野口内科 BLOG

  野口内科は鹿児島市武岡に開業して46年を迎えました。
  当ブログでは、当院からのお知らせ、医療・健康に関する情報の他に、近隣の話題、音楽・本のこと等を綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:00 (金曜は〜18:30)
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
    院長   野口 仁

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         ▶▶▶ バス路線図

⑥ 医療関係の情報

2010062421521215762.gifああ、ややこしや、ややこしや。

今月、興味ある新薬が発売になりました。

一つが、帯状疱疹後神経痛に対する薬。
帯状疱疹では皮膚の病変が治った後も痛みだけが残ることがあります。
私はこれまで漢方薬を利用してある程度の効果を上げてはいましたが、尾を引くとなかなか厄介で日常生活に影響を及ぼしてしまいます。

もう一つは珍しい疾患なのですが、昔 1例だけ患者さんを受け持ったことがある発作性夜間血色素尿症という病気に対する点滴薬です。
しかしこの薬、一瓶57万円だって !!
ちなみにこの疾患の病態解明には日本人が大きな貢献をしています。

さて、何がややこしいかというと疾患の略称なんです。
医療の世界ではアルファベットの略称を使うことが日常的で、急性心筋梗塞なら AMI、全身性エリテマトーデスは SLE 等と表現することの方が多いのです。

PHN ・・・ 帯状疱疹後神経痛 ( Post-Herpetic Neuralgia )
PNH ・・・ 発作性夜間血色素尿症 ( Paroxysmal Nocturnal Hemoglobinuria )
NPH ・・・ 正常圧水頭症 ( Normal Pressure Hydrocephalus )
HPN ・・・ 在宅中心静脈栄養法 ( Home Parenteral Nutrition )

今回の新薬の対象となる疾患とそれに類似する略称なんですが、間違えそうです。

2010060613031415353.gif子供手当ての支給が鹿児島でも始まりました。

使われ方も様々でしょうが、使い道の一つとして念頭に置いて欲しいのが子宮頸がんワクチン接種です。
これまでのワクチンは感染症を防ぐ目的のものばかりでしたが、このワクチンはがんを予防する画期的なものです。
厳密にはウイルス感染を防ぐのですが、子宮頸癌はウイルスが引き起こすのものなので結果としてがんになる可能性をうんと減らすことができるわけです。

詳しくはこちらのサイトをご覧下さい。  http://allwomen.jp/


世界的に10代前半の女性への接種が行なわれていますが、日本では始まったばかり。
3回接種する必要がありますが、金額が大きなネックになっています。
接種費用の助成が行なわれる自治体もあるようですが、鹿児島市はまだ。
1回当たりの費用がちょうど子供手当て一月分程度なので、お子様の将来のために是非ご検討してみてはいかがでしょうか。

201003111036594763.gif右の絵は、昨年発売された「マイナーエマージェンシー」という本の表紙に描かれているイラストですが、耳の中 ( 外耳道 ) にゴキブリが入っています。
これを見て思い出すのが・・・

・・・医者になって 2年目のことでした。
研修先の病院で当直をしていた夜、寝ている間に耳の中にゴキブリが入ったので何とかして欲しいと来られた男性がいました。
半信半疑で耳の中をペンライトで照らしてみると、確かに黒っぽいものが。
光を嫌う習性を持つゴキブリが更に奥に入ろうと暴れたのでしょうか、その男性が右のイラストの女性のように耳を押さえながらアーッと叫んで苦悶様の表情に変わりました。
我々の世代ならわかるでしょうが、キカイダーのジローがギルの悪魔の笛に苦しみ悶える様にそっくりでした。
光を当ててはまずいと、その場のとっさの判断で看護士にぬるま湯とストローを用意してもらいました。
そして、男性を落ち着かせてベッドに横に寝てもらい、人肌ほどのぬるま湯をストローの中に吸い込んで外耳道の中へポタリポタリと数滴垂らしていきました。
すると、ゴキブリがゆっくりと後ろ足から這い出してきたのです。
何が起ったのかわからなかったのでしょうか、ゴキブリは男性の耳たぶ ( 耳介 ) の上で一瞬きょとんと動きを止めていましたが、危機を察したのか慌てて男性の耳たぶから逃走開始。
次の瞬間、ベッドから起き上がった男性は片手に靴を持って「このヤロー」と大きな声で叫びながら診察室の床を早足で逃げるゴキブリを追いかけ出したのです。
しかし、ゴキブリのすばしっこさにはかなわず、この鬼ごっこの決着はついてしまったのです。
しばらくして落ち着いた男性は、有り難うございました、と礼を言って自宅へと戻っていきました。


「マイナーエマージェンシー」の中では、鉱油 ( 顕微鏡に使うオイル等 ) を外耳道に入れて虫を窒息させろと書いてあります。
また、ゴキブリではなかったのですが、キシロカインスプレーを噴霧して処置をした後輩医師もいます。
いずれも参考になる対処法だと思います。
なお、私がぬるま湯を使ったのは、水を外耳道に入れるとめまいを起こすことがあるからです。
熱湯を入れるのは論外です。


今でも不思議に思うのは、この男性、寝ている間に耳に入ったのがどうしてゴキブリと分かったのだろうかということです。
そして、本の表紙になるくらい耳にゴキブリが入るのはよくあることなのでしょうか ?

花粉症の季節真っ最中。
私自身も花粉症ですし、通院中の患者さんの中にも結構いらっしゃるので、それに関連したお薬を処方する機会の多い時期です。
アレルギー性結膜炎に対す目薬も処方しますが、上手に点眼できない方もおられるようです。
専門外ながら、今回は目薬の差し方のポイントを。

2010030611402910968.gif① 容器を不潔にしないようにまず手を洗います。

② 顔を上向きにしたら、下まぶたを指で軽く引き下げます。アッカンベーをする要領です。眼球よりもむしろ下まぶたに落とし込むように差してみると、溶液が確実に目に入りこぼれることもほとんどありません。

③ 容器の先を直接目やまつ毛につけないようにして下さい。

④ 目をしばらく閉じておきます。まばたきすると涙と一緒に溶液が目頭から鼻へ逃げていってしまうからなので、目頭を押さえておくのも効果的です。

なお、抜けたまつ毛が目に入った時、まばたきを繰り返していると涙の流れに乗ってまつ毛が目頭の方へ移動してきます。
そうすると除去しやすくなりますので、これもお試しください。

2010021511124928515.gif今月に入り、いわゆる嘔吐下痢症で来院される方が増えています。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎が多いのでしょうが、それを確定させる検査に保険が適応されず、治る頃に結果が出るので検査は現実的ではありません。

ただ、ノロウイルスは十二指腸で増殖し、腸の表面の細胞に大きなダメージを与えるようです。
中には十二指腸に穴が開いたという症例報告もあります。
実際、お臍のやや上あたりの痛みを訴え、嘔吐や下痢が落ち着いた後も2、3日痛みが残るというパターンの方を多く見受けます。
恐らく脱落した表面の細胞が再生するまでの間、炎症や消化液の刺激等で痛いのかな、と勝手に推測していますが、この「お臍付近の痛み」を ( これまた勝手に ) ノロウイルス感染の一つの目安と考えています。
頭痛を訴える方も多いのですが、腸の粘膜が傷ついている時に痛み止めの薬はあまり好ましくないので、処方に悩むところです。

内視鏡を操る私としては、ノロウイルス感染による十二指腸の内視鏡像に興味があるのですが、吐いたり下したりしている最中に内視鏡検査などお勧めすることはとてもできません。

2010012417285516198.gif寒い日が続いていますが、この時期に外来で血圧を測る場合、袖の上から血圧計のカフを巻くことも多くなります。
この場合、果たして血圧が正しく測れているのでしょうか。

これを調べた結果が昨年10月の日本高血圧学会で発表されています。( 高知大学医学部検査部山崎文靖氏ら )
報告によると、2mm厚のニットまでなら大きな影響はないものの、4mm、7mmとニットが厚くなるにつれ実際よりも高めに測定されることがわかったそうです。

普段ちょっぴりき気にしながら服の上から測っていた血圧も、こうやってきちんとデータを出してもらうと日常診療に大変役立ちますね。
現在では、半袖でなければそのまま袖をめくらずに測定することがほとんど。
皆さんもご家庭で血圧をチェックされる際はこのことを念頭にしてくださいね。

2009121121095930527.gif全国的にも武岡周辺も新型インフルエンザの勢いは落ち着きつつあるようです。
この間、いろいろな物が品薄となりました。
治療薬、検査診断キットはもちろんのことですが、市販もされている消毒薬はポンプが不足したそうです。
また、圧倒的に子どもの感染が多かったので子供用のタミフルが不足し、大人用のタミフルカプセルの中身を取り出して使わざるを得ない状態。
タミフルは賄えても苦味を緩和するために使用する乳糖が底をついてしまったようです。
タミフルの苦味はココアの粉末で紛れるらしいので一つの方法かと思います。


インフルエンザにかかったときに肺炎を併発しては大変と、どこかのマスコミが紹介したようで、この結果「肺炎球菌ワクチン」も不足しています。
この肺炎球菌ワクチンに関してはかなり多くの方が誤解しておられるようです。
以前にもこのブログで書いたことがあるのですが、改めていくつかのポイントを説明しておきます。

このワクチンは肺炎全てを予防するものではないこと。
肺炎球菌は肺炎を引き起こす原因菌としては第1位で、肺炎全体のおよそ2~3割を占めます。
残りの肺炎は他の原因菌によるものということになります。
ただ、肺炎球菌は抗生物質に対して抵抗性を持つものが大部分を占めるようになってきました。
すなわち肺炎球菌が原因の肺炎にかかってしまうと治療に窮することになります。
ワクチンで予防することはこのあたりに意味があるのです。

細菌の名前に肺炎の文字があるのが勘違いの元になっていると思いますが、以上をご理解いただいた上で接種をお願いします。
しかし、現在も品薄状態が続いていますので予約してしばらくお時間をいただきます。

肺炎球菌ワクチンは1回の接種でおよそ5年は有効とされていますが、日本においてはどういうわけか同じ人には2度接種してはならぬという決まりがありました。
つい最近のことですが、2度目も大丈夫と方針転換がなされました。
ワクチン後進国・日本、ですけれど、このように少しでも世界の標準に近づいてもらいたいものです。

200911261847372473.gif当院ではインフルエンザワクチン接種の際に、注射部位は揉まないこと、注射して 1時間くらいはおとなしくして経過をみること、入浴は差し支えないこと等を説明しております。
特に入浴に関してはよく聞かれる項目です。
当ブログでは 3年前に記事にしているのですが、よろしければご参考にして下さい。

 → 予防接種後の入浴
 → うがい
 → インフルエンザに効く薬

200911241628579205.gif先週末、基礎疾患があり最優先となる患者さんに対し新型インフルエンザワクチンを接種しました。
評判の悪い10ml バイアルでしたので、連絡を入れて21日に該当者の方全員に来ていただきました。
10ml バイアルについての報道がなされていたこともあり、皆さんにご理解、ご協力をいただきありがとうございました。

来月からは小児・小学生低学年への接種が始まりますが、武岡地区は今がインフルエンザのピークを迎えているようで幼稚園や小中学校では学級閉鎖が相次いでいます。
必要な時にワクチンが間に合わない現状を非常にもどかしく思います。

さて、気になるニュースがひとつ。
グラクソ・スミスクライン( GSK ) 社製の一部のワクチンで通常より高い割合で副作用が認められたというもの。
日本にも3700万人分輸入予定となっている会社が製造したものだけに大きく取り上げられています。
このニュースで気をつけていただきたいのは、製造したうちの一部のロットに限られるということ。
通常17万本で1、2例起こるとされるアナフィラキシーショックがこのロットでは 6例起こったそうです。
いずれも短期間で回復しているようで死亡例はありません。
それから、この報道がなされる前日に国産ワクチンの安全宣言がなされていることに注目しなくてはいけないと思います。
実は、一人 2回接種を前提に国産と輸入分合わせて7700万人分のワクチンを確保したのですが、後に多くの方は 1回でいいという決定がなされました。
従って日本国民全員をカバーするのに十分すぎる数になったわけです。
接種を希望している人はおよそ 6割程度というどこかのアンケートもありましたので ( →参考 )、余剰量は相当数になるのではないでしょうか。
そこへ今回のタイミングのいい連続報道。
GSK社製のワクチン輸入をストップしても十分賄えるとして、今回の副作用報告を売買契約の破棄ないし変更のいい口実にしようという魂胆があるのではないか、と勘ぐっているのは私だけでしょうか。

2009111222295826539.gif
11月 6日に厚生労働省が各都道府県に対して、子供への新型インフルエンザワクチン接種時期を早めるように要請を出しました。
これを受けて鹿児島県は11日、基礎疾患のある 1歳から小学校 3年生に対し11月20日から接種開始にするなどのスケジュール変更を行ないました。
感染者の多くが若年者であることを考えると歓迎すべきものです。
また、成人については基本的に 1回接種とすることが決まりました。

が、次のようなニュースもあります。
今月下旬に出荷予定だったワクチン量が計画を120万回分下回る450万回分になる見通しだというものです。

当院へのワクチン配分量は 4日の記事にも書いたように細かく定められているのですが、予定通りの数が入ってくる保証がまずなくなっています。
そこへ今回の子供への接種の前倒しがあった訳です。
恐らくは基礎疾患のある成人に対して割当てられた一部を子供に振り分けることになるのでしょう。
しかし、どのように配分すればいいのか今のところ県からは全く指示がありません。
それどころか「予約相談の受付は、基礎疾患のある子供は既に始まっている」という12日の新聞報道を見て仰天してしまいました。
予約相談が始まっていること自体、末端の我々は全く知りませんでしたし、確実に入手できるワクチン量や大人と子供の配分量の変更などが確定していないのに、どうやって予約をとることができるのでしょうか。
月に2回ワクチンが配られることになっていますが、実際に手に入った数をみてから予約を受け付けるのが最も混乱のないやり方ではないかと現在当院では検討中です。

2009102021484919249.gifニュースでご存知の通り、鹿児島では19日から各医療機関に新型インフルエンザワクチンが納入されるということで当院でも待っておりましたが、来たのは今日20日になってから。

先週末には問屋にワクチンが入荷していたものの、行政機関がゴーサインを出すまで待て、の指示があったとの情報はキャッチしていました。
19日になって、各問屋に対してどこそこの病院には何人分納入しなさい、との一覧表が回ってきたそうです。
しかし、急に言われても滞りなく配送できるわけもなく、当院へは今日にずれ込んだようです。
医療関係者の間で問題視されている10 ml バイアル ( 一瓶で18人分 ) は今日の配送分には含まれておらず、スタッフ全員を賄う分は届いておりません。
そこでスタッフ間でも優先順位を決め、本日早速接種を行ないました。
私自身、特に体調の変化はありません。

一般の方への接種開始は、鹿児島県においては11月20日からを予定しているようです。
まず、優先的に接種していただくのは妊婦さんと基礎疾患を有する方。
優先接種の対象とする基礎疾患の基準については、こちらのホームページに詳しく載っていますので参考になさって下さい。
( http://www.cminc.ne.jp/pub/H1N1vaccine091005b.htm )

ワクチンをどのくらい納入してくれるのかなどさっぱり分からない状況ですので、当院では新型インフルエンザワクチンの予約はまだ受け付けておりません。
予約がとれる状況になればすぐにお知らせ致しますので今しばらくお待ち下さい。

なお、当ブログの左側 menu 欄に「インフルエンザワクチンについて」を設けました。
新しく手に入れた情報は、そちらの方でも随時お届けしていきます。

200909190001023884.gifインスリン療法は自己注射をしなければならないという点で導入にためらいが生じます。
欧米では吸入するタイプのインスリンが 3年前から使えるようになっていますが、鼻にシュッと吹き込むというインスリンも開発中です。
ただ、この経鼻インスリンは末梢へ移行しないので血糖に影響しないようです。
それでは糖尿病には役に立たないわけですが、どうやら嗅脳から脳内へインスリンが移行し認知機能の改善に繋がりそう。
そんな面白い研究が進んでいるようです。

昨日参加した講演会で話をしていただいたのは、以前にも紹介した神戸でお世話になった先生。( こちらでも紹介 )

昨日はもう一人、膵臓病の分野の大御所である大先輩の先生も講演に来られていました。
お二人の話にはとても興味ある内容が盛りだくさんで、大変勉強になりました。

終了後、座長を務めた先生 ( この先生も大学の先輩なのです ) と計 4人で食事を供にさせていただきました。
いろいろな話で盛り上がりましたが、4人とも須磨区に住居を構えている ( or いた ) という繋がりも奇遇でした。

yoguruto.gif昨年までは経鼻内視鏡を始めとして消化器病関係の記事を盛んに書いていたのですが、今年は「宿便について考える」という連載以外はほとんど書いていませんでたね。
ちょっと鮮度が落ちるのですが、ピロリ菌の話題について。

時々、ピロリ菌にいいとされる LG-21 という乳酸菌が入ったヨーグルトを食べている方に遭遇します。
この乳酸菌に絡んだ話題を。
内視鏡検査などを通してピロリ菌が陽性であるとわかれれば、三種類の薬を組み合わせて除菌療法を行ないますが、これで完全に除菌ができないケースもあります。
多くの場合、薬のうちの一つであるクラリスロマイシン ( CAM ) にピロリ菌が耐性を持っていることが原因として挙げられます。
さて、この除菌療法を始める 3週間前から LG-21 入りヨーグルトを食べてもらって除菌療法を行なうと、CAM 耐性のピロリ菌を保有している場合でも 54.5 % の除菌率が得られたとする報告が 5月末にありました。
ピロリ菌がこの乳酸菌によって弱ることで除菌率を高める可能性があるようです。
ただし、ヨーグルトだけではピロリ菌は減るものの完全な除菌は無理ですのでご注意を。


余談ですが・・・。
ピロリ菌の除菌療法が日本でも認可されて間もない頃、胃潰瘍を繰り返していた糖尿病の患者さんに除菌を行なったところ、ピロリ菌が消えてその後全く潰瘍が出来なくなりました。
「最近は食事がおいしくて。本当に有り難うございました。」
その患者さんにはとても感謝していただきましたが、食欲が出てきたのが仇となって糖尿病がみるみる悪化。
教育入院と相成りました。

2009081306544326095.gif今年の夏の甲子園の鹿児島県代表は樟南高校です。
当ブログのシリーズ「武岡の端っこを歩く」にも何回か登場していますが、樟南高校は武岡にあります。

以前にも書いたのですが、神戸に住んでいた時代の1994年、樟南高校が決勝に進んだ試合を私は観戦に行きました。
結果は準優勝に終わりましたが、非常に思い出に残っています。
もう15年も前のことですが、試合の決まった場面はYouTubeで見ることが出来ますね。( →こちら )

今年も、勝敗に関わらず存分に持てる力を発揮して欲しいものです。

さて、昨年から中学1年生と高校3年生は2回目の麻疹予防接種を受けることになっています。
樟南高校の野球部の 3年生の皆さんは地方大会の前に、まとまって麻疹の予防接種を受けに当院に来られています。
組織としてやるべきことをきっちりやっているのは素晴らしいことです。
該当される方は夏休みの時間のあるうちに必ず受けてくださいね。

そんな事情もあって、樟南高校の応援には力が入ります。

2009070316150518387.gif先日、当院馴染みの患者さんに蕁麻疹が出ました。
最初は蕁麻疹に対する一般的な治療をしていたのですが、徐々に悪化。
そのためいろいろ尋ねてみたところ、肩の痛みにいいと思ってサプリメントを飲み始めたことがわかりました。
それが蕁麻疹の出始める数日前からだったので服用をやめてもらったところ、たちまち良くなりました。

当院では、初診の方には問診票にサプリメント服用の有無まで書いていただくようにしています。
この患者さんのように体にマイナスに働いている可能性もあるからです。
蕁麻疹はともかく、サプリメントや健康食品で様々な健康被害が報告されています。
効果や副作用が十分に検証されないまま出回っていたり、売らんがために何種類も成分を混ぜ込んでいたり。
製造工程は安全なのか、製造ロットによるばらつきはないのか。
そういうことを考えると、とても恐ろしくて私は口にするなんてことは出来ないのですけどね。

多くの方が使っておられ、無視することができないのでサプリメントの効用などのチェックもできるだけ勉強するようにしていますが、そもそも飲む必要性がどれほどあるのでしょうか。
よく考えていただくために、下記ホームページなども是非参考にして下さい。


  □参考  健康食品の安全性有効性情報
       怪しい健康情報の見抜き方
       検証! がんと健康食品

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