野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して43年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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④ 連載

 ● 薬の説明書のイラスト 356 ●


九州南部はいつもより早く7月11日に梅雨明けしましたものの、その後台風の影響などでスッキリした天候ではありませんでした。
その代わり比較的しのぎやすい気温が続いていました。
しかし、27日頃からいつもの夏空が広がり、蝉の鳴き声も暑さを掻き立てています。

8月前半の薬の説明書のイラストに選んだのはすだれです。

昔の家屋では、すだれで日光を遮りながら風通しをよくして涼を求めることが出来たのでしょうが、
平均気温も上がってきた現代には通用しないアイテムかも知れません。
でも、使い方次第では電気代の節約になると思います。


すだれ

牛乳〖 今月のつぶやきから 115 〗


東京オリンピックが開催されている中、新型コロナの感染状況が過去最悪になってきています。
夏休みシーズンに突入し、鹿児島でも県外からの若年の来訪者の感染例が目に見えて増えてきていますが、今後どうなってしまうのでしょう。
去年の春の頃の危機感を今一度思い返してみて下さい。


さて、ツイッターでつぶやいた医療情報を月末にまとめていますが、今回は11個の情報をピックアップしてみました。

まず、食事の話題です。
5つの話題を読んでいただくと、積極的に野菜を摂りたくなるのではないでしょうか。

① 動物性と植物性では蛋白同化作用が異なるという報告です。

② 動物性蛋白質摂取が多いと車の危険運転につながり、野菜摂取が多いと安全運転に。

③ 牛乳も積極的に摂りたい食材です。

④ ここでも植物性食品の摂取が推奨されています。

⑤ 最近、いい報告の多い全粒穀物ですが、今回は太りにくいという話題。


次は、腸に絡む話題を4つ。

⑥ ビフィズス菌は死菌であっても有益なんですね。

⑦ 便を採取するよりも簡便な方法なので、しっかり検証して普及してくれるといいですね。

⑧ お尻を洗うことは悪いことではないですが、ノズルの清掃を疎かにしてはいけません。

⑨ 当ブログでも繰り返し訴えていますが、安易な抗菌薬使用は禁物です。


最後は、認知症に絡んだ2つの話題で終わります。

⑩ 認知症の予防の観点から降圧薬の種類を選ぶことも大事にになってきそうです。

⑪ わずかな差のように思いますが、早い段階からコレステロールの治療を積極的に行った方が良さそうですね。

 ◆ 診療所ライブラリー 183 ◆


家族のための認知症ケア認知症のある方にどう接したらいいか悩んでいるご家族の方へ。

そんな前書きから始まる本書、実によくできています。

最初は、認知症でよくみられる症状とその対処法が見開きでイラストを交えてわかりやすくコンパクトにまとめてあります。
次は、認知症の種類とその特徴や治療法についての解説。
そして認知症の家族と共に暮らしていく上での工夫や介護サービスの上手な活用法について。

わずか90ページほどのボリュームですが、情報がてんこ盛りです。

認知症とわかっていても、身内にはつらく当たってしまいがち。
認知症ケアのバイブルとしてこの本を手元に置いて、繰り返し繰り返し読んでみましょう。
一緒に過ごすことの負担感が軽減すること間違いなしです。

 ● 薬の説明書のイラスト 355 ●


東京オリンピック開催に伴い、祝日の変更に気づいておられない患者さんが多いため、注意を促すのも最近の仕事の一つ。

7月22日の木曜日が休みなのでこの日が開会式かと思ってましたが、23日なんですね。
ま、私の興味もこういう状態です。

世界中からウイルスを持ち込まれる結果、新たな変異株が生まれるのではないかと危惧していますが、とにかく無事に終わってほしいものです。

今回の薬の説明書のイラストは東京五輪です。


東京五輪

Little-Boy's-Eyes【診察室のBGM 182】


先月飛び込んできたニュースにとてもショックを受けました。

この1年、あまりにも多くのミュージシャンが亡くなっています。
神戸のジャズ界では、ビブラフォンの重鎮
鍋島直昶が1月に新型コロナで亡くなりましたが、まさか 土岐英史 までもが他界するとは夢にも思いませんでした。

5月に新譜
「Little Boy's Eyes」を出したばかりだったので尚更信じられませんでした。
このアルバム、サックスと2本のギターのみという珍しい編成。
荻原亮井上銘、この二人のギタリストを招いて、事前の打ち合わせもないぶっつけ本番のレコーディングだったようです。
譜面を渡された二人は、どちらがテーマを弾くかをじゃんけんで決め、その場で紡ぎ出されるアンサンブルにサックスを乗っけて行く。
そうやって自由に遊びながら出来上がった作品を、私は手にしています。

アルバムのラストはスタンダード曲
「You'd Be So Nice to Come Home to」
これが土岐英史が残した最後の演奏となりました。
彼がテーマからアドリブを一気に吹いた後、そのアイデアを引き継いでギターの二人が交互にアドリブ。
その絶妙な対話を楽しみながら演奏を終えたに違いありません。


Chickenshackのアルバムを手にして以来、ずっと彼のサックスを聴いてきました。
私のiPhoneからはほぼ毎日のように曲が流れてきます。
土岐英史のサックスは永遠です。

ご冥福をお祈り申し上げます。



 ★ 診察室のデスクトップ 95 ★


鹿児島県民なら、下の写真を見て夏を連想すると思います。

鹿児島県外の方々に解説します。
丸い水槽の外周は反時計回りに水が流れています。
ざるに盛ったそうめんを中心部分に置いて、そこから水流にそうめんを落とし込みます。
グルグル回るそうめんをすくい取って食べるのです。
とても合理的なそうめん流しだと思いませんか ?

昭和30年代、指宿の唐船峡が導入したのをきっかけに広まっており、鹿児島では当たり前のアイテム。
逆に、竹を使った一方通行のそうめん流しを見たことがありません。
どうしてこのそうめん流し器が全国に普及しないのか不思議なくらいです。

なお、鹿児島では「流しそうめん」ではなく「そうめん流し」と呼ぶのが一般的で、営業しているお店のことを指すように思います。
お店は渓流沿いにあることが多く、せせらぎを聞き木陰を通り抜ける風を受け、五感で涼を感じながらそうめんを味わうことができます。



そうめん流し




 ● 薬の説明書のイラスト 354 ●


7月前半の薬の説明書のイラストに選んだのは冬瓜
7月10日は冬瓜の日なんだそうです。
今回初めて知りましたが、冬まで貯蔵できるから冬瓜と呼ぶそうです。

イラストをあれこれ検索してみましたが、ほとんどが外観と切断面の両方を描いています。
どちらか一方だけでは、一体何を描いているかわかりづらいですよね。
アボカドは断面だけのイラストもありますが、やはり外観と組合せているものが多いです。

子供の頃はそれほど好きではなかったトロトロの冬瓜の食感。
今は大好きな食材の一つ。
旬を迎えるこれからが楽しみです。


冬瓜

大腿四頭筋〖 今月のつぶやきから 114 〗


普段の診療をやりながら、できるだけ多くの方々に新型コロナワクチン接種を行なっています。
その関係上、新しい医療情報にアクセスする時間が減ってしまっています。

ツイッター上でつぶやく数も減ってしまっていますが、その中から10個をピックアップしてみました。

まず、新型コロナウイルスに関係する話題を3つ。

① 65歳以上では2回目の接種後、発熱の方はほとんどいませんがご参考に。

② 後遺症として一生インスリン自己注射をしなくてはならない方も一定の割合で出てくるようです。

③ 普段からの食事の心がけは大事です。


次は、甘いものに関する2つの情報です。

④ 今後は大腸がんの方に、加糖飲料の摂取状況を必ず聞いてみたいと思います。

⑤ 人工甘味料、いいデータはありません。


次に、加齢に伴って起こる変化について2題。

⑥ 大腿四頭筋は体の中でも大きな筋肉です。衰えさせないように日頃からスクワットやウォーキングなどの運動を心がけましょう。

⑦ 免疫の加齢による変化の一端が見えてきましたが、腸内細菌が絡んでいそうです。


最後は、個人的に気になる情報を3つです。

⑧ 苦痛を伴わない検査手段は大歓迎です。

⑨ 治療開始前に調べておくといいのかも知れませんね。

⑩ SSRI、私はほとんど使いません。

 ◆ 診療所ライブラリー 182 ◆


がん検診がん検診ってややこしいです。

対策型検診と任意型検診があって、対策型は死亡率を減少させることを目的に公費で行われるものです。
しかし、日本では死亡率減少が十分に示されていない検査を対策型検診に組み入れている自治体もあります。

任意型は、検診を受ける人が選択するものですが、ラインナップの中には結構いい加減なものがあります。
意外に思われるかも知れませんが、一番厄介なのが血液で調べる腫瘍マーカー
この数値が高くても必ずがんがあるわけではないですし、どの部位に異常があるのか特定することができません。
今回紹介する本の中にも書いてありますが、腫瘍マーカーが有意義に活用できるのは、実際にがんがある人の治療効果の判定や再発のチェックなのです。


この本は、各種のがんについての解説をしながら、広く定着している検査手段の上手な活用法や問題点を的確に理解することができます。
著者の得意とするマンガもフルに活用していて、一般の方にも非常にわかりやすいものになっています。

巻末には「がん検診懐疑派への反論」という一章があります。
対策型検診に携っている医師と臨床医の間で意見が合わないことがあって、そのあたりにも論理的な見解を述べてあります。

誰もが納得し満足のいく検査手段はないのですが、がん検診を賢く利用しながら日頃の健康意識を高めることができる。
そんな一冊です。

 ● 薬の説明書のイラスト 353 ●


6月23日は踏み切りの日。

子供の頃住んでいた場所は最寄りのバス停の目の前に踏み切りがありました。
次に住んだ家の窓からは鹿児島本線が見え、学校に通うのに必ず踏み切りを通らなくてはなりませんでした。
浪人時代や学生時代に住んだ場所は、最寄りの駅の改札口が踏み切りの向こう側。

常に踏み切りが生活の場にあったように思います。

6月後半の薬の説明書のイラストは踏み切りです。


踏み切り

折重由美子【診察室のBGM 181】


クラビオーラ
そんな楽器が存在するなんて全く知りませんでした。
パッと見はピアニカのような鍵盤楽器ですが、何ともふくよかな音色をしています。
すっかり気に入ってしまいました。

この楽器を駆使する
 折重由美子 のニューアルバム「夜空ニ春想フ」
希少な楽器を存分に味わえる作品です。

オープニングの
「月雪花」は、月の光やそれに照らされる雪などをイメージして作った曲なのでしょうか、絵が浮かんできます。
バックを私の好きなピアニスト
小野塚晃やベーシスト納浩一、ドラマー加納樹麻が固めているとは思えないような癒しを極めた一曲です。

下のYouTube映像で、その不思議な包まれるようなクラビオーラの音を確かめてみて下さい。



 ★ 診察室のデスクトップ 94 ★


2018年に訪れたハンガリーで撮影した写真を、年に何回か診察室のモニターのデスクトップ画像にしています。

今回は首都ブダペストの観光の目玉である漁夫の砦付近からの1枚。
街を北から南に貫くドナウ川の西側のブダ地区は小高い丘になっています。
ブダの王宮マーチャーシュ教会と並んで有名な漁夫の砦は、19世紀末から20世紀初頭にかけて造られたもの。
漁師組合が同地を守っていた、魚市場があったなどが名称の由来になっているそうです。

私が昭和の時代にブダペストを訪れた時とは違ってちゃっかり入場料をとられてしまいますが、砦からはドナウ川の向こうに東側のペスト地区を一望でき、特に国会議事堂の麗しい姿を見下ろすことが出来ます。
誰でも撮るスナップなので、カメラに備わっているトイカメラ風の味わいの出せるフィルターを使って違いをつけてみたつもりです。

診察室のデスクトップ 70
で紹介した写真は、今回の写真のちょうど対岸から撮ったものになります。



ブダの王宮から



 ● 薬の説明書のイラスト 352 ●


今年は5月11日に梅雨入りし、最初から梅雨末期のような激しい雨に見舞われることがありました。
そこで、6月前半の薬の説明書のイラストに雨に関連するものを準備していたのですが、6月の前半はあまり雨が降らない予報になっています。
近年は、大きな災害をもたらすことが多いので、ほどほどの雨に留まってほしいものですね。

選んだのはワイパー
6月6日はワイパーの日なんだそうです。
自分でできるクルマのメンテナンスで真っ先に覚えたのがワイパーブレードの交換でした。
クルマの大きさやデザイン上の問題もあるのでしょうが、ワイパーのサイズの種類はもう少し絞ってもらえたらありがたいと思います。

鹿児島特有の事情として、フロントガラスに積もった桜島の火山灰はワイパーで払拭してはいけない、というのがあります。
他地域の方々、普段は活動していない火山がもし噴火したら、洗車のノウハウは鹿児島の人間に聞いてください。


ワイパー

手紙を読む〖 今月のつぶやきから 113 〗


今月は、新型コロナワクチン接種の予約の準備を中心に多忙を極め、医療情報の収集がやや疎かになってしまいました。

そんな中で、ツイッターでつぶやいた医療情報の中から9つをピックアップしてみました。

最初は運動に関係する話題を3つ。

① 今年は梅雨入りが早く、ジョギングが思うようにできていませんが、励みになる情報です。

② ジョギングのモチベーションが上がらない時は、ピンク色の飲料を試してみたいと思います。

③ マラソンを走った後は風邪をひきやすい傾向にありますが、一時的なもののようです。


次は、医療情報とは関係ありませんが、診療での出来事について2つ。

④ 外国語も日本語の響きに近いと覚えやすいですよね。霧島音楽祭に度々来ていたハンガリー人のアンドレア・ロストさんが「塩はハンガリー語で『ショー』です」と語ってましたが、最初に覚えたハンガリー語です。

⑤ 新型コロナワクチンに対する期待の高さを感じましたが、本当に嬉しいお手紙でした。


最後は個人的に気になった情報。

⑥ プロスタグランジンの働きにはまだまだ未解明な部分が多いですね。

⑦ 過敏性腸症候群などの治療法につながるかもしれません。

⑧ 満足のいくドライアイの治療法がないので、進展に期待したいですね。

⑨ 早期に骨粗鬆症の治療に介入したら難聴が防げるのか、興味深いです。

 ◆ 診療所ライブラリー 181 ◆


魚を食べる健康法イコサペンタエン酸 ( EPA ) やドコサヘキサエン酸 ( DHA ) というω-3不飽和脂肪酸のことは多くの方がご存知だと思います。
イヌイットになぜ心筋梗塞の人が少ないのか、日本人が賢いのは生魚を食べるからなのか、といった疑問が、ω-3不飽和脂肪酸の研究の出発点になっています。

それで、いろんなサプリメントが出回っていますが、品質の問題性が指摘されています。
表示通りの量が含まれず、酸化している可能性もあるという報告がありました。( → こちら )
やはり、生魚を摂ることを意識したいものです。

世界的に注目されている成分なのに、日本の魚食は低下傾向にあります。
今回紹介する本では、魚から摂取できるω-3不飽和脂肪酸以外の栄養素の解説もあります。
そして魚を上手に摂るために、魚種別の簡単なレシピが紹介されています。
缶詰めや練り製品を上手に活用する方法まであります。
この本を読んで、魚食の素晴らしさを見直していただきたいと思います。


大山のぶ代著の同名タイトル「新・魚を食べる健康法」も13年前に当ブログで紹介しております。

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