● 薬の説明書のイラスト 307 ●


新婚旅行先は、5月末から6月にかけてのチュニジアでした。
なぜチュニジアだったのか、それはさて置き、日本からは直行便がありません。
パリで乗り継ぐことになりました。
早朝に着いたシャルル・ド・ゴール空港からオルリー空港まで移動となりますが、昼過ぎの便までの時間でパリ市内を弾丸観光。
ポンピドゥー・センターから凱旋門まで、ひたすら歩きました。
それからオルリー空港へタクシーで向かったのですが、途中で運転手が「テュニス、テュニス」と連呼し始めました。
私は、この運転手はなぜ我々の行き先がチュニジアだと知っているのだろう、と怪訝に思ったのです。
( チュニジアの首都はチュニスですから )
しかし、すぐに勘違いに気づきました。
フランス語でテニス ( tennis ) のことをテュニスと発音するのです。
ちょうど全仏オープンが開かれている会場近くを走っていて、運転手がそれを一生懸命に説明していたようなのです。
しかし、フランス語なので内容はさっぱりわかりませんでした。
ちなみに、会場のローラン・ギャロスは人物名からとられたもの。
新婚旅行先だったチュニジアとも関連のあるフランスの英雄ですが、どんな人だったのかは調べてみて下さい。

その年は、男子はセルジ・ブルゲラ、女子はアランチャ・サンチェスが優勝。
奇遇にも、この二人はスペイン・バルセロナの出身ですね。
今年、日本人によるダブル優勝はあるでしょうか。

5月後半の薬の説明書のイラストは、この時期になると必ず思い出すテニスです。


テニス