野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して43年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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インフルエンザ予防接種は10月1日から。65歳以上の方、60歳~64歳以上で心臓や肺に疾患のある方を優先します。



⑥ 医療関係の情報

2008年から始まった特定健診 ( いわゆるメタボ健診 ) 及び特定保健指導について、その効果を検証した報告がありました。( → こちら )

腹囲測定2014年にメタボ健診を受けた男性のうち、腹囲が85cmを少し超えて保健指導となった人と、少し下回り対象とならなかった人それぞれ2万人を抽出。
1年後、保健指導となった集団で体重が0.29kg、BMI ( Body mass Index, 体格指数 ) が0.1低下したに留まっただけで、3年経過するとその差も消えてしまうという内容でした。
その原因として、保健指導を受けたのが16%だけ・指導内容が効果的とは言えない・腹囲85cmだと健康な人が多く含まれる、といったことが挙げられています。

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メタボ健診が始まった時の問題点を、以前このブログで書きました。

こんないい加減なことでいいの ? 1

こんないい加減なことでいいの ? 2

「2」の方で書いた腎機能の検査項目については、すぐにBUNがクレアチニンに改められました。
しかし「1」で指摘した腹囲を85cm ( 女性は90cm ) で区切った根拠は曖昧なままです。
血圧や血糖値、中性脂肪や善玉コレステロールがいくら基準を外れていても、腹囲が基準範囲なら指導の対象になりません。

まず腹囲ありきの健診なのですが、今回のデータ解析でその根幹に疑問が投げ掛けられました。
そろそろ、制度設計の見直しも必要な時期にさしかかっていると思います。

入浴介助鹿児島県の新型コロナ発症例はやや小康状態ですが、全くゼロにはなっていません。
懸念されたお盆休みの影響はあまり大きくなかった印象ですね。
これまでいくつかのクラスターが発生しましたが、鹿児島市内で起こった高齢者施設でのクラスターについての分析結果が発表になっていました。

その結果によると、食事の際に利用者同士の間隔が不十分であったことや入浴介助時に職員がマスクを装着していなかったなどがクラスター発生の要因として考えられるようです。
また、感染が疑われた場合にそうでない人とを分けるゾーニングなどの指導が行われたようです。

限られたスペースでどのように間隔を確保するか、夏場の入浴でスタッフの健康状態も留意しつつ感染防御対策をどのように進めるか、実行するには困難を伴うかも知れません。
でも少しでも抜け道があってはたちまち感染を広げてしまう現実があるわけです。

終わったことと済まさずに、こういった報告をこまめにチェックして、明日は我が身と今後の感染対策に活かすことが何よりも大事だと思います。

うがい液8月4日に、吉村大阪府知事がポビドンヨード ( イソジン ) でのうがいで唾液中の新型コロナウイルスが減少することを記者会見で発表し、各方面から大きな批判を受けています。

批判の主な中身は次のようなものです。
・発表の根拠となった研究は症例数が少ないこと
・口の中だけウイルスがいなくなるとPCR検査で陽性と出なくなる可能性がある
・ヨードアレルギーの人に使えない
・長期使用で甲状腺機能低下症を招いたり、妊婦・授乳婦には使いにくいこと


大阪はびきの医療センターが発表した内容の最大の問題点は、ポビドンヨードうがいの比較対象が、うがいをしていない人だったこと。
これは、水でうがいをした人と比較すべきだったと思います。
うがいという行為そのものでも、口腔内から新型コロナウイルスが消える可能性があるかも知れませんからね。

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うがいするカエルヨード系のうがい薬を使っても風邪の予防効果がないと発表があったのはもう15年前のこと。
( Satomura K. Am J Prev Med. 2005;29:302-7 )  ( 参考 → うがい )
しかし、このことを知らない医療関係者が未だに多いことにはがっかりします。

細菌やウイルスに対する殺菌・殺ウイルス作用は確かにしっかりあるのに、このような結果になるのは、組織傷害性があるからだと考えられています。
傷口から出てくる滲出液の中には、白血球・免疫グロブリンや細胞を増やして傷の修復を進める細胞成長因子などが含まれています。
その白血球や細胞成長因子がポビドンヨードによってダメージを受けてしまうのです。( 参考 → 傷は消毒しない ( 湿潤療法 ) )

そういう研究報告を踏まえ、当院でポビドンヨードうがい薬を採用しなくなって久しくなりますし、「無意味なヨード系うがい薬」を当ブログで書いたのは2013年のことでした。

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 さて、今回はポビドンヨードが手術の際の消毒薬としてネガティブな結果発表が相次いでいることに注目してみたいと思います。


カテーテル米国疾病予防管理センター ( CDC ) は2011年にカテーテル関連感染予防ガイドラインを発表しています。
様々なデータを基に、中心静脈・末梢動脈カテーテル挿入前の消毒薬として0.5%以上のクロルヘキシジンアルコール ( ヒビテン ) を第一選択とするよう推奨しています。( → 参考 )

CDCの発表以降になりますが、2015年にランセットに掲載された論文がクリアカットなので見てみましょう。( → こちら )
カテーテル検査時の術野の皮膚消毒で、クロルヘキシジンとポビドンヨードで比較検討しているのですが、術後感染が少なかったのはクロルヘキシジンです。
カテーテル関連感染で6.3倍・カテーテル関連血流感染で4.7倍・カテーテルへの菌の付着は5.6倍、クロルヘキシジンに比べてポビドンヨードの方で高かったのです。


手術2017年に発表された論文では、子宮摘出時において同じようにクロルヘキシジンとポビドンヨードによる術野消毒を比較していますが、やはりクロルヘキシジンに軍配が上がっています。 ( → こちら
術後感染は、クロルヘキシジンで消毒した場合は1.5%であったのに対し、ポビドンヨードの場合は4.7%だったという報告です。

 本年6月には、消化器外科領域の手術の際に、ポビドンヨードと日本で開発された新しい消毒薬オラネキシジン ( オラネジン ) による術野消毒の比較検討した研究発表が慶應大学からありました。 ( → こちら )
オラネキシジン使用群で、ポビドンヨード使用群よりも術後感染発生率が半減いています。


このように、ポビドンヨードを術野の消毒に使った場合、他の消毒薬に対して全く優位性がないのです。
研究報告に基づいてより良い消毒薬を使っていけば、術後感染が減少し医療費抑制にも繋がっていくはずです。
日本の外科手術では当たり前のようにポビドンヨードが使われていますし、中心静脈栄養の穿刺キットにポビドンヨードが同梱されてたりしますが、そろそろ改めていく時期にさしかかっています。

個人的には、ポビドンヨードは将来的に医療現場から駆逐されていくものと思っています。

鹿児島県で、新型コロナウイスル新規発症例が続いており、本日でついに200例を超えました。
7月22日に与論島で1例見つかったのをきっかけに、合計23例が確認されています。
小さな島だけに、皆さん大変な思いをされていることと思います。


今月に入り、合計77例というショーパブ関連の大規模なクラスターが発生しました。
県外客が4割を占めるという人気店で、県外客からスタッフを介して利用客に拡がったという見方がなされています。
また、第二のクラスターと認定された例では、介護事業所を利用している方が神奈川県から来た家族と接触履歴があり、利用者とその家族、そして介護職員の計9人の感染が確認されています。

今回の与論島の件も恐らくクラスターに認定されると思いますが、最初に感染が判明した看護師が複数の県外の知人と会食をしたようで、院内感染も疑われています。

gotoトラベルこのように、県外の人との接触で新型コロナの感染・拡散がみられるようです。
「Go To トラベル」の始まったこの4連休で多くの人が行き交っており、これで全く無傷というわけにはいかないでしょう。
鹿児島県のみならず、全国的に爆発的に感染者が増えると私は予想しています。
4月とは桁違いの数値も連日発表されても、感覚的に麻痺してしまっている部分もあるかも知れません。
三密は避けましょう。
手洗いとマスク着用は絶対に怠りなく。

cluster鹿児島で、最大規模の新型コロナウイルスクラスターが発生しました。

7月1日の鹿児島での12例目の報告がきっかけで、7月9日までに101例がクラスター関連と認定されています。
本日発表のあった1例は、どうやら4次感染にあたりそうです。

合計123例となりましたが、記者会見での保健所の対応は、非常に安心感を与えてくれています。
特に、積極的に検査を受けるよう再三呼びかけているのは、好ましい対応です。
また、最初に名前を公表したショーパブ以外にも、多くの店舗や医療機関、職場、学校などが情報を開示してくれており、心から感謝したいと思います。

昨日は、市役所で感染者の個人情報を知ろうとして暴れた方がいたようですね。
警察沙汰となり、自らの個人情報が広く知れ渡るという皮肉な結果となっています。
県民の皆様も、過度に恐れることはなく、節度ある行動で、三密を避けて予防対策を怠らないようにして下さい。
( 参考 → 鹿児島の新型コロナ12例から21例目でわかる、やっぱり大事な三密回避 )


さて、いつもなら新聞紙面のトップになるようなこのクラスター発生のニュースも、梅雨末期の豪雨による全国各地の被害に掻き消されています。
鹿児島でも大隅半島を中心として、雨の傷跡が次々と判明してきています。

避難所これから先、台風のシーズンとなりますし、あちこちで地震も頻発しています。
避難所生活を余儀なくされるケースもあるかも知れませんが、そこでの感染症対策も大きな課題です。
各個人がいろんなことを想定して、万が一の時に困らないような備えを整えていただきたいと思います。
( 参考 → 新型コロナウイルス、流行の先読みで考えておきたいこと )

7月1日に鹿児島で新型コロナの12例目が報告されました。
濃厚接触者を調べたところ、2日までに同じ職場と同居家族、合わせて8人の陽性例が判明しています。
職場は繁華街のショーパブで、店名も公表されました。
風評被害が懸念されるにも関わらず、公表に踏み切った職場と鹿児島市には敬意を表したいと思います。
市中に潜在するかもしれない感染者を少しでも拾い上げ、感染蔓延に繋がる可能性が極めて大きいからです。

これとは別に21例目も報告されました。
この方は県外の友人と3日ほど飲食を伴う接触をしており、県外に戻った友人も発熱症状があるとか。


カラオケ鹿児島の発症例は、70歳代の1例を除き全て40歳代以下で、重症例がなく、病院や介護施設での感染がないというのが特長です。
6月に見つかった11例目の症例は感染経路不明とされたのは気掛かりですが ( 2度の会食や県外の人との接触があったようです ) 、今回の事例からも分かるように、新型コロナ発症に三密 ( 密閉・密室・密集 ) という状態が深く関わっていることが改めて浮き彫りになったように思います。

過度に恐れる必要はなく、三密という状況に身を置かず、手洗い・マスク着用などを引き続き励行していただきたいと思います。

洗剤今日は、校医をしている小学校で職員の方々向けに手指消毒について簡単にお話させていただきました。
エタノールについては、先日ブログに書いた内容を簡単に。( → 手指消毒用アルコールについて )
また、石鹸などの界面活性剤がどのようにウイルスを破壊するか、トローチも実は界面活性剤であるということも解説しました。( → トローチはのどの痛みをとる ?? )
食器用洗剤の正しい使い方やシャンプーの上手な泡立て方についても触れてみました。

そして、意外な活用法として液体洗剤などが害虫退治に使えるという話も。
昆虫は気門という場所で呼吸をしていますが、ここが塞がって窒息してしまうのです。
また、昆虫に対してエタノールは麻酔効果があり、動きが鈍くなります。
ゴキブリなどすばしっこい動きの虫には、まずエタノールを噴霧し、その後液体洗剤を使うと効果的かと思います。

エタノールのカビ取り効果については「手指消毒用アルコールについて」でも簡単に書いていますので参照して下さい。 

アベノマスク政府支給の布マスクには「アベノマスク」という通称がすっかり定着し、海外にもその名が知れ渡っています。
Wikipediaにもしっかりと詳細なページが作られています。
5月中に全戸に届ける、と息巻いていましたが、我が家にはぎりぎりの5月31日に届きました。
日曜日だったのにありがたいことです。

マスクの配布には様々な問題が指摘されています。
家族構成に関わらず各戸2枚というのはさて置き、学生寮にたった2枚だけとか空き家のポストに入っているなどの事例があるようです。
先日は、集合ポストからアベノマスクを盗んだ高齢者が逮捕されていましたけど、その言い訳が、空き部屋だと思ったからというものでした。

また、不要と判断される方々の間では寄付の動きもあるようです。
なぜかその動きを牽制するような官房長官の発言もありましたが、その意図が全く理解できません。
こういう自発的な動きは、日本国民の民度のレベルが違うからだと思いますけど ( 皮肉 ) 。

我が家でもいろいろ検討した結果、アベノマスクとは別に鹿児島市が配布した5枚のマスクと共に、知り合いを介して路上生活者に届けていただくように段取りを終えました。


かつては30枚入りのマスクが売られていた百円ショップでは、今は3枚入りが売られています。
商品棚に全くない時期に比べると、いつでも買える状況になってきましたけど、もう少し値段が下がって欲しいものです。


参考 → マスク着用は何のためか、再確認

手指消毒用アルコール ( エタノール ) について質問を受けることがあるので、簡単にまとめてみました。

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エタノールがどうやって細菌やウイルスに効果があるのか、はっきりしたことはわかっていないのですが、細胞膜の破壊や蛋白質の変性によるものとされています。
♢♢
手指消毒一番多い質問は、50%台の製品でも効果はあるのかということ。
そして、無水エタノールの希釈は精製水でなくてはダメなのかということです。

エタノールの濃度は40%くらいから殺菌・殺ウイルス作用を示しますが、ベストは70%とされています。
80%を超えてくるとパフォーマンスが低下するようです。
この理由として、水とエタノールが会合してエタノールの疎水面が最も大きくなるのが70%位のところだから、と推測されています。

実用的にも70%前後が乾き具合も程好く使いやすいです。
50%台だと速乾性に劣りますが、その分乾くまでしっかりゴシゴシすればいいと思います。
観察していると、多くの人が擦込み式の消毒剤を手に取った後、数回手をこすり合わせて終わっていますが、石鹸で洗う時のように丁寧に擦り込まないと意味がないですよ。
♢♢
高濃度のエタノールを希釈する場合は、精製水が推奨されていますが、水道水でも問題ありません。
消毒液の種類によっては水道水の中の不純物の影響を受けるものもあります。
そもそも手指消毒用のエタノールは、飲用に転用されることがないようにいろんなものが添加されています。( 需要に応えるべく様々なメーカーがエタノールを作っていますけど、手荒れを防ぐ保湿剤が含まれていないものもあるようですね。)
ちなみに、消毒用とは言え、エタノールには酒税相当分の価格が上乗せされているそうです。
しかし、5月1日に国税庁が、高濃度エタノール製品に該当する酒類のうち、一定の要件を満たしたものに酒税を課さないことが決定されています。

時間と共にエタノールは揮発して濃度が低下するので、やや高めの濃度に調整しておくのがいいと思います。
あるいは、50ml程度を利用し、残りは火の気がなく直射日光の当らない場所で保管しておいて下さい。
小分けにしてその都度調整すれば、濃度の低下も最小限で済みます。

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なお、エタノールはカビにも有効です。
梅雨時、私はエタノールを活用してカビ取りを行ないます。
面白いように簡単に除去できます。
一般的なカビ取り剤は、次亜塩素酸ナトリウムが使われていますが、刺激が強いので私の好みではありません。 

新型コロナウイルスの新規感染者数が大幅に減り、多くの県で緊急事態宣言が解除されました。

マスク姿海外でも様々な制限が解除される傾向にあるのですが、外出時にマスク着用を勧告している国がほとんどですね。
海外ではマスクをする習慣がなかったため、着用している東洋人が危害を加えられることが以前からあったようです。
イスラム女性のブルカやニカブを法律で禁止する国もあるくらいですから、マスクも奇異に感じていたのでしょう。

ここで誤解してはいけないのは、感染防御の目的でマスクの着用が勧められているわけではないということ。
新型コロナウイルスに感染しても症状が出ない ( 不顕性感染 ) 事例が多いため、もしかしたら自分自身がウイルスを持っているかも知れないという前提の下、他人に感染させるリスクを減らすためなのです。
その点において一定の効果があると判断しての勧告なのです。
感染防御の基本はあくまで手洗いであることは忘れないで下さいね。( → 「マスクより手洗い」)
そして、人との距離を2メートル以上確保することです。

♦♦♦♦♦
 
マスクの流通が徐々に改善しつつあり、1枚あたりの値段も大幅に下がってきています。

鹿児島市医師会からゴールデンウィーク前に医療用マスクが確保できる見通しが立ったという連絡がありました。
ただその値段が100枚で5900円だったので購入希望は出しませんでした。
というのも先月から、ネットショップなどのマスクの価格の定点チェックをしていたからです。

マスク箱ゴールデンウィーク前で既に1枚あたり50円を切る価格がちらほらと目に付いていました。
今月に入ってからの価格崩壊も凄まじく、15日現在で1枚あたり20円を切る値段を打ち出した所も出てきています。
従来の価格に戻るのにはもう少し時間がかかるかも知れませんが、安くなったからと大量に購入してしまうと、後々更に低くなった値札を見てクラクラするかも知れません。
どうしても必要な時に最小限の量を購入するのが賢いのではないかと思います。

誰もが知っている液状糊「アラビックヤマト」の容器を使った蜂蜜「はちみつアラビックリ!? ヤマト」が明日から発売されるようです。
手を汚さずにムラなく蜂蜜を塗り伸ばすことができるというのがウリ。

アラビックリ

アイデアのとしては非常に面白いものですが、危ないと思いませんか ?
糊と蜂蜜の色がそっくりで、ラベルを剥がすと区別が全くつきません。
ラベルがあったとしても、そのラベルがそっくりなので、その辺りに置いておくとほとんどの方が糊と勘違いして使ってしまうのではないでしょうか。
それなら、まだ笑い話で済むかも知れませんが、蜂蜜と勘違いして本物の液状糊をパンに塗って食べてしまったらどうなるでしょう。


我々の業界では、外見や名前の似通った医薬品・医療機器での誤用による医療事故が度々問題になってきました。
例えば、注射ができないのにアンプルに入った薬品。
ついつい、アンプルは静脈投与する薬品という先入観を持っているため、誤って静脈内に投与してしまうヒューマンエラーが幾度か起こりました。
「注射禁」のラベルを貼ったり、アンプルとは全く異なる容器に改善したりするなどで再発を予防する工夫がなされてきました。
経腸栄養に使う薬品が誤って静脈に投与される例もありました。
現在は、経腸栄養と静脈用のラインの太さを変えたり、使用する注射液の先端の太さや色を変えるなど様々な工夫を加えてエラーを起こさないようにしています。


安全工学の観点から、非常に懸念材料が多い今回の商品。トラブルが起こらないことを祈るばかりです。
新型コロナウイルスに罹っていたら、匂いや味で糊か蜂蜜か区別はつかないでしょうし・・。

新型コロナウイルスに絡む緊急事態宣言の期限が、5月末まで延長されました。
新規感染者数が減少傾向にあり、鹿児島では4月20日を最後に発症例がありません。
鹿児島県では明日から商業施設や観光施設の営業が再開されるところもありますし、鹿児島市の小中学校も11日から始まります。
このまま終息するという甘い見通しは持ってはいけませんが、この1ヶ月の頑張りがあった結果、少しずつ普段の生活が戻ってくるようです。
この状態を維持するため、これから先も不要不急の外出や三密を避けること、手洗いの徹底を怠りなく続けて下さい。


この先、全国各地の夏から秋にかけてのイベントで既に中止が決まったものも多くあります。
鹿児島のビッグイベントでまだ、開催の可否を決めていないものがあります。

一つは、霧島国際音楽祭。
音符毎年7月末から8月にかけて行われる伝統ある音楽祭で、世界各地から一流アーティストやマスタークラスの受講生が集まり、期間中は鹿児島の各地でコンサートが行われます。
私も毎年楽しみにしているのですが、どうなりますか。

かごしま国体そして、10月にはかごしま国体が予定されています。
東京オリンピックは1年延期が決まりましたが、毎年各都道府県が持ち回りで開催する国体はそういうわけにはいかず、もし今年が中止となれば早くて7年先になるとか。
複数のデモンストレーションスポーツが中止になってしまいましたが、数年かけて準備してきていることもあり、開催意欲はまだ消えていません。


先は全く読めませんが、一人一人の心掛けが、明るい日常を早く取り戻すために必要なことだと思います。

緊急事態宣言の中で始まったゴールデンウイーク。
いつもと大きく違う光景の列島の様子がニュースで流れてきます。
人との接触を8割減らしましょうと言われているのに関わらず、地方ではこの数値が達成出来ていないようです。
スマホの情報を元にした繁華街や観光地の「人の流れ」と、国が言っている「接触減」とは、微妙に意味が異なると思いますが、「8割減」ってわかるようでわからないと思いませんか?

例えば、ジョギングの際にいつもの半分の力で走ってみましょうと指示されたとします。
どのくらいの力を抜けば半分になるのか、感覚的にピンと来ません。
具体的にキロ何分のスピードで走ってみましょうと示してもらった方がわかりやすいです。

厚生労働省からは「人との接触を8割減らす、10のポイント」というものも公表されていますが、このポイントで8割減という数値にどう結びつくのでしょうか。

8割


せっかく緊急事態宣言を出したのに、曖昧な呼びかけに留まり、国民の自主性に任せているから、新規患者数の収束のスピード感に欠け、宣言期間を延長せざるを得ない事態を招きました。
買い物は何時から何時まで、並ぶ時は2メートルの間隔を開けろなど、海外で行われている具体性を持った行動様式を示さなければ、いつまで経っても着陸地点が見えてこないのではないでしょうか。

新型コロナウイルス対策に、国は知恵もお金も出さない。

stay-home刻々と悪化する状況に対応できない拙速さには苛立ちを覚えていましたが、4月16日に国民一人に一律10万円の給付発表とともに緊急事態宣言が全国規模に拡大されました。
4月7日に最初の緊急事態宣言が発令されましたけど、あれは遅きに失しました。( 私は、東京で新規感染者が40名を超えた3月25日に相当な危機感を持ったのですが。)
流行の地域差が大きい中で、実態を見据えていない今回の緊急事態宣言の拡大には、逆に違和感を感じます。

ただ、最初に対象とした7都府県からの人々の移動で感染が拡大したことや、大型連休を目前に控えていることを考えると理解できないわけではありません。
イタリアでは3月8日に北部地域の封鎖を発表した直後、南部への大移動が始まってしまい、翌日には全土封鎖へと舵を切りました。( そういう前例があるのに、日本で無策であったのは罪です。)
また、感染者が13名の段階で早々に非常事態宣言を出したハンガリーの例もありますので。( それでも4月17日現在17632名になっているようです。)

今回の拡大措置が新型コロナウイルス感染状況にどのような変化をもたらすか、注目していきたいと思います。

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さて、地域差が大きいと書きましたが、面積が一番大きい県である岩手県ではご存知のように発症例がありません。
徳島県は3例確認されていますが、全症例退院しており、アクティブな患者数 ( 罹患者累計数 − 治癒患者数 ) はゼロの状態です。

鹿児島県我が鹿児島県は、3月27日に1例目の発症者が出ました。
そして今までに6例の報告があるものの、最初の4例に関しては濃厚接触者にすら影響は及んでいません。
昨日確認された奄美大島の2例は、現在調査中です。
また、鹿児島の症例にはカウントされていませんが、大阪の男性が新型コロナウイルスのPCR検査を受けた後、結果を待たずに鹿児島に出張してきた時点で陽性が判明し、そのまま鹿児島で入院した例があります。
この方は既に退院しているようですね。
鹿児島は、発症例はあったものの概ねコントロールされた状態にあり、現段階では感染拡大の局面にはほど遠い状況と考えています。


他の地域のような厄介な事態に陥らないよう、不要不急の外出や三密 ( 密閉・密室・密集 ) を避け、手洗いなどの感染予防をしっかりと行なっていただきたいと思います。
新型コロナウイルスが蔓延して戦々恐々と日々過ごさなくてはならない生活は、是非とも避けたいものです。

東京など大都市部を中心に新型コロナウイルスに感染する人が増加とともに、感染経路が追えない人も多くなってきました。
それを受けて、ようやく明日にも緊急事態宣言が発令されるようです。
外出の制限などで、人と人の接触する機会が減ると発症者数も少なくなってくるものと期待されます。
しかし、いつ頃になれば終息するのか見当がつきません。

防災まだまだ先は長いと考えておいた方が良さそうですが、気をつけておきたいことがあります。
近年は、梅雨の時期を迎えると大雨や台風による大きな被害が必発しています。( 必発って医学用語なんですね )
そして、地震や火山活動などはいつ起こるかわかりません。
自然災害が起こった場合、従来だと他の地域からの医療や食糧の支援、ボランティアの活動などが期待できました。
しかし、新型コロナ流行が続いている中で仮に起こったら、こういった応援が全くできない可能性が出てきます。
万が一に備えて、少なくとも3日間は自力で生活できるように食糧や防災グッズを揃えておくべきだと思います。
また、感染リスクがある中で避難生活を余儀なくされた場合にどう過ごすか、今からシミュレーションしておくことも大事になってくるのではないでしょうか。

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