日本でも新型コロナウイルスの接種もいよいよ始まりました。
そのニュースを受けて、患者さんから接種時期などについての質問があるのですが、先行接種する我々ですらいつになったら受けられるのかわからない状態です。
情報が集まり次第、お知らせしていく予定です。
ツイッターでつぶやいた医療情報をピックアップして月末にお届けする「今月のつぶやきから」。
今回は11個の情報を選んでみました。
まずは、糖尿病の治療薬であるメトホルミンの話題を3つ。
発売されて60年が経過する薬ですが、今でも多岐にわたる薬の作用が次々に報告されています。
① 今月は、高コレステロール血症の治療薬であるスタチンでも新型コロナ感染での重症化や死亡リスクの低減が報告されていました。
日本語での解説がありました。‥メトホルミンを使用している糖尿病患者は新型コロナウイルス感染症関連死のリスクが低い https://t.co/UnNSvZv7YP
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) February 4, 2021
② 特に治療の必要のない疾患ですが、進行を抑える手段としてメトホルミンが使えそうです。
多発性肝嚢胞モデルラットにメトホルミン投与で肝嚢胞や肝線維化を抑制。メトホルミン、恐るべし。‥メトホルミンが多発性肝嚢胞の肝病変を抑制、モデルラットで-東北大ほか https://t.co/Dn65M4TxSW
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) February 11, 2021
③ メトホルミンは発がんの抑制にもなるという報告がありましたが、乳がんではタイプによって違うようです。
メトホルミン内服で、エストロゲン受容体陽性乳がんリスクは低下、陰性やトリプルネガティブのリスクは増加。‥メトホルミンがある種の乳がんリスクを低下 ホルモン受容体の状態によって異なる結果に https://t.co/Cm0X8Rw2cl
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) February 18, 2021
次に、食事に絡んだ話題を5つ。
④ 朝食は必ず摂るようにしたいですね。
小学生時代から朝食を抜くようになった、運動習慣がなくなった生徒で有意に便秘リスク上昇。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) January 29, 2021
朝食、大事です。運動、大事です。‥中学生の便秘発症を分析する世界初の縦断研究で新たな知見-富山大 https://t.co/iPd14c3U4z
⑤ 肉を食べるとどうなるか、日本人を対象とした大規模な解析で男女で差があるようです。
男性では鶏肉摂取でがん死亡が、女性では赤肉摂取で脳血管疾患死亡が減ってる。このあたりは精査が必要。‥肉を食べ過ぎると糖尿病リスクが上昇 肉の摂り過ぎは死亡リスクを高める 日本人9万人を調査 https://t.co/gJgsnPxqHl
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) February 3, 2021
⑥ こちらは米国からの報告ですが、赤肉には分が悪い報告が多いです。
赤肉の摂取、アルコール摂取と大腸がん発生率との間には正の関連が認められ、食物繊維、カルシウム、ヨーグルトの摂取との間には負の関連。米国の研究。‥大腸がんのリスクにおける食事の役割 https://t.co/0hpjSTeewU
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) February 18, 2021
⑦ 全粒穀物を摂るように心がけたいですね。
精製穀物の大量摂取で心血管系疾患、脳卒中、死亡のリスクが上昇。白米は大丈夫のようです。‥精製穀物は心臓発作と死亡リスクの上昇と関連 https://t.co/9PIp7vWYHV
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) February 24, 2021
⑧ 肥満の方は、食事をゆっくり味わわずに掻き込むように食べる人が多いのですが、関連があるのでしょうか。
うま味を感じにくい人、結構多いんですね。‥「うま味」を感じにくい人は太りやすい 日本で解析報告 https://t.co/w5zOu8eksI
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) February 24, 2021
最後は個人的に興味を引いた3題。
⑨ 逆に、まばたきを意識すると持久力が高くなるのでしょうか。
まばたきに着目したした点が面白いですね。‥持久力が高い人は「自発性瞬目率」が多く「実行機能」が高い傾向-筑波大 https://t.co/pOQKENIVxh
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) February 2, 2021
⑩ 満月前は、日没後の東の空が明るいのですが、メラトニン分泌に影響が出るのでしょうか。
満月の前の3~5日は就寝時刻が遅くなり、かつ睡眠時間が短くなる傾向。‥「月の満ち欠け」と概日リズムの関係 https://t.co/qmKtmQwvV9
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) February 8, 2021
⑪ 診察室に入ってくる歩容を見るなりパーキンソン病とわかった症例も経験してますが、アルツハイマー型認知症も歩く姿が診断の一助になるのかも知れません。
アルツハイマー型認知症の特徴的な歩き方、具体的にどんな感じなんでしょうね。‥高齢者の歩き方から認知機能障害を特定できる https://t.co/1FqZHRLPWf
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) February 26, 2021