【診察室のBGM 117】
野宮

渋谷系の中心的存在だったピチカートファイヴ
そのヴォーカルを務めた 
野宮真貴 が昨年11月にリリースしたアルバム「世界は愛を求めてる。What The World Needs Now Is Love」
いやはや、恐れ入りました。
渋谷系に影響を与えたという60~80年代の曲をカバーしているのですが、選曲も見事ですし、それらをきっちり野宮真貴流に仕上げて現代に蘇らせています。
日本の曲にはスタンダードがないとよく言われますが、忘れて欲しくない埋もれてはいけない作品はいっぱいありますね。
そして初回限定版はブックレット型式になっていて、お洒落な写真が満載です。

松田聖子が唄った「ガラスの林檎」松本隆細野晴臣コンビの作品で、当時のアイドル路線とは一線を画した曲。
ピアノをバックにした野宮真貴の声は昔と変わらず切なく美しく、途中からストリングスが加わるアレンジはツボを押さえてます。
彼女がピックアップすると、この曲が流行った時以上に輝いて聞こえるのが不思議です。