12月25日に休日当番を担当しましたが、発熱者の対応でへとへとでした。
26日以降はインフルエンザの症例も何例か確認しています。
行動制限がない上に、新型コロナウイルス感染症流行以降で新規発症例が最も多く、久しく流行のなかったインフルエンザまで増えてきているという最悪の年末年始です。
アクセスできる医療機関も限られますし、診断を受けても医薬品不足で治療もままならない状況があることを十分に認識して、とことん予防に徹して下さい。
この1ヶ月のツイッター上のつぶやきを振り返ってみますが、今回は11個をまとめてみました。
最初は、ウォーキングなどに関連した情報を5つ。
① ジョギング前にカフェインを摂ると若干楽に感じますが、マラソンだとトイレが近くなる可能性があるのが気掛かりです。
こういうデータが出ると、カフェインが再びドーピングの禁止薬物になってしまうのでは。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 29, 2022
カフェインがゴールまでの時間を短縮する https://t.co/0zaDp2lPWa
② 糖尿病の人にとってウォーキングは単に血糖を下げるだけのものではありません。
具体的な運動量が示されていませんが、意識して歩いてみましょうね。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) December 5, 2022
ウォーキングが「脳のインスリン抵抗性」を改善 糖尿病の人の認知機能を運動で高める https://t.co/hBaMUtdYLL
③ ウォーキングで腸内細菌のバランスが変わって大腸がんリスクも低下するようです。
昔から身体活動が大腸がんの予防因子として知られていましたが、それが腸内細菌と関連していることが解明されつつあります。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) December 13, 2022
ウォーキングで腸内細菌を健康に 糖尿病の人はがんリスクが高い 運動により大腸がんリスクも低下 https://t.co/TF7T56SSlD
④ 何を継続するにもモチベーションは大事ですが、腸内細菌が影響するとは思ってもみませんでした。
Natureに掲載された論文のようです。運動のモチベを上げる腸内細菌を増やす方法が見つかると面白いですね。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) December 20, 2022
腸内細菌がマウスの運動へのモチベーションを高める https://t.co/OF6Rhb7xI0
⑤ ウォーキングで心血管疾患も予防しましょう。
1日約1時間のウオーキング。頑張ってみましょう。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) December 25, 2022
高齢者は1日6千歩で心血管リスクが低下 https://t.co/zCWJQhaaWj
次は、精神科領域の疾患に関する情報3つです。
⑥ 糖尿病治療の基本となるメトホルミンは歴史の古い薬ですが、今なお新しい作用が見出される希有な薬で、今回はせん妄リスクを減らすという報告。
メトホルミンは本当に奥の深い薬です。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) December 5, 2022
メトホルミンで糖尿病のせん妄リスク低下 https://t.co/K5vCIkZPE4
⑦ メタボや糖尿病、心血管疾患などに繋がるという報告のあるアスパルテームですが、今回は不安障害を惹起する可能性を示した情報です。
またしても、人工甘味料アスパルテームについてネガティブな報告です。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) December 11, 2022
人工甘味料がマウスの不安に関連する可能性 https://t.co/84R2DWgIuy
⑧ 温泉の効能が科学的に解明されつつありますが、温泉大国鹿児島からも報告を期待したいです。
毎日温泉入浴を行っている高齢者ではうつ病のリスクが有意に低かったという別府からの報告。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) December 27, 2022
温泉入浴とうつ病との関連は? https://t.co/qGGmHPktCq
最後に個人的に興味のあった話題を3つ。
⑨ 奄美大島の固有種であるアマミトゲネズミに非常に興味深い性の決定の仕組みが。
これはすごい発見ですね。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 30, 2022
雄生まれる仕組み解明 アマミトゲネズミ Y染色体失い独自に進化https://t.co/2WMcl5dvYU
⑩ 統合失調症の治療に使うクロザピンで虫垂炎を起こしやすくなるという報告ですが、どういうメカニズムなんでしょうね。
クロザピン以外の抗精神病薬を服用していた患者に比べ、虫垂炎の発症が約20倍。極めて大きな差がありますね。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) December 15, 2022
統合失調症、クロザピンの服用で虫垂炎発症リスクが高まる可能性-市立秋田病院ほか https://t.co/rhxiHC6x7v
⑪ 絆創膏の中央にあるガーゼ部分を端に寄せることで巻きやすくなるという素晴らしい着眼。
素晴らしいアイデアですね。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) December 26, 2022
ばんそうこうの常識に小学生が革命 世界発明大会で受賞したアイデアhttps://t.co/8Yj08cy40D