野口内科 BLOG

  野口内科は鹿児島市武岡に開業して46年を迎えました。
  当ブログでは、当院からのお知らせ、医療・健康に関する情報の他に、近隣の話題、音楽・本のこと等を綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:00 (金曜は〜18:30)
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
    院長   野口 仁

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 経鼻内視鏡

2010061923064431201.gif私が経鼻内視鏡を用いた上部消化管の検査を行なうようになって今月で丸4年が経過しました。
経鼻内視鏡がかなり普及したこともあって、「以前別の施設で鼻からカメラをしましまた」とおっしゃる方も増えています。
ただ、「楽だと言われて受けたのに辛かった」と言う声もかなり耳にします。

理由がいくつか考えられます。

まず、鼻の麻酔の方法。
当院では手間がかかるが最もよいとされているスティック 2回法を行なっています。
といってもそんなに時間がかかるわけではないのですけどね。
スティックを用いないスプレー麻酔だけだと辛さを感じる場合が多いようです。

次に内視鏡のメーカーの違い。
当院で扱っているフジノン製の内視鏡の柔らかさにアドバンテージがあります。
他社製品だと硬かったり、抜去困難に陥ったりで鼻に優しい機器とは言えません。

そして内視鏡医の技量。
4年前の私と今の私を比べるとやはり経験を重ねた分後者がうまいに決まってます。
自分で自分に行なった 2度の経鼻内視鏡検査の体験を活かし、不安やつらさを取り除くため声をかけながらながら検査を進めております。
「前の病院よりきつかった」と言わせないよう、日々努力しております。

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当院で経鼻内視鏡を導入して丸 3年が経過しました。
私にとって上部消化管の検査を経鼻で行なうことはごく普通のことになってしまい、経鼻内視鏡についてブログの記事を書くのは意外や今年初めてです。

この 3年で様変わりしたな、と感じるのは患者さんと会話を交わしながら検査を進めていくのが当たり前になったことです。
昨年末より使っている「Advancia」とい機種では画面をフリーズできるようになり、サブモニターに静止画面を映してその場で細かく説明することで患者さんも自分の体の中で起こっていることに対する理解度が俄然違ってきました。
たまに鎮静剤を使って経口内視鏡をするとほとんど無言のままでの検査に何か物足りなさを感じてしまいます。
施設によっては市販のゴーグル型のモニターを患者さんに装着してもらっている所もあるようですが、面白いアイデアだと思います。

中には鼻の奥が狭くて、どうしても経鼻内視鏡が入らない方がいらっしゃいます。
一般に言われているように男性よりも女性に、高齢者よりも若い人に、そして小顔の人に入りにくいケースが多い傾向にあります。
残念ながら鼻から挿入できなかった人には「若くて小顔ということです」と慰めております。

大病院では導入に消極的なところもまだ多いと聞きます。
いくつかのデメリットもありますが、スクリーニング目的には楽に受けていただける経鼻内視鏡は今後ますます普及し確固たる地位を築いていくものと思われます。

syuw3awq.gif当診療所の内視鏡が新しくなり、18日の検査より使い始めました。

フジノンがこの秋に発売した「Advancia」というシステムです。
これを導入したのは当院が鹿児島県で一番最初になるそうです。
九州内でもまだ 3, 4件目位ではないかとの話です。

最大の特徴は画像処理機能が標準で搭載され、シャッターひとつで標準画像と処理画像の同時記録が可能ということ。
それから助かるのは画面のフリーズができるようになったことです。
経鼻内視鏡の検査の際、受けられている方にサブモニターで説明をする上で従来の機種ではフリーズできなかったのが難点でしたが、これで解決。

新機能を検査の際に最大限に活用して、皆様の健康管理に役立てていきたいと考えています。


kxx2wdzv.gif当院で経鼻内視鏡を導入してちょうど 2年が経ちました。
このブログではこれまでも経鼻内視鏡の話題を何度も取り上げています。

  まとめた記事はこちら →  扱い始めて 2年

さて、フジノンがこの秋に発表した内視鏡の最新モデルのデモ機を鹿児島で真っ先に扱えるというチャンスをいただき、20日、久しぶりに自分で内視鏡検査を行いました。
結果は前回と同じく表層性胃炎と胃ポリープでした。

患者さんに対して検査を実施する時と自分に入れる時とで内視鏡の向きが異なるので、動かし方の勝手が違います。
特に梨状窩から食道へ進めていくのに最も苦労します。
そして座位をとったままなので胃に空気を入れて膨らますとおなかが張って少々つらいですね。

しかし自分でできてしまうほど苦痛の少ない検査です。
内視鏡検査に抵抗感をお持ちの方に是非お勧めします。


nsobwc1b.gif当ブログで経鼻内視鏡のことを積極的にお伝えしていますが、私自身が経鼻内視鏡で検査を行なうようになって早いもので今月で丸 2年の月日が経ちました。

胃の内視鏡検査は鼻からというのがごく当たり前のように行われるようになってきましたが、まだ経験されていない方も多いことと思います。
これまで当ブログで経鼻内視鏡を扱った記事を以下にまとめてみました。
これらを参考にして、「胃は痛いけど検査は嫌だ。けどやっぱり胃が痛い・・・」と悩んでおられる方が積極的に検査を受けていただくきっかけになれば幸いです。


 ■ 自分で内視鏡をやってみました
 ■ 経鼻内視鏡、来たる
 ■ 経鼻内視鏡のメリット
 ■ 鼻から胃カメラde健康チェック
 ■ 経鼻内視鏡 1年
 ■ 当院の経鼻内視鏡 1年
 ■ 経鼻内視鏡はやっぱり楽
 ■ 経鼻内視鏡の合併症
 ■ 使ってみましたウーロン茶
 ■ 内視鏡医にウーロン茶ブーム


wmvusoag.gifウーロン茶を何に使ったかというと経鼻内視鏡の検査。

経鼻内視鏡はレンズ面の汚れが除去しにくく、観察に時間がかかってしまうという欠点があります。
レンズを洗う水を噴きかけるノズルが付いているのですが、経口内視鏡に比べると、その細さゆえ能力がちょっと劣るのです。

右の写真は、実際にレンズがやや曇った状態で撮影したものです。
食道裂孔ヘルニアが最も開大するタイミングを優先した結果ではあるのですが。

最近、日本消化器内視鏡学会の学会誌に、大腸内視鏡のレンズの汚れ落としにウーロン茶を使用して鮮明な画像が得られることが報告されました (2007 ; 12 : 3000-3001)。
窓の油膜とりにウーロン茶が活用されていることに着目したようです。

これを当院でも経鼻内視鏡に応用してみようと、本年早々の検査から試しています。
まだ症例数は少ないものの、非常に好感触を得ています。
曇りや汚れを比較的容易に除去でき、水に比べて使用量も随分少なくて済んでいます。
検査の時間短縮や検査の精度向上にもつながりますので、大腸内視鏡も含めてウーロン茶を活用していく予定です。


6arolwvc.gif当院で経鼻内視鏡を正式に導入したのが昨年の11月半ばでした。

本年10月末までの 1年間で検査内容を検討してみたところ、
上部消化管内視鏡検査を5人のうち4人 (81.1%) の方が経鼻内視鏡で受けられています。

経鼻ではなく経口内視鏡で検査を行った理由として最も多いのが、
経鼻内視鏡導入以前より病変を定期的に検査しており、同じ画質で比較していきたいという理由によるもので、これが 33.3%。
次いで吐血や消化管出血が疑われ止血処置が必要と判断したもので 29.2%でした。
経鼻内視鏡では止血操作に必要な道具がまだ揃っていないためです。
いずれの理由も最初から経鼻内視鏡を選択せずに検査を始めたもので、
経鼻内視鏡が鼻から挿入できず、経口に切り替えたのはわずか 2例のみでした。

経鼻内視鏡挿入の勘所も随分心得てまいりました。
そして経口の時とは違って、検査中に画像の解説もしますが、その口上も磨いてきたつもりでおります。
胃のスクリーニング検査として、是非経鼻内視鏡を試してみて下さい。

   ■ 経鼻内視鏡は  月・木・金・第 3 土  の午前中  で受けていただけます。



mof16czo.gif当院での正式採用は昨年の 11月からなのですが、私が経鼻内視鏡を扱うようになってちょうど 1年が経過しました。

この経鼻内視鏡の欠点として、まず全ての人の鼻を通るとは限らないことがあります。
通過ができなかった方には、楽であるというメリットを享受していただけなくて本当に残念に思います。

もう一つの欠点としては、経口内視鏡よりも画質が若干劣るという点が挙げられます。
それを嫌う専門家もいるのですが、病変を見逃してしまうほどのものではありません。

地デジ、ハイビジョンを推進するテレビがその一方で、ニュースなどでは画質の劣る携帯のテレビ電話を使ったお手軽中継も増えています。これは機動性を重視したものと思われます。全く画像がないよりも、画質に関わらず臨場感を伝えるニュースには説得力があります。
これと同様に、高画質でも苦しいのは嫌だ、と検査を拒まれる方に楽に受けていただいて、画像情報が得られることには大変意味があります。

こういう例もあります。
毎年、健診で内視鏡を受けられる方がいます。鎮静剤を使用しても嘔吐反射が強くて、数人がかりで体を押さえ込んで検査をしていました。今年経鼻内視鏡を使用したところ、全く何事もなかったように検査を遂行できたのです。
これまで反射が強くて十分な観察ができていなかったのでしょう。胃の襞の間にあるポリープを今年初めて指摘されたのでした。


当院ではまず経鼻内視鏡をお勧めしております。そして、検査を受けながらでも見やすい位置にモニターを設置し、ご自身の胃の中を一緒に見ていただくようにしております。

   ■ 経鼻内視鏡は  月・木・金・第 3 土  の午前中  で受けていただけます。



lu4lrgsd.gif経鼻内視鏡を導入して以降、
ほとんどの方が経鼻を選択されています。

経口に比べて苦痛が少ないことはもちろんですが、
鎮痙剤や鎮静剤などの注射を使用しないため、いくつかのメリットがあります。

まず、検査中モニター画面を一緒に見ていただくことが可能です。
当院では内視鏡を受けていただく方の見やすい位置に液晶モニターを用意しています。
どのような所見があるかをその場で説明できるため、理解もしてもらいやすいのです。
自分のおなかの中を自分で見て感嘆しきりで、鼻やのどの違和感をすっかり忘れていた、とおっしゃる方も多くいらっしゃいます。

そして、検査終了後すぐに帰宅あるいは仕事をしていただくことができます。
また、食事をとっていただくのも早い段階から可能となります。

経鼻内視鏡は月・木・金・第 3 土の午前中で受けていただけます。
ご希望があれば土曜日の午後も検査可能です。


          □ 過去の関連記事  経鼻内視鏡、来たる自分で内視鏡をやってみました


dib_uw6t.gif本日、当診療所で経鼻内視鏡を正式に購入いたしました。
今後は内視鏡検査を受けていただく際、
経鼻か経口かを選んでいただくことが可能です。

経口内視鏡の検査で苦しい思いをされた経験のある方、
そういう話を聞いて内視鏡検査をためらわれていた方などにお勧めします。

鼻出血が稀にあること、鼻の奥が狭くて内視鏡が通らない場合もあることはご了承下さい。

経鼻内視鏡は
月・木・金の午前中で受けていただけます。
第 3土曜日、そしてご希望があれば土曜日の午後も検査可能です。


          □ 過去の関連記事  自分で内視鏡をやってみました


i_l81vhp.gif明日から、16日まで当院で経鼻内視鏡検査を実施するに先立って、
本日つい 2時間程前に、自分で自分の検査をやってみました。

従来の口からの内視鏡に比べて本当に楽ですね。
のどの奥の圧迫感が全然違います。
検査をしながら、まわりにいるスタッフと会話ができてしまいます。
何よりも自分で検査ができてしまうことにびっくりです。


検査中、少ししんどいポイントも把握できましたので、明日からの検査に役立てたいと思います。


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