平年に比べると10日、昨年との比較では15日も遅れた今年の九州南部の梅雨明け。
明けてみると、蒸し暑い日が続いています。
夏バテしないよう、しっかりと対策して下さいね。
今月は、事情があってツイッターでのつぶやきが十分にできませんでした。
少ない中からピックアップして、今月は9題の医療情報を振り返ってみます。
最初は腸関連の情報を4つです。
① 昨年の西日本豪雨のボランティア活動を通して、避難所で便秘に悩む人が多いことを知り、高校生が食物繊維の多い保存食を開発したというのは本当に素晴らしいことです。
着眼点は称賛。でも避難所での便秘は、照明がない・排泄物で便器が溢れる等、安心して用を足せないトイレ環境の因子が大きい。‥トイレ環境の因子が大きい‥避難時の便秘を軽減する缶詰パン 高砂・松陽高生ら開発、商品化へ https://t.co/TFcll3PSG2
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) July 8, 2019
② おならの音とにおいを消すパンツの開発に取り組む高校生の話。
実用化につながるかどうか、とても楽しみです。
こういうチャレンジ、大好きです。 https://t.co/PVeYFTl39B
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) July 15, 2019
③ 腹部膨満感の一因として、塩分が絡んでいるとは予想だにしませんでした。
塩分摂取量が多い人で腹部膨満感を生じる確率が高い。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) July 20, 2019
今後、外来で問診の時に必ず聞くようにしてみましょう。‥ https://t.co/Chgo4RjCI3
④ カルシウム拮抗薬と呼ばれるタイプの降圧薬は、平滑筋を緩める働きがあります。
この作用が大腸憩室の成因に絡んでいるのかも知れませんね。
Ca拮抗薬で大腸憩室が増える。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) July 22, 2019
非常に興味深い報告です。ただし、ジヒドロピリジン系のCa拮抗薬 ( アムロジピンやニフェジピンなど ) にはみられないようです。→ https://t.co/ssjcLoP3Bi https://t.co/VQGLWNisco
次は、メタボに絡んだ情報を3つ。
⑤ メタボリックシンドロームの診断に腹囲測定は必須ですが、首の周囲径を測るのはより簡便です。
もっと多くのサンプル数で検討してほしいですね。
フィリピン人160人とサンプルが限定されてますが、男性40cm、女性36cmを超えるとメタボのリスクが高いという報告。‥首の太さがメタボと関連!? https://t.co/qprNc1Wuxd
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) July 11, 2019
⑥ 働き方改革が、メタボの減少につながるといいですね。
休暇の頻度はメタボリックシンドロームの減少と関連。休暇の総日数ではなく頻度が大事のようです。‥メタボ予防には休暇が効く https://t.co/6wTMsnFdLN
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) July 22, 2019
⑦ 朝食を摂らない人に肥満の人や血糖コントロールの悪い人が多いのは、経験上感じています。
朝食を抜くと痩せられないようです。‥Eating earlier in the day aids weight loss by curbing appetite https://t.co/gFDMmjAjfA
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) July 26, 2019
最後に認知症に絡んだ話題を2つ。
⑧ 過活動膀胱に対する薬のうち、抗コリン作用を有するものは口の渇きや便秘などの副作用が目立ち、肝心の夜間頻尿などには微々たる効果しかありません。
長期に継続する人が少ない治療薬です。
JAMA Intern Med誌に掲載された論文。過活動膀胱治療薬使用による認知症リスク、かなり高いですね。‥抗コリン薬の長期使用は認知症を増やすか? https://t.co/mPr7FjoVqj
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) July 12, 2019
⑨ 効率的な足の運び方を知らずに、むやみに歩幅を広げようとすると故障の原因になることがあります。
ウォーキングに慣れてきてから、少しずつ強度を強めていって下さいね。
ステップ数よりストライドの方が大事なようです。ただ、たった5cmと言ってますが、5cm広げるのは案外大変です。‥歩幅を広げることで認知症が予防できる! https://t.co/2ZBtEaaQvd
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) July 25, 2019