野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して43年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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インフルエンザ予防接種は10月1日から。65歳以上の方、60歳~64歳以上で心臓や肺に疾患のある方を優先します。



④ 連載

 ◆ 診療所ライブラリー 165 ◆


ボクは甲状腺甲状腺疾患を抱える人は、30人に1人とも20人に1人とも言われています。
決して珍しくない甲状腺の病気について、絵本という形式をとってわかりやすく解説しているのが今回紹介する本です。

医学関連の本はたくさん出ていますが、いい本にはなかなか出会えません。
でもこの本は一押しです。

① 文章が平易であり、見開きで一項目が完結していること
② 横書きであること
③ 図版が多いこと

私が日頃からこの手の本に求めている条件が全てそろっているのです。
イラストは愛らしく、ページ毎に工夫を凝らした配色もなかなか見事です。

いつも下手くそな絵を描きながら甲状腺の検査データや各疾患の説明をしているのですが、この本のイラストを利用する方が患者さんによく理解してもらえそうに思います。

甲状腺疾患をお持ちの方々もお手元に置いておいて損のないオススメの一冊です。

 ● 薬の説明書のイラスト 321 ●


この冬の鹿児島は、冬日が全く観測されておらず、初雪もまだみられません。
個人的には寒さがとても苦手なので、今シーズンの暖かさはとても助かりますが‥。

寒い時期に寒い場所にわざわざ出向くことは、滅多にしません。
せいぜい、えびの高原の屋外スケート場に行くくらいです。
昔は、火口湖に氷が張ってスケートができたらしいのですが、温暖化が進んだ今、それはとても望めそうにありません。

氷の張った湖で、一度体験したいのがワカサギ釣り。
泳ぎは苦手だけど水の上に立てるし、船酔いしなくていいし、南国では決して味わうことのできない異空間にちょっぴり憧れます。

1月後半の説明書のイラストにチョイスしたのはワカサギ釣りでございます。


ワカサギ釣り

市原ひかり【診察室のBGM 164】


あれれ、 市原ひかり ってヴォーカルもやるんだ、と意外に思ったのが、2017年に開催された第一回鹿児島ジャズフェスティバルでのこと。
もちろん、彼女のトランペットを楽しみにしていたのですが、歌声もなかなかのものでした。

彼女が久しぶりにリリースしたアルバム
「SINGS & PLAYS」は、初めてヴォーカルをフィーチャーしたものになっています。
前回紹介した横田明紀男のアルバムジャケットは彼の描いた作品でしたけど、今回のイラストも市原ひかり自身の手によるものなんだそうです。

アルバム内容はスタンダード曲ばかりで、彼女のヴォーカルとトランペット・フリューゲルホルンの他はピアノとベースのみ。
市原ひかりの魅力を存分に味わうことができます。

ちょっと珍しい選曲だなと思ったのが、セサミストリートのカーミットが唄う
「Bein' Green」
様々な色にあこがれつつも、自分自身が緑色であることに誇りに思うという複雑な心境が歌詞に込められた隠れた名曲です。
アルバムの中で彼女のヴォーカルが一番活かされている曲ではないかと思いますし、哀愁を帯びたトランペットのソロも見事です。

カーミットといえば「The Rainbow Connection」も有名ですよね。


 ★ 診察室のデスクトップ 83 ★


元日は冷え込みましたが、今日5最高気温の予想が19℃になっている鹿児島。
寒いのは苦手なのでありがたいのですが、地球温暖化は食い止めなければならない人類の課題です。

さて、診察室のモニターのデスクトップ画像は、この時期らしいものに変えてみました。
武岡第一公園の雪景色です。
撮影したのは2016年の1月で、これ以降、鹿児島市では積雪していないのではないでしょうか。
意外に思われるかも知れませんが、九州の県庁所在地で一番の積雪量を記録しているのが鹿児島市です。
高台にある武岡は、スタッフが出勤するのも大変ですし、診療所の駐車場の雪かきも一苦労します。
当院には雪かき用シャベルもあるのですが、この暖かさでは今シーズンも出番はなさそうですね。


なお、白黒写真のように見えるかも知れませんが、アクセントとして右下に公園のオレンジ色のすべり台を控えめに写しこんでみました。

雪の第一公園

 ● 薬の説明書のイラスト 320 ●


年が明けて、朝晩はかなり冷え込む日が続いています。
しかし、風も穏やかで日中は日差しに暖かみを感じますね。

本日、1月4日から通常の外来診療が始まります。
今年最初の薬の説明書のイラストは福笑いです。

お正月は親戚が多く集まって、正月ならではの遊びに興じるのが楽しみでした。
その中の一つに福笑いがありましたけど、近ごろの子はやったことがあるのでしょうか。
顔のパーツを目隠しして並べる単純なパズルゲームですが、これに「福笑い」というネーミングが施されているのには素晴らしいセンスを感じます。
この一つ上の文章にはわざと横文字を多用してみましたけど、もし現代に生まれた遊びならば、絶対に横文字っぽい名付けがなされたのではないかと思います。
でき上がったお多福の変な顔を見て、みんなが笑う場面。
それを切り取って端的に表現されているこの名称、誰が付けたのかわかりませんが、見事だと思いませんか ?


福笑い

〖 今月のつぶやきから 96 〗


乳がん年の瀬とは思えない比較的暖かな気温が続いています。
ただ、明日から3日間は寒くなるようなので体調管理には怠りのないようにして下さい。

収集した医療関係の情報を、備忘録代わりにツイッター上でつぶやいています。
それを月末に振り返り、絞り込んでブログ上にまとめてお届けしているのが「今月のつぶやきから」。
今回で96回目になるので、丸々8年が経過したことになります。

今年最後は、以下の9題をお届けします。

最初は、乳がんに関連するもの。

① ギリシャ人女性を対象にしたものですが、A型で他の血液型よりもリスクが高いという報告です。

② 5~8週ごとに髪を染めるアフリカ系米国人で乳がんリスクが60%も高くなるという解析結果です。

次に、身近なウイルスが意外な疾患に絡んでいるという情報です。

③ これは以前にも伝えたことがある話だと思いますが、アルツハイマー型認知症の発症要因としてヘルペスウイルスが絡んでいるという話がまとまっています。

④ 帯状疱疹 ( 水痘 ) ウイルスが、群発頭痛に関与している可能性があり、ワクチンで軽減する可能性が示されています。



次は、とても重要な話。
風邪に抗菌薬 ( 抗生物質 ) は効かないということをしっかり理解していただきたいと思います。

⑤ 抗菌薬を適切に使わないと、本当に必要な時に助けられないという事態を起こすのです。

⑥ 正しい医学知識を身につけていない方が多いのは、日頃の診療の中でも実感しています。


最後は、個人的に興味を引いた話題を3つ。

⑦ 苦痛を伴うことなく疾患を診断する可能性がまた一つ加わりそうです。

⑧ 中性脂肪を低下させる薬が、網膜の血管新生を抑制するというのは興味深いです。

⑨ コレステロールの食事指導については、以前から疑問に感じていました。
高い人は食事を気にするよりも、有酸素運動を心がけて下さいね。

 ◆ 診療所ライブラリー 164 ◆


旅行用心集江戸時代は庶民の間で旅行ブームがあり、特に伊勢参りでは多い時に年間500万人が訪れたとという記録があるそうです。
一日当たり1万4千人が歩いていた計算になり、途中の宿場町がそれだけの人数を収容できたのか少々疑問ですが…。


1810年に刊行されたという「旅行用心集」を現代語訳したのが今回紹介する本です。
旅行に際しての注意事項がまとめられているのですが、当時の旅ならではの項目もあれば、現代にも十分通用する心得も書かれています。

船酔いした時の対処法にはとんでもないことが書いてありますし、ハンミョウは毒虫と断定していたり、五岳と白澤の絵札を忍ばせていれば災難を免れると真剣に語っている文もあります。
逆に、雨天時は土砂崩れや川を渡る際の増水に気をつけることが記されています。
渡河場所の降雨が大したことなくても、上流域の天候次第で増水があり得るという説明は、現代人も心得ておかなくてはならないことですよね。

また、旅の常備薬として五苓散が挙げられているのには驚きました。
以前「旅行に持っていくと重宝する漢方薬」と題して当ブログの記事を書きましたが、その中で私が真っ先に取り上げたのが五苓散なのです。
私自身、必ず携行して出かけるのですが、昔の方々も持っていたのですね。


なお、絵札については、「華麗なる薩摩焼」で麻疹除けるなるという
鍾馗の錦絵について書いていますのでそちらも併せてお読み下さい

 ● 薬の説明書のイラスト 319 ●


12月後半の薬の説明書のイラストに選んだのはトナカイです。

トナカイって何語だろうと思って調べてみたら、アイヌ語に由来する日本語なんですね。
意外でした。
北海道ではトナカイの角でできた装飾品も見つかっているようで、シベリアなどの北方とアイヌの人々の間に交流があったのでしょうね。

朝晩は、この季節らしい寒さを感じる日もありますが、年末までは比較的暖かな気候が続くようです。
しかし、インフルエンザが徐々に流行り出してきていますので、体調には十分気をつけて下さい。


トナカイ

 ★ 診察室のデスクトップ 82 ★


12月のこの時期、診察室のデスクトップモニタの写真を何にしようかとあれこれ思案していました。
それで決定したのが、キリスト像。

昨年訪れたハンガリーの聖イシュトヴァーン大聖堂は絶対に外せない場所です。
ハンガリー王国の初代国王、イシュトヴァーン1世の右手のミイラが安置されていて、誰でも見ることができます。
聖人に列されている彼が、国のキリスト教化に努めたことで、アジア系の民族であるハンガリー人が欧州に定着できたのだと思います。

国会議事堂と並んでハンガリーで最も高い建物の内部は荘厳そのもの。
主祭壇にはイシュトヴァーン1世の像が置かれています。
今回紹介するキリスト像の壁画は、この大聖堂の中では脇役でしかありません。
小豆色と真鍮色が中心の彩度の低い色彩の中で、ちょっと目を引くのが祭壇の下部の刺繍の敷物。
ハンガリーの伝統的なカロチャ刺繍です。
色鮮やかな赤やピンク、青などが、大聖堂の雰囲気を崩さずにさりげなく変化を与えています。

もし、この大聖堂を訪れる機会があったら、この刺繍にも注目して下さい。
あちこちに見つけることができます。

ちなみに、聖イシュトヴァーン大聖堂前のクリスマスマーケットが、今年の Best Christmas Markets in Europe の1位に選ばれたようです。( → こちら )


聖イシュトヴァーン大聖堂



love-at-christmas【診察室のBGM 163】


12月に入り、診察室で流している音楽も恒例のクリスマスソングになっています。

今年紹介するのは、元
Fried Prideの 横田明紀男 が2017年にリリースしたクリスマスアルバム「Love at Christmas」です。
ジャケットは横田画伯自身の描いた絵。
私は結構好きです。
全13曲中10曲が、ヴァイオニストである奥様とのコラボ。
それぞれの曲で、ほー、そうきたか、と唸ってしまうアレンジが楽しいアルバムになっています。

「ホワイトクリスマス」
では、奥様のバイオリンの弾く主旋律のバックで、美しいハーモニクスや右の親指の根元でボディーを叩いて奏でるリズミカルなパーカッションなど、彼ならではの超絶ギターテクニックが存分に堪能できます。

ここ数年、彼の生演奏を聴く機会がなくて残念なのですが、今月中は診察室でヘビーローテーションで堪能することができます。

 ● 薬の説明書のイラスト 318 ●


1957年12月11日に百円玉硬貨が発行されたんだそうです。
私の幼い頃の記憶では、板垣退助の肖像画描かれた茶色い百円札がまだ幅を利かせていたように思いますし、百円玉も今とちょっとデザインが異なっていたように思います。

電子マネーの普及など、キャッシュレスの流れの中で、お札や硬貨の流通量が減ってきているそうです。
世界的な傾向なので致し方ないですが、紙幣や硬貨の芸術性も捨て難いものがあります。
他国の紙幣を目にしたときに安っぽく感じるのは、日本の紙幣が技術の粋を集めて作られているからだと考えます。
日本の硬貨も、富本銭以来1300年を超える歴史がありますから、簡単には無くならないで欲しいですよね。

12月の前半からの薬の説明書のイラストは百円玉です。


百円玉

〖 今月のつぶやきから 95 〗


咀嚼11月も末になるのに、まだ20℃を超える日があるなど、この時期らしからぬ気候が続いています。
ただ、紅葉も進み、インフルエンザも少しずつ流行する気配を見せています。
体調には十分気をつけて下さい。


日頃から、ツイッター上でつぶやくという形で、医療関係の情報を簡単にまとめており、月末にはブログ上でそのいくつかをピックアップしてお届けしています。

まずは、睡眠にまつわる話題4つを振り返ってみます。

① 味噌汁は塩分が多いとされていますが、摂取しても血圧は上がらないようですし、今回は赤ん坊の安眠にも好影響があるという報告です。

② ほどほどの睡眠時間がいいようですね。

③ どれだけ効果があるのかわかりませんが、睡眠導入剤の減薬に役立つと嬉しいです。

④ 睡眠不足が骨の健康にも影響するとは、興味深い報告です。



次は、個人的に関心を持った話題を5つ。

⑤ マウスを調べたものですが、脳内で硫化水素が産生する酵素が増えてる結果、硫黄の結合した蛋白質が蓄積しているという報告です。

⑥ 母乳はいろんなパワーを秘めていますね。

⑦ 発がんに細菌やウイルス感染が元になってることがありますが、真菌にもその可能性がありそうです。

⑧ 黄砂の研究はまだまだ突き詰めていかなくてはなりませんが、早産に絡んでいそうだとは考えも及びませんでした。

⑨ よく噛むと、頭が良くなるとか、満腹感が早く感じるようになるとか、いろんなメリットの報告があります。食事は時間をかけて食べたいですね。

 ◆ 診療所ライブラリー 163 ◆


仮病の見抜きかた
「総合診療医ドクターG」というNHKの番組があります。
登場する医師が実際に経験した症例がドラマで再現され、それを見ながら研修医が診断を絞り込んでいく過程が非常にワクワクしますよね。

今回紹介するのは、その「ドクターG」の小説版とでも言えそうな内容の本です。
タイトルから、この本の内容は、病気とは言えない仮病をどうやって嗅ぎ出すのか、という風なものと思われるかも知れませんが、全く違います。

不可解な訴えや症状で、なかなか診断がつかず、仮病として片づけられていた10のエピソード。
マイナーな疾患を解説する医学的な専門書なのに、小説という形態をとっているのが面白い趣向です。
病気のヒントになるような情報だけではなく、患者さんや医療スタッフとのさりげないやり取りも描かれていて、そこから学ぶことも多くあります。
先入観を持たずに患者さんの訴えを理解することの大切さも伝わってくる、新しい形の医学書です。

Areni-Agbabian【診察室のBGM 162】


何と表現したらいいか。
無駄を削ぎ落としたエンヤのような雰囲気を感じたのですが、子供に聞かせたら、もののけ姫の音楽を連想したそうです。
Areni Agbabian の音楽は独特の世界を醸し出しています。

前回紹介した Dominic Miller の作品と同じレーベルからリリースされている
「Bloom」は、全体を通して聴くと静謐な流れを感じますが、パーカッションだけの音楽があったり、彼女のスキャットが絡む曲があったりと変化に富んでいます。

「Full Bloom」
という曲は「Petal One」「Petal Two」と全く同じ物。
YouTubeで「Petal Two」を見つけましたので聴いてみて下さい。
「Full Bloom」では、これに不思議な抽象的な詞をつけて唄っています。



 ● 薬の説明書のイラスト 317 ●


鹿児島はかつお節の生産が盛んな場所です。
日本の生産量のうち、枕崎が48%、指宿市 ( 山川 ) が28%と、圧倒的な量を作っています。( → 参考 )
削り節にした状態だと、これが元々魚の肉だったなんて想像もつきませんが、よくあんな形の保存食を考案したものだと思います。

世界各地で日本食がブームとなり、その中で「うま味」というものが認知されるようになってきました。
出汁をとるのにかつお節は欠かせませんが、日本食が特に人気のフランスに輸出することができませんでした。
そこで、現地生産を始めてしまったというのは、鹿児島の方々ならよくご存知のことだと思います。 ( → 「仏産かつお節」でDASHIを世界に 枕崎の挑戦 )。
香りもよく、アミノ酸やビタミンD、カルシウムなどが豊富なかつお節が、広く認知され定着してくれると嬉しいですね。

11月の後半の薬の説明書のイラストはかつお節です。


かつお節

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