2010102306341830205.gif ◆ 診療所ライブラリー 55 ◆


身近な人も含めて、特に高齢の方で口の中の乾燥に悩まされている方が結構いらっしゃいます。
唾液の出が悪くなると食べ物を飲み込むのに時間がかかりますし、唇がくっついて話しづらくなるなど日常生活にかなりの支障が出てきます。

この本ではドライマウスの様々な原因や治療法だけでなく、唾液の大切な役割などにも言及しています。
このブログを始めた頃、「傷は舐めるに限る」と題して唾液に含まれる上皮成長因子 (EGF) について書いたことがあるのですが、私の主張と同じようなことも書かれています。

さて、治療薬なのですが臨床上大変窮しているのが現状です。
古くからある人工唾液は決して好評とは言えず、唾液腺を刺激する薬は日本においてはシェーグレン症候群という病気にしか使えません。
そこで私は裏技としてある胃薬を使うことがあるのですが、唾液腺を刺激する薬よりも唾液がよく出るような印象で助かっています。

当院の書籍の貸し出し、様々なジャンルの本を取り揃えていますので、遠慮なく活用して下さい。


   → 「現代病」ドライマウスを治す