野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して43年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:30
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
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④ 連載

 ★ 診察室のデスクトップ 88 ★


毎年、10月5日は「じめさあ」の化粧直しが行われます。
と言って理解できるのは、鹿児島の人だけだと思います。

じめさあ = 持明院様は、島津家久の正室の亀寿のことで、豊臣秀吉への人質として京都に送られた時代もあったそうです。
彼女をかたどったとされる石像が鹿児島市立美術館の脇にあります。

器量には恵まれなかったけど人柄が人々に慕われたと伝えられており、命日の10月5日に鹿児島市役所の女性職員によって化粧直しが行われることが慣例となっています。
毎年顔の雰囲気が変わります。
写真は2015年のものですが、今年はどんな顔になるでしょうか。

今回の診察室のデスクトップ画像はじめさあです。

じめさあ


 ● 薬の説明書のイラスト 337 ●


9月後半の薬の説明書のイラストに選んだのはイナゴ

イナゴとバッタをどう見分けるのか調べてみたところ、ポイントは喉にあるようです。
イナゴには喉に突起物があるんですね。

イナゴの佃煮を食べたことがありますが、翅や脚はやや硬いです。
食べる習慣のある地域では、イナゴの脚が喉に刺さって病院のお世話になる人がちらほらいるとか。


さて、今年は東アフリカからアラビア半島、そしてインド西部までバッタが大量発生して、農作物を食い荒らして深刻な被害に見舞われています。
これを蝗害 ( こうがい ) と言うようですね。
実は、地元鹿児島でもバッタの大量発生がありました。
今、米軍の空母艦載機離着陸訓練の基地移設が取り沙汰されている馬毛島で1986年にトノサマバッタが異常発生したのです。
その数は3000万匹ともされましたが、幸いなことに無人島となった後でしたし、隣の種子島への飛来もなかったようです。

将来懸念されている食糧危機では、昆虫食がクローズアップされていますが、今回の蝗害に遭った地域ではバッタを食べる習慣はないのでしょうか。



イナゴ

He-Had-a-Hat【診察室のBGM 172】


最近、いわゆるジャズらしいジャズから離れて、スムーズジャズを聴く機会が増えました。
いろんなアーティストの曲に触れるうちに、お気に入りになったのがベテランの
 Jeff Lorber 
2018年には、彼の率いる
Ther Jeff Lorber Fusionが、アルバム「Prototype」でグラミー賞初受賞となったのは記憶に新しいところです。

彼の作品を遡っていくうちに、ブルーノートレーベルから2007年にリリースされた
「He Had a Hat」というアルバムにハマってしまいました。
私の大好きなフルート奏者
ヒューバート・ロウズをフィーチャーした曲もあったりして、グラミー賞受賞作品とは趣の異なるアコースティクな作品群です。( → ヒューバート・ロウズは【診察室のBGM 61】で紹介しています )

診察室では、男女のデュエットしている曲を何曲か使っています。
例えは、
TOKU × 多和田えみKeiko Lee × 玉置浩二、ブログで紹介したものでは【診察室のBGM 151】、【診察室のBGM 160】などもそうです。
今回のアルバムにも男女のヴォーカル曲
「The Other SIde of the Street」が収録されています。
聴くほどに味わいの増す彼のピアノもまた素晴らしいです。


 ● 薬の説明書のイラスト 336 ●


9月11日の誕生花はアロエになっているので、9月前半の薬の説明書のイラストにはアロエを選んでみました。

子供の頃、祖父母宅で怪我をした時に、祖母が庭に植えてあったアロエの葉を折って塗ってくれたのを覚えています。
人類は、アロエを随分昔から薬として活用していたようです。
中国にも伝わり16世紀に編纂された本草綱目という薬学書にも記載があるとか。
日本では遅くとも江戸時代には伝わっていたというのは意外でした。
温暖な海岸地帯では野生化してしまっているんですね。



アロエ

味噌汁〖 今月のつぶやきから 104 〗


猛暑の8月。
鹿児島では8月18日に肝付町で県で過去最高となる38.5℃を記録しました。

月末に台風8号の影響で暑さも一段落しましたが、今後は暑さと台風襲来を繰り返しそうですね。

さて、相変わらず新型コロナの話題のウエイトが大きい医療界隈。
私のツイッターもそれ情報が中心ですが、1ヶ月分を振り返ってピックアップしてみます。


最初は、やはり新型コロナウイルスに関連した4つの話題からです。

① 犬の嗅覚を利用して疾患の発見に繋げる取組みは以前からありますが、新型コロナに罹患しているかどうかも嗅ぎ分けるとは恐れ入ります。

② 味覚障害だけでなく聴力低下にもつながる可能性があるようで、新型コロナ感染症は厄介ですね。

③ 新型コロナだけではなく、喫煙は呼吸器感染にとってはマイナスです。


④ 新型コロナの感染様式が発表された時、私もRA系阻害薬は大丈夫なのかどうか懸念しましたが、逆に重症化を防ぐ役割がありそうだとする日本からの報告です。



次に、医療環境を変えそうな話題を2つ。

⑤ 胃の内視鏡がファイバースコープから電子スコープに変わって大きな変革をもたらしたのと同じようなインパクトになりそうです。

⑥ 外科手術時の消毒薬はポビドンヨード一辺倒ですが、他の消毒薬の優位性の報告もありますし、特定波長の紫外線も有効となると、いずれ淘汰されていくでしょうね。


最後は、食事に関連した話題を3つ。

⑦ 糖尿病研究で権威のある施設からの報告です。

⑧ 植物性の蛋白質の代表格は大豆ですね。


⑨ 大豆の中でも発酵性の味噌や納豆がいいとする報告。和食の研究をどんどん進めていってほしいものです。

 ◆ 診療所ライブラリー 172 ◆


シニアの逆流性食道炎胃・十二指腸の潰瘍や胃がんをどう治療していくか。
私が医者になって内視鏡をいじり始めた頃は、それが大きな課題でした。
命に関わるような潰瘍やがん治療に明け暮れていた昔は、逆流性食道炎なんてたかが胃液が食道に逆流してくるだけの話ではないか、と多くの消化器医はあまり問題にしてきませんでした。

ピロリ菌の除菌療法が普及すると景色は大きく変わり、逆流性食道炎に悩む方は本当に増えています。
胸やけだけでなく、のどの違和感・咳・虫歯・中耳炎・不眠などの原因になりうる疾患で、日常生活に支障をきたしている方も多くいらっしゃいます。
胃酸を抑える薬の内服が治療の基本になりますが、それだけでは症状が落ち着かないケースもあり、そこは消化器医の腕の見せ所になります。
逆流性食道炎の診断には経鼻内視鏡が適していますし、今の治療に満足していない方も含めて、是非私に相談して下さい。
一緒に日常の質を改善していきましょう。

10年前になりますが、逆流性食道炎について9回シリーズで書いたブログ記事がありますので、こちらも参考に。〔 → 胃食道逆流症 (逆流性食道炎) 

 
♦♦♦♦♦

さて、今回の本紹介の本は、そんな逆流性食道炎についてまとめてある本です。
シニアの方にも読みやすいように、大きな字で 図版も多くとてもわかりやすいですよ。

 ● 薬の説明書のイラスト 335 ●


金魚を英語で「Goldfish」と言います。
原産の中国でも「金魚」と表記するので、それが日本に伝わったり英訳されたりしたのでしょうね。

観賞用として江戸時代から庶民の間で親しまれている金魚は、水槽の中では季節を問わずに泳いでいるのに、俳句では夏の季語となっているように、どういうわけか夏を連想させる魚です。

今年は新型コロナの影響で、夏祭りが各地で中止になっています。
7月の1ヶ月間、鹿児島の各地で行なわれるはずの六月灯も中止となりました。
露店で必ず見かける金魚すくいですが、今年は金魚の養殖業者にも大きな影響があったのではないでしょうか。

8月後半の薬の説明書のイラストに選んだのは金魚です。


金魚

 ★ 診察室のデスクトップ 87 ★


日本の滝百選に選ばれている関之尾滝付近は、鹿児島と宮崎の県境が複雑に入り組んでいて、県道106号線を走っていると3回も県境を跨ぎます。
庄内川にかかる関之尾滝自体は宮崎県に属しています。

滝も迫力十分ですが、上流の甌穴群も見どころの一つ。
滝に落ちる直前の部分は、穴の開いた平べったい岩が川面の半分以上を埋めています。
30万年以上前の火砕流でできた岩盤を、川が削ってできたものだそうです。

写真は、景観を損ねないように渡してあるコンクリートの橋の上から撮ったもの。
この日は水量が多く、岩はほとんど水流の下に隠れてしまってます。
酷暑のこの夏に少しでも涼しさをと思って、診察室のデスクトップ画像に据えてみました。


関之尾の滝

The Film Birth Of The Cool【診察室のBGM 171】


インターネットラジオから Miles Davis の曲が流れてきました。
現代風のノリノリのサウンドに戸惑いましたし、アドリブは自身なさ気の部分もあるし明らかにリズムを外してるところもあるし・・、何しろ初めて聴く曲です。
調べてみると、彼のドキュメンタリー映画に合わせて、未発表音源を元にして新たに録音された「Hail To The Real Chief」という曲でした。

なぜか耳に残ってしまい、アルバム
「birth of the cool」のを購入してしまった次第。
彼の代表作品を収録しているだけではなく、接点のあったアーティスト達のコメントが添えられているという内容です。

「It Never Entered My Mind」は、元々は「Higher and Higher」というミュージカルで使われてきた曲ですが、数々の有名なミュージシャンによってカバーされてきました。
どこまでも優しく心に染みるマイルス・デイヴィス・クインテッドの名演奏と、今回発表の新曲をYouTubeから拝借して並べてみました。
もちろん、診察室で流しているのは前者の方ですよ。



 ● 薬の説明書のイラスト 334 ●


8月前半の薬の説明書のイラストに選んだのはビーチサンダル

8月3日をビーチサンダルの日としたのは2017年のこと。
かなり新しい記念日ですね。

草履や下駄と同じように鼻緒があるので日本発祥の物だろうと思って調べたら、やはりそうでした。
洗いやすいのは助かりますが、実際に砂浜をビーチサンダルで歩くと砂まみれになって大変です。
砂も気にせずに気軽に歩ける履物を、どなたか考案していただけないでしょうか。


ビーチサンダル

〖 今月のつぶやきから 103 〗


手術7月に入って、鹿児島県では新型コロナウイルスに感染する人が爆発的に増えました。
特にショーパブ関連で77例という大規模なクラスターが起こったことは全国的なニュースになりました。

私のツイッターでも新型コロナに関する話題提供が多数を占めましたが、月末の恒例のこのシリーズでビックアップした情報は、コロナとはあまり関連のないものとしてみました。



最初は、食事に絡んだ興味ある5題。

① コレステロール含有量の極めて高い卵の黄身を食べてもコレステロールは上がらないとされ、食事指導は本当に難しいですが、高コレステロールの人は炭水化物を控えるのがいいという報告。

② 東アジアにはアルコールを分解する酵素が弱い人がいるのですが、これも面白い発見ですね。

③ 痩せたければ野菜を多く摂りましょう。


④ これはとても大事なことで、同じカロリーの食事でも摂取するタイミングを間違ってはいけません。


⑤ 高脂肪食は以前から大腸がんや炎症性腸疾患に繋がりやすいという報告がありましたが、抗生物質が絡むと更にリスクが高まるという報告。腸内細菌のバランスがとても大事なのでしょうね。


次に、既存の薬についての話題で、特に既存薬に様々な期待が寄せられています。

⑥ 名前が伏せられているものの、新型コロナウイルスの治療薬として日本製品が有望なようです。

⑦ アルツハイマー型認知症に、喘息の治療薬が効く可能性。

⑧ ポビドンヨード ( イソジン ) を手術前の消毒に当たり前のように使われていますが、本当に術後感染を予防したいのなら考え直した方がいいようです。


⑨ これも新型コロナウイルスの治療薬候補として、日本で開発されお蔵入りとなっている薬が有望だという報告。

 ◆ 診療所ライブラリー 171 ◆


人類と病新型コロナウイルスの感染者数が最も多く世界保健機関 ( WHO ) を脱退した米国、そして2番目に多く経済最優先を掲げるブラジル。
この2か国がWHOの成立に大きく関わっていたとは何とも皮肉です。

この本では、世界的に流行したいくつかの感染症を取り上げ、世界的な協調を取りながら我々人類がいかにして克服してきたか、その歴史を学ぶことができる本です。

4月に刊行されたばかりの本で、今深刻な影響を及ぼしている新型コロナウイルスのことにも簡単に触れられており、これまでも国際的な管理がうまくいった例やその逆もあることが紹介されています。
感染蔓延の封じ込めと経済の両立についても、過去に何度も苦悩があったこともわかります。
例えば、スエズ運河が完成して問題となったコレラ。
最大の利益を享受するイギリスが検疫に消極的だったのですが、コッホによりコレラ菌が発見されて、インドと地中海で流行している菌が同一のものであることが証明され、それがやがて国際衛生協定の締結に結びついていくという話を読むと、皆が足並みを揃えて危機に立ち向かうことの重要性が改めて浮き彫りになってきます。

人類がたどってきた感染症との闘いの歴史を振り返り、新型コロナウイルスにいかに賢く対応していくべきかを考える上で、とても役に立つ本ではないかと思います。

 ● 薬の説明書のイラスト 333 ●


近所にジェラート屋さんができました。
薄暗くて狭いビルの隙間をくぐって奥まった場所に行くのは、ちょっぴり非日常感が味わえます。
店の脇には狭いながらも座って食べることができる日差したっぷりのスペースがあります。
普段見慣れた景色を俯瞰しながらジェラートを頬張ると、ジェラートはもちろん普段と違ったひとときも味わうことができます。

ジェラートの発祥はフィレンツェともシチリアとも言われています。
シチリアと海をちょっと隔てたチュニジアでジェラート屋さんに立ち寄ったことがあります。
アフリカ大陸のジェラート、安くておいしかったです。

7月後半の薬の説明書のイラストにはジェラートを選んでみました。


ジェラート

才恵加【診察室のBGM 170】


百花繚乱とも言うべき、若手女性サックスプレイヤーの活躍ぶりには目を見張るものがあります。
それに対して、男性で思い浮かぶのはベテランばかり・・。

今回は、昨年取り上げた米澤美玖同様、テナーを操る 
才恵加 
彼女は、ソプラノもアルトも吹ける上、自ら曲を作ってしまうという多彩ぶりを発揮しています。

今年4月にリリースしたばかりの
アルバム「Pastel」のは全9曲オリジナルで、ややポップス寄りながらいろんな曲調のものを揃えていて、飽きさせない内容になっています。

診察室で聴いているのは、最初は歌を入れようかとも考えたという
「DAYS.acc」
明るめのアコースティクギターの音色を背景に、彼女の唄うようなテナーが絡み合う世界が展開され、後半にピアノとコーラスが加わってくるという構成。
バリッとした低音が好きだというテナーの魅力を存分に活かしたメロディと演奏、素晴らしい一曲です。

 ● 薬の説明書のイラスト 332 ●


7月5日は江戸切子の日。
江戸切子の文様の一つ、魚子 ( ななこ ) にちなんで制定されたようです。

鹿児島出身の私としては、地元の薩摩切子を贔屓にしてしまいます。
ガラスを被せる技法により、カットした時にできるグラデーションは誰をも魅了します。
そして、厚みがあるゆえのずっしりとした重量感はたまりません。
カットの魅力だけを前面に押し出す透き通る肌のボヘミアングラスも好きなんですが、持った時の感触は薩摩切子に軍配が上がります。

7月前半の薬の説明書のイラストに選んだのは切子です。


切子

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