今年の9月は暑かったですね。
月末になっても最高気温が30℃に達する日が続いています。
せめて朝晩だけでも涼しくなってくれたらと思うのですが。
今月も様々な医療情報をツイッター上でお伝えしましたが、今回は11題を振り返ってみます。
最初は細菌に関連する情報です。
① 口腔内の常在細菌の役割って大事なんですね。
運動による血圧降下が、抗菌作用のあるマウスウォッシュで台無しに。口腔内には、唾液中の硝酸イオンから血管拡張作用のある亜硝酸イオンや一酸化窒素を生成する細菌がいるようですね。‥How can mouthwash interfere with the benefits of exercise? https://t.co/0JAEeTbg4L
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) September 6, 2019
② 腸内細菌もいいものばかりではないのですが、脂肪肝の原因になっているとは意外でした。
アルコールを飲まないの人に起こる脂肪肝・非アルコール性脂肪性肝炎は、腸内の肺炎桿菌がアルコールを作り出すことが原因の一つとなっている可能性。興味深い報告です。‥Gut bacteria may damage liver by turning carbs into alcohol https://t.co/z7b7oYpkUQ
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) September 20, 2019
次に、過活動膀胱に関する話題です。
③ 過活動膀胱に対する薬で夜間頻尿などが劇的に改善するのならば、どんどん処方するのですが、副作用で長続きしないケースが圧倒的です。
過活動膀胱の治療薬で抗コリン作用を持つものは、口渇や便秘の副作用が多いですし、高齢者では認知機能への影響もあります。‥尿漏れや頻尿、薬で改善したけれど…口の渇きに苦しむ https://t.co/eRpeAxnBJh
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) September 11, 2019
④ 歩行速度と認知症の報告はこれまでありましたが、過活動膀胱とも関連があるというのはこれまた意外でした。
歩行速度が遅くなると失禁の有無に関わらず、"トイレに間に合わないかも"という恐怖感が高まり、尿に対する知覚が増強されるのでは、という推測。‥歩行速度が遅いほど過活動膀胱の人が多い https://t.co/sOR9G9q97l
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) September 19, 2019
次は、市販薬やサプリなど、入手しやすい薬の話。
⑤ 市販薬だからって、安心はできないのです。
槍玉に上がってるのがエスエス製薬のブロン。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) September 17, 2019
会社のキャッチコピーは「人にいいこと。」らしいが‥。
せき止め乱用、10代で急増 厚労省の薬物依存調査 https://t.co/eqnYPJbVxx
⑥ 検出されたのがどういう物質だったのか、その情報がないのですが、サプリメントの怖い側面がよくわかるニュースでしたね。
一体どういう成分が検出されたのかの詳報がないけど、サプリって本当に怖いです。サプリに期待もお金もかけてはダメ。‥巨人にも提供、ドーム社サプリメントから微量の禁止物質検出 https://t.co/URXWP9M01Z
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) September 25, 2019
⑦ 若干便通が良くなるものは、すぐにダイエット効果に結びつけて売られたりします。
複数の成分を混ぜてることが多いので、コレウス・フォルスコリそのものに問題があるのかどうかはわからない。でもコレウス・フォルスコリにダイエット効果なんてありませんからね。サプリにお金も期待もかけてはダメ。 https://t.co/VQ3RVzrKLP
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) September 27, 2019
⑧ 今の認知機能のテストは、若干手間がかかりますが、3分でわかるのは朗報です。
約3分間の映像を眺めるだけで認知機能を評価できる検査法だそうです。‥「目の動き」の解析で認知機能評価、新技術を開発-阪大 - https://t.co/UWhMHLGwYm
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) September 13, 2019
⑨ 認知症の新しい治療法に繋がるといいですね。
空腹の時に胃から出るホルモン、グレリン。学習や記憶にも関連していることがわかってきています。なので、空腹感がないままに食事を摂ると‥。‥アルツハイマー病の研究で空腹ホルモンと記憶が結びつく https://t.co/pnhMBvvR7X
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) September 19, 2019
最後に、食べ物と疾患についての話題。
⑩ 現状では、病状の進行遅らせるのが精いっぱいのCOPDに朗報となればいいですね。
COPDは根治できない疾患。喫煙しないことが最大の予防ですが、今回の報告、期待大ですね。‥イソフラボンにCOPD予防効果、マウス実験で証明-大阪市大 https://t.co/TIgEU80g2c
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) September 2, 2019
⑪ ソフリート ( ソフリット ) を日常の料理に活用すると、乳がんのリスクが随分減るようです。
タマネギとニンニクで乳がんリスク低下。プエルトリコでの研究。料理にソフリートを使ってるのがいいみたいです。‥Onions and garlic may protect against breast cancer https://t.co/Srt2sI6jQd
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) September 26, 2019