26日に梅雨入りした鹿児島。
26日は結構強い雨が降りましたが、その後は28日に少しぐずついた程度でまずまずの天気が続いています。
今後の予報を見ても、当分は連日雨が降るような感じではなさそうですね。
さて、twitter 上でお届けした医療関係の情報を月末にピックアップしておさらいするこのシリーズ。
毎回、複数のテーマを選んでいますが、今回は、テーマを一つに絞りました。
それは食べ物です。
12個の情報を拾い上げましたので、一つずつみていきましょう。
① 卵は黄身にコレステロール含有量が多いため、敬遠されがちだった食材ですが、復権の気配です。
糖尿病患者において1週間に卵12個までなら心血管リスクは増加しない。ただし、減量食や多価不飽和脂肪酸を摂るように指導されているみたいですが。‥卵摂取は、心血管リスクに関連しない?! https://t.co/iCsBYQznx0
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年5月8日
② アクリルアミドはかなり古くから動物実験レベルで発癌性を疑われているのですが・・。
以前から発癌性があると指摘されてるアクリルアミド。フライドポテトや麦茶、ほうじ茶にも含まれるが、一体どこまでリスクがあるのやら。‥コーヒーに発がん性の警告表示、スタバなどに義務付け 米加州 https://t.co/U8BjOZZuFo
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年5月9日
③ 果物はジュースやスムージーにせず、そのまま食べることをお勧めします。
例えば、温州ミカンを食べると血糖値が下がるという報告がありますが、ジュースにすると食物繊維が少ない分、吸収が早くて逆に上がってしまうのです。
フルーツジュースの摂取量が多い子どもは、鉄や亜鉛、ビタミンDが不足する傾向に。‥果汁100%のフルーツジュースはヘルシーか?米国小児学会は「乳児にジュースを与えない」よう明言 https://t.co/UJbyjnVmEa
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年5月10日
④ 広島の特産のレモンを科学しようという地元大学プロジェクトです。
静岡ではお茶、愛媛ではみかん、鹿児島では焼酎、といった具合に各地で地元の特産物について産学官の共同研究がなされていますよね。
レモンの皮に含まれるエリオシトリンには中性脂肪の抑制効果があったり、クエン酸はノロウイルスがヒトの細胞に結合するのに必要なタンパク質と結合してその構造を変化させるという話もある。‥レモンで元気に 機能成分が豊富、骨粗鬆症予防にも https://t.co/tywdt04Wj4
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年5月13日
⑤ 先に、①や③で卵や果物のツイートをしましたが、夕食時に食べるのはインスリン抵抗性の観点からは好ましくないようです。
「食習慣の中でも魚料理や味噌汁、野菜を毎日摂取する人ではインスリン抵抗性が低く、夕食時の主食や卵料理、果物を多く摂取する人ではインスリン抵抗性が高い」
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年5月14日
食事指導の参考にしたい報告ですね。 https://t.co/Nbf9EBtdYs
⑥ 牛乳を飲むと骨粗鬆症になる、というデマがあります。
根拠としているのは、酪農国の北欧で骨粗鬆症が多いからというものなんですが。
高緯度に位置している北欧では、冬季の日照時間が短いことがビタミンDの欠乏を招いて骨粗鬆症の発生に関わっているのです。
牛乳で骨粗鬆症になるというデマを信じている人がいまだにいますからね。‥乳製品を多く摂る中年男性は骨密度・背骨強度が高い https://t.co/xln93vrpSa
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年5月15日
⑦ シソは日本で古くから活用されているハーブ。
調べていくとまだまだ知られていない有益な働きがありそうですね。
シソに絡む2題。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年5月16日
アイヌ伝承の植物、アルツハイマー病抑制か https://t.co/HniJCppXHO
シソの香りの成分、ペリルアルデヒドに腸の炎症を回復させる作用。‥シソの香りで腸を元気に https://t.co/dx660YPZtb
⑧ 調理したトマトが過敏性腸症候群の治療にも有望な可能性があります。
過敏性腸症候群の患者さんを数多く受け持っているので、参考にしてみたいと思います。
トマトは生より調理したものの方で乳酸菌の一種 ( L. ロイテリ菌 ) が増える。過敏性腸症候群にもある程度有効という報告のある菌ですね。‥How tomato sauce can boost your gut health https://t.co/kcSnU3pSJL
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年5月21日
⑨ 視力を維持するためにチョコレートを食べ続ける必要があるのなら、現実的ではありませんね。
ダークチョコを食べて2時間後にコントラスト識別力と視力が改善。ミルクチョコとの比較。持続性については調べてないとのこと。‥ダークチョコレートを食べると視力が改善 https://t.co/FFndeP9sB4
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年5月23日
⑩ これも卵に関する研究報告ですが、毎日食べている方が心血管リスクが低いというのは少々驚きでした。
研究デザインにいろいろ突っ込みが入っているようだけど、毎日卵を食べてる人は心血管疾患と脳出血の死亡リスクがそれぞれ18%と28%低いという報告。‥長年の論争に決着? 卵1日1個で病気リスク減 https://t.co/AWAH5BwQhR
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年5月24日
⑪ アーモンドの抗糖化作用・LDLコレステロール低下作用・抗酸化作用・体重減少などの働きについてまとめたものですが、1日25粒を続けるのは大変です。
「1日に食べる目安は25粒」
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年5月24日
いくらいい働きを持っていても、毎日25粒はちょっと現実的ではありません。‥“第3のミルク”として注目 アーモンドに4つの健康メリット https://t.co/1shnpT1OpN
⑫ 最後に、フランスからカボチャによる急性の脱毛の報告です。
わずか2例のレポートに過ぎませんので、もっと多くの症例の集積を待ちたいところです。
本当!? ゴーヤー、よく食べてるけど。‥カボチャなどウリ科の野菜、苦味に注意 食中毒で脱毛 初の症例報告 https://t.co/ZhPewRhILQ
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年5月27日