野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して43年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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インフルエンザ予防接種は10月1日から。65歳以上の方、60歳~64歳以上で心臓や肺に疾患のある方を優先します。



④ 連載

飲料〖 今月のつぶやきから 106 〗


10月27日の時点で、鹿児島県では新型コロナウイルスの新規発症例が11日連続で確認されていません。
しかし、インフルエンザがちらほらと報告されていますので、これまで通り油断のないように感染症対策は続けていきましょうね。


月末にお届けしている「今月のつぶやきから」。
今回はツイッター上のつぶやきを9つピックアップしてみました。


まずは、血糖や糖尿病に絡んだ話題を4つ。

① ホエイにはGLP-1分泌促進作用や食欲を促すホルモンであるグレリンを抑える効果が過去に報告されていますが、今回は摂取するタイミングについて。

② 血糖上昇を抑えるとされるコーヒーも、飲むタイミングが大事のようです。

③ 緑茶やコーヒー、糖尿病の方は積極的に飲んでいただくのがいいようです。

④ 糖尿病治療に使うSGLT2阻害薬、次々にいいデータが出てきますね。

次に、糖分について2つ。

⑤ 砂糖で味付けした飲料には、本当に注意が必要です。

⑥ 果糖で血糖は上がりませんが、摂り過ぎるとこんな問題点もあるんですね。


最後は、個人的に興味のある話題を3つです。

⑦ 新型コロナウイルスの流行初期には、感染リスクになるのではないかと槍玉に上がったレニンアンギオテンシン系を抑える降圧薬ですが、逆に肺炎の悪化を防ぐようですね。

⑧ 腸内細菌のバランスが乱れるといろんな疾患に繋がりますが、パーキンソン病も関連がありそうです。

⑨ サプリなどでカルシウムを摂り過ぎるのも様々なリスクが報じられていますが、ビタミンDも注意が必要そうです。

 ★ 診察室のデスクトップ 89 ★


休みが限られていると、花や紅葉のベストなタイミングに合わなるのは大変。
以前、垂水千本イチョウ園に足を運んだ時は、枝に残っている黄金色の葉はごくわずかでした。
かなり渋滞すると聞いていたので、まだ夜が明けきらないうちに家を出て見に行ったのにもかかわらず、です。
色づき具合をホームページで知らせてくれていて、行った1週間前は、見頃はもう少し先という情報だったので選んだ日だったのですが。

千本イチョウというだけあって敷地がやたらと広大で、イチョウの葉を踏み締めつつ枝っぷりのいい木々の中を散策する朝のひとときは格別でした。

今年は、寒さが早くやって来ていますが、いつ見頃になるのでしょうね。
そう思いを馳せつつ、私は毎日「胃腸炎」を診ています。

今回の診察室のデスクトップ画像に選んだのはイチョウです。

イチョウ



 ◆ 診療所ライブラリー 174 ◆


うんこのひみつ「知られざるうんこの秘密やうんこが持つ別の顔、そしていにしえのうんこの歴史を多数紹介する」と謳うこの本。
その通り、うんこに関して非常に興味深い情報が満載の本です。

宇宙飛行士のうんこがとても臭い理由、病気や美容にうんこが使われてきた歴史など、見開きで小学生にも理解できるやさしい言葉でエピソードが綴られています。


日本においては、し尿を買い取ったり農作物と交換したりして農地の肥料にするシステムが鎌倉時代から確立していました。
買い取られるし尿にはランクが有り、一番高く買い取られるのが大名屋敷のもの。
対して安かったのが牢獄のものだったというのは、この本で初めて知りました。

欧州では路上に捨てていた時代もあったわけで、この点では日本の衛生度は高かったと言えます。
しかし、ピロリ菌を含む寄生虫感染も循環させていたことになります。( → ピロリ菌の本当の感染ルート )


また、海外ではウシやネズミ・ゾウなどのうんこが薬として活用されていたことが本書で紹介されています。
日本の例は書いてありませんが、以前紹介した「旅行用心集」という江戸自体の書物の中に、船酔いで嘔吐した後に便を飲め、とありました。
旅行用心集では、しきりに旅のお供に五苓散を勧めていますが、船酔いへの対応の項目では登場しないのが不思議。
五苓散を事前の服用すると、酔い止めに効果があるんですけどね。( → 旅行に持っていくと重宝する漢方薬 )


うんこについて大人も子供も楽しく学べる良書ですよ。


参考 → 今日のうんこ

 ● 薬の説明書のイラスト 339 ●


クロッカスに似た花だけど、赤く細長い雌しべが特徴的なサフラン。
いかにも人の興味をそそる雌しべですが、古くから薬用として活用されていました。
ローマ時代の皇帝ネロの侍医、ディオスコリデスが著した薬用植物のバイブル的存在の「薬物誌」の中では " krokos" の名で登場しており、緩和・収斂・利尿作用があるとされています。
また、中国には元の時代に食材として入り、明の時代に編まれた「本草綱目」にも紹介されています。

古代ギリシャやローマ時代には、黄金色の染料としても王侯貴族に好まれ、バラと並ぶ人気の花だったようです。

先日、サフランで色付けしたライスをインド料理屋で食べたばかりなのですが、Go to イートキャンペーンでは必ずパエリアを食べようと思っています。

10月後半の薬の説明書のイラストは、今が花のシーズンのサフラン
です。


サフラン

Brian-Bromberg【診察室のBGM 173】


インターネットラジオでたまたま出合ったアーティスト、ベーシストの Brian Bromberg を今回紹介します。

ラジオで聴くまで全然知らない存在でしたが、様々なアーティストのサポートメンバーとして活躍するだけでなく、オリジナルアルバムも複数リリースしてるんですね。

2018年にリリースされた
「Thicker Than Water」の中の「Land of the Rising Sun」では琴と尺八をフィーチャーしたオリエンタルムードたっぷりの一曲です。
この中で、彼はアコースティックピッコロベースにフレットレスベース、ウッドベースを使い分けてます。
途中、ギターソロのように聴こえる部分はピッコロですね。
琴や尺八とも自然に融合して、彼のベースのテクニックを存分に堪能できる素晴らしい曲です。

なお、参加アーティストのクレジットを見ると、琴は日本人のようですが、尺八は外人さん。
尺八をジャズに取り入れる海外の方、案外多いものです。



 ● 薬の説明書のイラスト 338 ●


10月1日は印章の日。
明治6年のこの日に、公式の書類に実印を捺すように定められたんだとか。

以前から廃止の議論がありましたが、この新型コロナ禍において働き方が大きく変わり、一気に印鑑廃止の流れが進んでいるようです。
我々の書く診断書などでも印鑑が求められるものが多いですけど、名前を自筆で署名してたら十分なのにと思いながら毎日のように捺しています。
捺した印鑑が不鮮明だとして、書類を送り返されたこともありますが、全く馬鹿馬鹿しい話ですよね。

10月前半の薬の説明書のイラストは印鑑
です。



印鑑

パイナップル〖 今月のつぶやきから 105 〗


鹿児島の9月は30℃超えが当たり前なのですが、今年は台風10号が通過した後、かなり過ごしやすくなりました。
こんな9月は滅多にありません。
台風10号の後は、新型コロナの新規発症例もしばらく落ち着いていたのですが、またクラスターが出てしまいましたね。


私のツイートは鹿児島の発生状況を伝えるものが定番となっておりますが、1ヶ月のつぶやきを振り返るこのシリーズ、今回も新型コロナの情報中心です。


前半は、新型コロナウイルスに関連した6つの話題をピックアップ。
消毒や予防に関するものが多かったです。

① シオリオジオールという虫よけスプレーの成分、あくまで物の消毒が中心と考えているようです。

② 術野の消毒に有効と発表のあった紫外線照射装置が新型コロナにも有効という報告です。

③ ビタミンDの不足は様々な疾患との関連が言われています。

④ 肥満のリスクは、新型コロナ感染リスクだけではないです。

⑤ パイナップルの成分、ブロメラインは既に医薬品になってますが、予防にもなるのでしょうか。

⑥ 眼鏡の縁でマスクの浮き上がりを防ぐ効果もあるんですよ。


後半は、個人的に興味のある話題を4つです。

⑦ 未だ治療に決めてのない多発性硬化症ですが、抗菌薬や便移植に治療の可能性があるということでしょうか。

⑧ グレリンが発見された時、胃からホルモンが出ていることに驚いたものですが、食欲を促すだけではないようです。

⑨ ヘビ毒、毒トカゲの唾液、etc. ・・いろんなものが臨床応用されてますが、今回はハチ毒。

⑩ 口の中の細菌が血管を広げる役割のある成分を出すことが知られるようになってきましたが、その細菌は虫歯になりやすい環境でもっと根も力を発揮するようです。

 ◆ 診療所ライブラリー 173 ◆


健康食品・サプリ商品名の覚えやすさや名前から連想するイメージは、とても重要です。
例えば、日本において酸分泌抑制薬のH2ブロッカーのシェアでナンバーワンは「ガスター」( ファモチジン ) なのですが、胃を想起させ ( gastro = 胃 ) 、言葉に力強さがあるのが、この分野の代名詞的存在になった理由の一つだと思っています。

具体的な商品を取り上げ、そのネーミングの問題点に焦点を当てているのが今回紹介する本ですが、健康食品・サプリメントが商品名やパッケージの表示で、ここまで奸策をめぐらせて消費者を惑わせているとは知りませんでした。

鹿児島では有名な「伝統にんにく卵黄」も槍玉に上がっていますが、サプリ1日分に含まれる卵黄量が卵1個の約1/112しか含まれていない計算になるとか。
対して、メーカーからは「鹿児島の伝統的な作り方を踏襲していてつなぎの役割をしているだけ」と回答があったようです。
つなぎの役割だけなのに、ホームページでは「栄養たっぷりの飼料を食べて育った、元気な鶏の有精卵黄のみを使用」と大きく宣伝されています。
こういうのを見たら、ほとんどの人は卵黄成分もたっぷり摂れると勘違いしてしまうでしょうね。

この本の中で、複数の商品が取り上げられているメーカーがあります。
2016年の伊勢志摩サミットの際にメディアセンターで平然と水素水を提供するという愚行を演じたので、以来私はそのメーカーの飲料水は買わないようにしています。
ネーミングの問題点を指摘されても改善しようとしないメーカーの姿勢も見て取れましたので、一人不買運動は今後も続けていこうと思います。

 ★ 診察室のデスクトップ 88 ★


毎年、10月5日は「じめさあ」の化粧直しが行われます。
と言って理解できるのは、鹿児島の人だけだと思います。

じめさあ = 持明院様は、島津家久の正室の亀寿のことで、豊臣秀吉への人質として京都に送られた時代もあったそうです。
彼女をかたどったとされる石像が鹿児島市立美術館の脇にあります。

器量には恵まれなかったけど人柄が人々に慕われたと伝えられており、命日の10月5日に鹿児島市役所の女性職員によって化粧直しが行われることが慣例となっています。
毎年顔の雰囲気が変わります。
写真は2015年のものですが、今年はどんな顔になるでしょうか。

今回の診察室のデスクトップ画像はじめさあです。

じめさあ


 ● 薬の説明書のイラスト 337 ●


9月後半の薬の説明書のイラストに選んだのはイナゴ

イナゴとバッタをどう見分けるのか調べてみたところ、ポイントは喉にあるようです。
イナゴには喉に突起物があるんですね。

イナゴの佃煮を食べたことがありますが、翅や脚はやや硬いです。
食べる習慣のある地域では、イナゴの脚が喉に刺さって病院のお世話になる人がちらほらいるとか。


さて、今年は東アフリカからアラビア半島、そしてインド西部までバッタが大量発生して、農作物を食い荒らして深刻な被害に見舞われています。
これを蝗害 ( こうがい ) と言うようですね。
実は、地元鹿児島でもバッタの大量発生がありました。
今、米軍の空母艦載機離着陸訓練の基地移設が取り沙汰されている馬毛島で1986年にトノサマバッタが異常発生したのです。
その数は3000万匹ともされましたが、幸いなことに無人島となった後でしたし、隣の種子島への飛来もなかったようです。

将来懸念されている食糧危機では、昆虫食がクローズアップされていますが、今回の蝗害に遭った地域ではバッタを食べる習慣はないのでしょうか。



イナゴ

He-Had-a-Hat【診察室のBGM 172】


最近、いわゆるジャズらしいジャズから離れて、スムーズジャズを聴く機会が増えました。
いろんなアーティストの曲に触れるうちに、お気に入りになったのがベテランの
 Jeff Lorber 
2018年には、彼の率いる
Ther Jeff Lorber Fusionが、アルバム「Prototype」でグラミー賞初受賞となったのは記憶に新しいところです。

彼の作品を遡っていくうちに、ブルーノートレーベルから2007年にリリースされた
「He Had a Hat」というアルバムにハマってしまいました。
私の大好きなフルート奏者
ヒューバート・ロウズをフィーチャーした曲もあったりして、グラミー賞受賞作品とは趣の異なるアコースティクな作品群です。( → ヒューバート・ロウズは【診察室のBGM 61】で紹介しています )

診察室では、男女のデュエットしている曲を何曲か使っています。
例えは、
TOKU × 多和田えみKeiko Lee × 玉置浩二、ブログで紹介したものでは【診察室のBGM 151】、【診察室のBGM 160】などもそうです。
今回のアルバムにも男女のヴォーカル曲
「The Other SIde of the Street」が収録されています。
聴くほどに味わいの増す彼のピアノもまた素晴らしいです。


 ● 薬の説明書のイラスト 336 ●


9月11日の誕生花はアロエになっているので、9月前半の薬の説明書のイラストにはアロエを選んでみました。

子供の頃、祖父母宅で怪我をした時に、祖母が庭に植えてあったアロエの葉を折って塗ってくれたのを覚えています。
人類は、アロエを随分昔から薬として活用していたようです。
中国にも伝わり16世紀に編纂された本草綱目という薬学書にも記載があるとか。
日本では遅くとも江戸時代には伝わっていたというのは意外でした。
温暖な海岸地帯では野生化してしまっているんですね。



アロエ

味噌汁〖 今月のつぶやきから 104 〗


猛暑の8月。
鹿児島では8月18日に肝付町で県で過去最高となる38.5℃を記録しました。

月末に台風8号の影響で暑さも一段落しましたが、今後は暑さと台風襲来を繰り返しそうですね。

さて、相変わらず新型コロナの話題のウエイトが大きい医療界隈。
私のツイッターもそれ情報が中心ですが、1ヶ月分を振り返ってピックアップしてみます。


最初は、やはり新型コロナウイルスに関連した4つの話題からです。

① 犬の嗅覚を利用して疾患の発見に繋げる取組みは以前からありますが、新型コロナに罹患しているかどうかも嗅ぎ分けるとは恐れ入ります。

② 味覚障害だけでなく聴力低下にもつながる可能性があるようで、新型コロナ感染症は厄介ですね。

③ 新型コロナだけではなく、喫煙は呼吸器感染にとってはマイナスです。


④ 新型コロナの感染様式が発表された時、私もRA系阻害薬は大丈夫なのかどうか懸念しましたが、逆に重症化を防ぐ役割がありそうだとする日本からの報告です。



次に、医療環境を変えそうな話題を2つ。

⑤ 胃の内視鏡がファイバースコープから電子スコープに変わって大きな変革をもたらしたのと同じようなインパクトになりそうです。

⑥ 外科手術時の消毒薬はポビドンヨード一辺倒ですが、他の消毒薬の優位性の報告もありますし、特定波長の紫外線も有効となると、いずれ淘汰されていくでしょうね。


最後は、食事に関連した話題を3つ。

⑦ 糖尿病研究で権威のある施設からの報告です。

⑧ 植物性の蛋白質の代表格は大豆ですね。


⑨ 大豆の中でも発酵性の味噌や納豆がいいとする報告。和食の研究をどんどん進めていってほしいものです。

 ◆ 診療所ライブラリー 172 ◆


シニアの逆流性食道炎胃・十二指腸の潰瘍や胃がんをどう治療していくか。
私が医者になって内視鏡をいじり始めた頃は、それが大きな課題でした。
命に関わるような潰瘍やがん治療に明け暮れていた昔は、逆流性食道炎なんてたかが胃液が食道に逆流してくるだけの話ではないか、と多くの消化器医はあまり問題にしてきませんでした。

ピロリ菌の除菌療法が普及すると景色は大きく変わり、逆流性食道炎に悩む方は本当に増えています。
胸やけだけでなく、のどの違和感・咳・虫歯・中耳炎・不眠などの原因になりうる疾患で、日常生活に支障をきたしている方も多くいらっしゃいます。
胃酸を抑える薬の内服が治療の基本になりますが、それだけでは症状が落ち着かないケースもあり、そこは消化器医の腕の見せ所になります。
逆流性食道炎の診断には経鼻内視鏡が適していますし、今の治療に満足していない方も含めて、是非私に相談して下さい。
一緒に日常の質を改善していきましょう。

10年前になりますが、逆流性食道炎について9回シリーズで書いたブログ記事がありますので、こちらも参考に。〔 → 胃食道逆流症 (逆流性食道炎) 

 
♦♦♦♦♦

さて、今回の本紹介の本は、そんな逆流性食道炎についてまとめてある本です。
シニアの方にも読みやすいように、大きな字で 図版も多くとてもわかりやすいですよ。

 ● 薬の説明書のイラスト 335 ●


金魚を英語で「Goldfish」と言います。
原産の中国でも「金魚」と表記するので、それが日本に伝わったり英訳されたりしたのでしょうね。

観賞用として江戸時代から庶民の間で親しまれている金魚は、水槽の中では季節を問わずに泳いでいるのに、俳句では夏の季語となっているように、どういうわけか夏を連想させる魚です。

今年は新型コロナの影響で、夏祭りが各地で中止になっています。
7月の1ヶ月間、鹿児島の各地で行なわれるはずの六月灯も中止となりました。
露店で必ず見かける金魚すくいですが、今年は金魚の養殖業者にも大きな影響があったのではないでしょうか。

8月後半の薬の説明書のイラストに選んだのは金魚です。


金魚

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