野口内科 BLOG

  野口内科は鹿児島市武岡に開業して46年を迎えました。
  当ブログでは、当院からのお知らせ、医療・健康に関する情報の他に、近隣の話題、音楽・本のこと等を綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:00 (金曜は〜18:30)
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
    院長   野口 仁

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アルツハイマー型認知症

瞑想〖 今月のつぶやきから 133 〗


先日の1月24日から降り出した雪で、25日は診療所の入り口付近を中心に雪かき作業。
氷点下でカチカチに凍っていて傾斜のある部分は滑りやすくなっていました。
来院される方が転倒しては大変なので、職員が一丸となって対策を行い、普段よりも1時間半遅く外来開始にこぎ着けました。

こんなこともあってブログの更新が遅くなってしまいました。


ツイッター上で収集した医療情報をつぶやく形でお届けしていますが、今回は10個をまとめてみました。

最初は、認知症に関連した情報を3つ。

① いくつか種類のある降圧薬の中で、ARBと呼ばれるタイプのものはACE-Iと呼ばれるタイプのものに対してアドバンテージがあまりないのですが、アルツハイマー型認知症の発症率ではいい結果が出たようです。

② 先日、大阪湾の淀川河口付近に迷い込んで話題となったマッコウクジラも認知症だったのかも知れませんね。

③ 運動は多くの人と楽しんで行なうのが一番です。


次は、腸内細菌に関する話題。

④ 新型コロナウイルスワクチン接種による抗体の増え方の個人差、これにも腸内細菌が絡んでいそうです。

⑤ いい腸内細菌を育てて、糖尿病を防ぐことができる時代が来るのかも知れません。

⑥ 悟りを開くとは、究極の腸内細菌を得ることなのでしょうか。


肥満に関連する話題を2つ。

⑦ 30年ほど前、私は今よりも15kg近く太っていた時期があります。免疫細胞がまだその時このことを覚えているのでしょうか。

⑧ 食べ物により腸内細菌のバランスが変化することで、肥満が抑制できる可能性がありそうですね。


最後に、運動に関連する話題を2つ。

⑨ アーモンドチョコレートをよく食べている私にとっては嬉しい情報です。

⑩ 一度試してみようと思います。

はちみつ〖 今月のつぶやきから 130 〗


朝晩は、しのぎやすくさを通り越して寒さすら感じるようになってきた鹿児島の10月下旬。
日中との気温差が大きいと様々な不調をきたすことがありますので、十分に気をつけてください。

月末にお届けしている今月のつぶやきから。
今回は、2つのテーマに絞って合計9つの情報を振り返ってみます。


まずは、においに関連した情報を4つです。

① 犬の鼻は、がんやてんかんの予兆、新型コロナ感染も嗅ぎ分けるという報告がありましたが、ストレスもわかっちゃうようです。

② 認知症では嗅覚の低下が先行しているという話もありますので、臨床応用を期待したい機器です。

③ 胎児がお腹の中にいる頃から味覚や嗅覚を楽しんでいるようです。

④ においと記憶が結びついているという研究は昔からありますね。


次は、薬や食材に関する5つの情報です。

メントールが痛みの緩和に繋がることは知られていますが、持久力を高めるとは意外でした。

マヌカハニーにはいろんな潜在能力がありそうですね。

⑦ 既存の薬が本来の目的とは異なる疾患に効くことが次々にわかってきていますが、自閉症に効く薬の候補のリストにはびっくりです。

⑧ アルツハイマー型認知症に、幸せホルモンとして知られるオキシトシンの脳室内投与または経鼻噴霧が有効だという話。

⑨ 腸内環境に変化をもたらすアーモンド、私は割とよく食べています。

におい先日、ソニーから「におい提示装置」を来春発売することが発表されました。( → こちら )
5種類のにおいを8段階の濃度で測定できるというもの。
気密性が高くて外部ににおいを漏らさず、装置内のにおいもすぐに消去できるのだとか。
当面は、研究用として売り出すようです。

においを感じる嗅脳は直接脳とつながっていることもあってか、アルツハイマー型認知症では認知機能の障害の前に嗅覚が低下することが知られていますし、パーキンソン病でも嗅覚低下が見られることがわかっています。
病気の早期発見や、COVID-19 (新型コロナウイルス) 感染症での嗅覚障害の客観的な診断などに応用できるのではないでしょうか。

現在、映像と音のみを伝えることの可能なテレビやネットの動画なども、将来はにおいも提供できるようになるかも知れません。
映像と出演者の食リポだけに頼るグルメ番組でにおいも流れてくるとリアリティが違いますよね。

家電メーカーから、すっかりエンターテインメントと投資の会社に変わってしまったソニーから、久しぶりにワクワクするような商品が出てきたように思います。

アルパカ〖 今月のつぶやきから 127 〗


6月に梅雨明けが発表されたのに、7月に入ってからが天候不良が続きましたし、桜島の噴火警戒レベルが初めてレベル5になるなど、気象・災害の話題が多かったですね。

集めた医療情報をツイッターでつぶやいておりますが、今回は以下の9題をピックアップして振り返ってみます。


まずは、アプリ関連の話題。

① アルツハイマー型認知症を97%の精度で推定できるというこのツールは、医療機関以外でも役立つでしょうね。

② 不眠症の方にはライフスタイルを聞きだした上でアドバイスしてますが、このアプリは個々の事情に応じてメッセージを送信する仕組みのようです。


次は、既存の薬を適用とは異なる疾患に使うという話題。

③ 古くからあるパーキンソン病治療薬がアルツハイマー型認知症治療に使えそうですね。

④ 古くからある糖尿病治療薬が、難治性の脳腫瘍再発抑制に使えるのではないかという治験が始まりました。

⑤ 比較的新しい糖尿病治療薬が、自己免疫疾患の一つである多発性筋炎の症状緩和に応用できそうです。


最後にCOVID-19 (新型コロナウイルス) に関連する情報です。

⑥ 鼻に綿棒を突っ込まなくても済む検査法は、検査する側も感染リスクが減らせるので助かります。

⑦ 唾液、大事ですね。

アルパカ抗体についてはテレビでも取り上げられていましたが、喉に噴霧するだけでも免疫がつく可能性がありそうです。

⑨ 先月も取り上げたスルフォラファンには多様は働きがありますね。

fullmoon〖 今月のつぶやきから 110 〗


日本でも新型コロナウイルスの接種もいよいよ始まりました。
そのニュースを受けて、患者さんから接種時期などについての質問があるのですが、先行接種する我々ですらいつになったら受けられるのかわからない状態です。
情報が集まり次第、お知らせしていく予定です。

ツイッターでつぶやいた医療情報をピックアップして月末にお届けする「今月のつぶやきから」。
今回は11個の情報を選んでみました。


まずは、糖尿病の治療薬であるメトホルミンの話題を3つ。
発売されて60年が経過する薬ですが、今でも多岐にわたる薬の作用が次々に報告されています。

① 今月は、高コレステロール血症の治療薬であるスタチンでも新型コロナ感染での重症化や死亡リスクの低減が報告されていました。

② 特に治療の必要のない疾患ですが、進行を抑える手段としてメトホルミンが使えそうです。

③ メトホルミンは発がんの抑制にもなるという報告がありましたが、乳がんではタイプによって違うようです。


次に、食事に絡んだ話題を5つ。

④ 朝食は必ず摂るようにしたいですね。

⑤ 肉を食べるとどうなるか、日本人を対象とした大規模な解析で男女で差があるようです。

⑥ こちらは米国からの報告ですが、赤肉には分が悪い報告が多いです。

⑦ 全粒穀物を摂るように心がけたいですね。

⑧ 肥満の方は、食事をゆっくり味わわずに掻き込むように食べる人が多いのですが、関連があるのでしょうか。


最後は個人的に興味を引いた3題。

⑨ 逆に、まばたきを意識すると持久力が高くなるのでしょうか。

⑩ 満月前は、日没後の東の空が明るいのですが、メラトニン分泌に影響が出るのでしょうか。

⑪ 診察室に入ってくる歩容を見るなりパーキンソン病とわかった症例も経験してますが、アルツハイマー型認知症も歩く姿が診断の一助になるのかも知れません。

〖 今月のつぶやきから 103 〗


手術7月に入って、鹿児島県では新型コロナウイルスに感染する人が爆発的に増えました。
特にショーパブ関連で77例という大規模なクラスターが起こったことは全国的なニュースになりました。

私のツイッターでも新型コロナに関する話題提供が多数を占めましたが、月末の恒例のこのシリーズでビックアップした情報は、コロナとはあまり関連のないものとしてみました。



最初は、食事に絡んだ興味ある5題。

① コレステロール含有量の極めて高い卵の黄身を食べてもコレステロールは上がらないとされ、食事指導は本当に難しいですが、高コレステロールの人は炭水化物を控えるのがいいという報告。

② 東アジアにはアルコールを分解する酵素が弱い人がいるのですが、これも面白い発見ですね。

③ 痩せたければ野菜を多く摂りましょう。


④ これはとても大事なことで、同じカロリーの食事でも摂取するタイミングを間違ってはいけません。


⑤ 高脂肪食は以前から大腸がんや炎症性腸疾患に繋がりやすいという報告がありましたが、抗生物質が絡むと更にリスクが高まるという報告。腸内細菌のバランスがとても大事なのでしょうね。


次に、既存の薬についての話題で、特に既存薬に様々な期待が寄せられています。

⑥ 名前が伏せられているものの、新型コロナウイルスの治療薬として日本製品が有望なようです。

⑦ アルツハイマー型認知症に、喘息の治療薬が効く可能性。

⑧ ポビドンヨード ( イソジン ) を手術前の消毒に当たり前のように使われていますが、本当に術後感染を予防したいのなら考え直した方がいいようです。


⑨ これも新型コロナウイルスの治療薬候補として、日本で開発されお蔵入りとなっている薬が有望だという報告。

〖 今月のつぶやきから 96 〗


乳がん年の瀬とは思えない比較的暖かな気温が続いています。
ただ、明日から3日間は寒くなるようなので体調管理には怠りのないようにして下さい。

収集した医療関係の情報を、備忘録代わりにツイッター上でつぶやいています。
それを月末に振り返り、絞り込んでブログ上にまとめてお届けしているのが「今月のつぶやきから」。
今回で96回目になるので、丸々8年が経過したことになります。

今年最後は、以下の9題をお届けします。

最初は、乳がんに関連するもの。

① ギリシャ人女性を対象にしたものですが、A型で他の血液型よりもリスクが高いという報告です。

② 5~8週ごとに髪を染めるアフリカ系米国人で乳がんリスクが60%も高くなるという解析結果です。

次に、身近なウイルスが意外な疾患に絡んでいるという情報です。

③ これは以前にも伝えたことがある話だと思いますが、アルツハイマー型認知症の発症要因としてヘルペスウイルスが絡んでいるという話がまとまっています。

④ 帯状疱疹 ( 水痘 ) ウイルスが、群発頭痛に関与している可能性があり、ワクチンで軽減する可能性が示されています。



次は、とても重要な話。
風邪に抗菌薬 ( 抗生物質 ) は効かないということをしっかり理解していただきたいと思います。

⑤ 抗菌薬を適切に使わないと、本当に必要な時に助けられないという事態を起こすのです。

⑥ 正しい医学知識を身につけていない方が多いのは、日頃の診療の中でも実感しています。


最後は、個人的に興味を引いた話題を3つ。

⑦ 苦痛を伴うことなく疾患を診断する可能性がまた一つ加わりそうです。

⑧ 中性脂肪を低下させる薬が、網膜の血管新生を抑制するというのは興味深いです。

⑨ コレステロールの食事指導については、以前から疑問に感じていました。
高い人は食事を気にするよりも、有酸素運動を心がけて下さいね。

妊婦〖 今月のつぶやきから 89 〗


今月も様々な医療関係の情報をツイッター上でつぶやいてきました。
今回は13個の話題を振り返ってみます。


最初に妊娠に関連する情報を3つ。
食べ物や環境が胎児に様々な影響を及ぼすことがわかります。

① 妊娠初期はつわりが大変な時期でもあるのですが、ナッツ類に関する有益な報告です。

② いわゆる発酵食品に早産を起こしにくくする可能性がありそうです。
対象者数が多いのもポイントとなる報告です。

③ 排気ガス規制が案外厳しい米国からの報告です。


次に、アルツハイマー型認知症の早期発見、治療につながりそうな情報を2つ。

④ 日常生活を平穏に送っている段階から、将来の認知症発症がわかってしまうわけですが、それは幸せなことかどうか。

⑤ 抗認知症薬にも限界がありますから、腸内細菌をターゲットにした治療法もさらに深く調べていってほしいものです。


3番目の話題として、サプリメントに関するもの2つ。
怪しい人物やテレビの情報を鵜呑みにしてしまうと大変なことになります。

⑥ ボディケアなどである程度信頼を得たところで、高額なサプリメントを勧める輩がいますが、それは皆さんの健康を考えてるわけではありません。
金儲けの手段に過ぎません。

⑦ 肝臓にいいとされるウコンですが、肝障害の報告が結構あります。


そして、マラソンに絡んだ話題を2つ。

⑧ 私は給水が苦手で、走りながら飲むとコップからこぼすし、むせてしまうため、しっかり補給できません。
そういうこともあるので、このアイテムは是非世界標準になってほしいと思います。

⑨ マラソンは体に大きな負荷がかかりますが、ちょっぴりいい報告。


最後に、個人的に非常に興味を持った話題を4つお届けして締めくくります。

⑩ クラゲで痛い思いを何度もしてきましたので、これは非常にありがたいですね。

⑪ 虫垂切除とパーキンソン病の関係については、しばらく議論が続きそうですね。

⑫ 水虫の薬が胆道癌に有効とは驚きです。
ドラッグリポジショニングというやつですね。

⑬ カテーテルアブレーションなど、体に大きな負担をかけずに心房細動の治療が出来るのならば、期待したいデバイスです。

マッシュルーム〖 今月のつぶやきから 87 〗


今年の鹿児島の桜の開花宣言は3月25日でした。
また、家の近くで元気なツバメの姿を確認しました。
春は確実に訪れています。

今月のツイッター上でお届けした医療情報は久しぶりに充実していたと思います。
その中からテーマを絞って10個の話題をおさらいしてみます。


まずは、記憶や認知症に絡む話題5つ。
認知機能を保つためのヒントになりそうな情報、と言えるかどうか‥。

① テレビ視聴で受け身にならず、会話することは高齢者にとって大事なようです。

② 睡眠時無呼吸症候群対策も疎かにしてはいけませんが、外来ではなかなか見つけにくい疾患です。

③ マッシュルームばかり食べているわけにはいかないでしょうが。

④ 臓器としての皮膚の役割がもっと研究対象になってよさそうに思います。

⑤ カルシウムを摂れば認知症予防になる、と短絡的に考えてはだめですが、着眼点が面白い報告です。


次に、口腔内の細菌叢に絡んだ話題が続いたので、その3題を振り返ってみます。

⑥ 母乳が乳児の口腔内の環境に大きな影響を及ぼしているのですね。

⑦ マウスウォッシュで血圧が上がるなんて考えも及びませんでした。

⑧ 大腸がんの増殖に意外なものが絡んでいるものです。


最後に、個人的にとても気になる2題。

⑨ 私は、学生の頃から音楽を聞きながらでないと勉強しないタイプで、確かに言葉を紡ぎ出すのが苦手かも知れません。

⑩ 糖質制限の様々な負の側面が次々に報告されるようになってきています。

妊婦の喫煙〖 今月のつぶやきから 78 〗


昨日、6月27日に東京都の受動喫煙防止条例が成立しました。

公共施設や飲食店での禁煙は、もはや世界のトレンドです。
今年のゴールデンウィークに行った
ハンガリーの2016年の喫煙率は男性が32.0%、女性が24.8% ( 日本はそれぞれ 33.7%、10.6% ) ですが、閉鎖空間は全て禁煙。
なので、一度も飲食店で不快な思いをすることなく食事を楽しめました ( オープンテラスは別でしたが ) 。
厚労省の推計によると、受動喫煙による死者は年間1万5千人、かかる医療費は3000億円超となっています。
死者は東日本大震災の犠牲者並みの数なのです。

しかし、東京オリンピック開催に向けて取り組まなければいけない課題であるのに、世界保健機関 ( WHO ) も日本の受動喫煙対策を最低ランクに位置づけているのに、国の対応はひどいものですよね。
先日の衆院厚生労働委員会で、自民党の穴見陽一議員が参考人に対して「いい加減にしろ」とヤジを飛ばしたのは許し難いと感じています。


さて、twitter 上でお届けした医療関係の情報を月末にピックアップしておさらいするこのシリーズ。
今回は、まずタバコに絡む話題から4つ。

① 禁煙すると肺がんのリスクが低下するという報告。
意外と知られていないのですが、口腔・口唇・副鼻腔・咽頭・喉頭・食道・胃・肝臓・膵臓・膀胱などのがんの発症にもタバコが絡んでいるとされています。

② 吸わないに越したことはありませんね。
一酸化窒素は血管が緩んで拡張するのに必要な物質です。

④ 妊娠中の喫煙は、胎児の肺の発達への影響や肝臓へのダメージ、将来の肥満のリスクになる等の報告もあります。

次に、個人的に興味があった7つの情報です。

内視鏡的逆行性胆管膵管造影 ( ERCP ) の検査の後に急性膵炎を起こすことがあり、その治療に使う蛋白分解酵素阻害薬を膵炎の予防目的で使う場合があります。
しかし、その効果には疑問が呈されていました。
また、ジクロフェナクやインドメタシンの坐薬の有効性が示されていたのですが、副作用の問題もあり、まだ推奨されるレベルにはありません。
しかし、今回の報告ではなかなかいい結果が出ていますね。

⑥ 現在のところ風邪を根本的に治す薬はありませんが、これは期待したい報告です。

⑦ 私は、夕方にコーヒーを飲むと夜眠れなくなります。
なのでCYP1A2が弱いものとばかり思っていました。
しかし、CYP1A2が弱いと眠気が強く出るであろうテルネリンを服用しても眠くなりません。
カフェインに弱いのは別のところに原因がありそうですね。

⑧ 抜けた歯を牛乳に浸しておくといいというのは初めて知りました。

⑨ 時々、予期せぬ薬の使い方をされる方に遭遇しますが、メプチンエアを一度に100回も吸入とは驚きです。
こういうことが起こらないよう、服薬指導は徹底したいと改めて思いました。

アルツハイマー型認知症の原因がヘルペスウイルスにあるとしたら、ワクチンで予防ができる可能性がありますね。

腐食性食道炎はとても厄介ですが、内視鏡で原因物質を除去するまでにハチミツを使うのが良さそうです。

ギ〖 今月のつぶやきから 76 〗


天気のいいゴールデンウィークの前半、皆様いかがお過ごしでしょうか。
Twitter上でつぶやいた医療情報を振り返り、月末にいくつかをまとめてお届けしている本シリーズ。
今回は11題です。


まず最初に、普段とは毛色の異なる動物や昆虫に絡んだ話題から。
野犬、吸血害虫、アリ、セミ、ハエ、ヒツジと珍しく6つも集まりました。

エキノコックスは肝臓に巣食う厄介な寄生虫で、基本的に手術での治療になります。

ヌカカって初めて知りました。

③ 社会性昆虫の役割分担はすごいな、と思わせる自爆アリの話題。

④ 11年や19年の素数ゼミっていないのでしょうか。

ハエが体温調節をしているというのは非常に興味深いですし、その方法もすごいですね。

⑥ 成因のはっきりしない多発性硬化症は、ウェルシュ菌が作る毒素が原因となるという報告が数年前にありました。

次に、妊婦が口にする物の胎児への影響についての2題。
SSRIという抗うつ剤と加糖飲料、どちらも脳への影響があるみたいですね。 

⑦ 抗うつ薬の主流となってきたSSRIですが、問題点も次々に表面化しています。

⑧ 世界と比較すると日本の加糖飲料の消費量は少ない方ですが、甘いものが好きな女性は要注意です。

最後に、個人的備忘録としての3題です。
解熱鎮痛薬がアルツハイマー型認知症の予防になる可能性が報じられましたが、毎日服用するリスクも看過できませんからね。
SGLT2阻害薬の炎症性腸疾患リスクも、鉄サプリの大腸がんリスクも気になるところですね。

⑨ 安価な解熱鎮痛薬でアルツハイマー型認知症の予防ができれば・・、でも消化管の副作用は無視できません。

⑩ SGLT2阻害薬で、潰瘍性大腸炎クローン病のリスクが増えるのですね。

⑪ 鉄のサプリメントの研究で、処方薬としての鉄剤への言及はありません。

こんぶ〖 今月のつぶやきから 74 〗


この冬は11月くらいから寒くて寒くてうんざりしましたが、春の兆しも窺える今日この頃。
インフルエンザも概ね落ち着いてきた外来です。


今回の「今月のつぶやきから」は12題をピックアップしています。

最初は、脂肪肝やメタボなどに絡む6つの情報です。
キウイフルーツで脂肪肝の予防、逆に魚油が脂肪肝のリスクになるというのは興味深い話です。
風邪をひきやすい人は、食事や運動など生活習慣の見直しが必要のようですね。







次は、認知症に関する3つの情報です。
ホップに含まれるフラボノイドが認知機能を改善させるようですが、逆に飲酒は認知症のリスク。
どうしたらいいんでしょうね。




最後に個人的に興味を持った情報を3つ。
唾液分泌促進に昆布だしを使うのは面白い発想です。
潰瘍性大腸炎クローン病の人は帯状疱疹の予防接種を受けておいた方が無難ですね。
卵巣がんリスクが父方から受け継ぐという話も興味深いです。 



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