新聞で話題になっているものの一つに、このワクチンが筋肉注射であることが挙がっています。

今月上旬、医療関係者向けの新型コロナウイルス接種の説明会がありましたが、その際に会場から、筋肉注射に対する戸惑いとも受け止められる質問がなされていました。
医療従事者でも慣れてないんですよね。

というのも、日本では皮下注射での予防接種が一般的だからです。
これは、戦後の日本で筋肉注射による大腿四頭筋拘縮症という病態が多く報告されたことに起因しています。
その原因とされる注射に予防接種の薬液は含まれていなかったのにもかかわらず、です。
海外では、生ワクチン以外は原則筋肉注射です。

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当院では、ここ10年ほどの間に始まった肺炎球菌ワクチンや子宮頸癌ワクチンは、筋肉注射で行っています。
しっかり資料を読み込んで、筋肉注射の方が腫れや痛みなどの局所症状が少ない、と判断したからです。
普段からこの手技に慣れている当院スタッフは、今回の新型コロナウイルスの予防接種が筋肉注射であることに抵抗も違和感も全く感じておりません。

なお、当院は新型コロナウイルスワクチンの連携型施設に選定されました。
接種体制が整いましたら、このブログでお知らせしていく予定です。

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私はここ数年、インフルエンザの予防接種も筋肉注射で受けています。
注射部位の痛みや腫れがほとんどなく、とても楽です。
皮下注射に比べ、抗体価の上昇も筋肉注射の方が勝るというデータもあるようです。
一般の方にも勧めたいところなのですが、残念ながら厚生労働省がインフルエンザワクチンの筋肉注射を認めていません。
今回の新型コロナ禍を契機に、見直して欲しいなと思っています。

昨年末、小林化工の製造した水虫の薬に睡眠薬の成分が混入していた事実が発覚しました。
昨日、同社に対して116日間の業務停止処分が下されました。
これまでで最も長い処分を下したかったようですが、116という数字はどこから出てきたのでしょうね。
30日単位や7の倍数なら分かりやすいのですが。

製造小林化工が全製品の製造・出荷を停止したため、多方面に影響が出ています。
同社製品を使用していた医療機関や調剤薬局は他のメーカーの医薬品に変更せざるを得ませんが、各製薬会社も容易には増産できません。
入手困難なため、先発品への回帰の動きも出ています。
また、小林化工に製造を委託しているメーカーの製品も供給できなくなっています。

当院でも、製造委託品が1種類だけ影響を受けています。
他社の同成分の薬品が入手困難なため、当院で採用している同系統の薬にシフトして対応しています。

ご迷惑をおかけしますが、何とぞご理解の程よろしくお願いいたします。

本日の地元紙の一面トップに『高齢者ワクチン接種開始 鹿児島市など「4月上旬」』という記事が出ていました。
全国規模の共同通信調査の結果で、鹿児島市は集団接種の会場や接種を行う医師・看護師の確保に概ね目処が立った、としているようです。


新型コロナワクチンしかし、我々が2月4日にワクチン接種説明会で聞いた内容とは若干異なっています。

まず、3月中旬から5週間かけて医療関係者 ( 歯科や調剤薬局、医薬品卸関係も含む ) に接種し、その後高齢者の接種が始まるというものでした。
そうなると、高齢者の接種開始は4月後半になるはずです。
また、当初考えていた集団接種よりも診療所などでの個別接種に軸足を移したい意向がみてとれました。

こういう混乱の最大の原因は、先行して接種開始となるファイザー製のワクチンの保存方法が特殊であることと、ほぼ全国民を対象とした大規模な事業であることにあるでしょう。
超低温で保存しているワクチンをフリーザーから取り出したら、短期間のうちに使わなければならないので、集団接種が効率的だろうと初期には構図を描いたのだと思います。
しかし、効率的にワクチンを配送できれば、少人数での個別接種も可能だし現実的だと考え方が変わってきているように思います。


ともあれ、3月中旬スタートの医療関係者向けのワクチン接種体制をどのように構築するか、今はそれに保健所や医師会が全力で取り組んでいるところです。

1月22日、鹿児島県は新型コロナウイルスに対する警戒基準を感染者急増にあたるステージ3に引き上げ、感染拡大警報を発令しました。
25日から2月7日までの間、鹿児島市・薩摩川内市・霧島市・鹿屋市・名瀬市の飲食店に対し営業時間短縮の要請もしています。

警戒基準警戒基準のレベルを決める項目が7項目あり、そのうちの「病床占有率 (全体) 」が31.3%、「新規感染者数 前週との比較」が増加、と2項目が該当しています。( いずれも1月21日現在 )

1月20日には、鹿児島県過去最高となる59名の感染者確認と介護施設でのクラスターが認定されれ、入院患者の7割を重症化しやすいとされる60歳代以上が占めています。
入院が長期間に及ぶ可能性が払拭できず、医療供給体制が窮する懸念が出ています。

1月8日に国から緊急事態宣言が発出され、都道府県によっては独自の宣言を出しているものの、感染者数は容易には減少していません。
新型コロナウイルス感染症とは全く関係のない緊急を要する患者さんの受け入れ先を決めるのに、手間取るケースも実際に出てきています。
患者さんと話していると、ほとんどの方は最大限の注意を払っているようです。
感染状況が収束に向かうように、より一層の引き締めをお願いしたいと思います。



感染を抑えきらないうちに経済を回し始めた結果、多くの国民が命の危険に晒され続け、医療関係者にクリスマスも正月も期待できないような状況が生じています。
同じ島国のニュージーランドや台湾は、新型コロナをほぼ征圧しています。
日本もやればできるはずです。

今年に入って、新型コロナウイルスに対するワクチンについて尋ねられることが多くなりました。
しかし、お答えできるような情報を全く持ち合わせていないのが実情です。

本日、新型コロナウイルスワクチン接種体制に係る説明会に参加してきましたが、一般の方に役立つ情報には乏しい内容でした。

主な説明は、
・ワクチンの流通や保管法について
・医療従事者向けの接種体制について
・医療機関での接種の実施体制について
・接種が予定されているワクチンの特徴や有効性、安全性について
でした。

ワクチンの保管や実施体制についてはこれから詰めていく作業が本格化します。
皆様にお伝えできる情報を得ましたら、当ブログなどで発信していく予定です。

新型コロナワクチン

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