鹿児島県は新型コロナウイルス感染症患者数も減ってきています。
ただ、他の都道府県に比べて減少速度がかなり遅いです。
その原因は何なのかをしっかり検証しないと、3月から個人の判断に委ねられるマスク着用後や、5月からの新型コロナウイルス感染症の5類への移行後にどのような変化が起こるのか予想することができません。
減ってきたとぬか喜びせず、情報収集を怠らないようにしてください。
収集した医療情報をツイッター上でつぶやいていますが、4つのテーマの元、11個の情報をピックアップしてみました。
最初は、運動に関連した情報を3つ。
① 持久力に影響を及ぼす腸内細菌がいるようです。
B. uniformisと3,000m走のタイムに正の相関。面白い結果が出ましたね。 https://t.co/kEQfSA1AZC
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) January 30, 2023
② 運動はいい事ばかりではないようです。
若い時の定期的な高強度運動は、中年女性の切迫性尿失禁のリスクとなるが、腹圧性尿失禁・便失禁・便秘・骨盤臓器脱などのリスクは高くない。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) February 6, 2023
若い時の定期的な高強度運動が中年女性の失禁リスクを高める https://t.co/jz51Vw5M56
③ 実施するタイミングを考慮して運動すると効率的に脂肪を減らすことができそうですね。
マウスでの実験。ヒトの朝に相当する時間帯での運動で脂肪代謝が増加。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) February 20, 2023
運動する時間帯で脂肪の燃焼が違う https://t.co/DVVmXPTEFc
次に、既存の薬剤についての話題を3つ。
④ 従来のベンゾジアゼピン系の薬剤は様々な弊害を起こしますが、オレキシン受容体拮抗薬にはその弊害が少ないとする報告です。
レンボレキサント (デエビゴ) は反跳性不眠リスクが低く、6~12ヵ月後の長期治療後に突然中止した場合でも、その有効性が維持される。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) January 27, 2023
不眠症におけるレンボレキサント長期治療中止後の影響 https://t.co/PnMSYR37SF
⑤ セレコキシブに抗がん作用があるなんて知りませんでした。
鎮痛剤であるセレコキシブが持つ抗がん作用の機序解明。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) February 2, 2023
セレコキシブ、ミトコンドリアを介した抗がん性作用機構を発見-東京工科大 - QLifePro 医療ニュース https://t.co/VAgxrEMJCy
⑥ 主に風邪に用いる漢方約に含まれる麻黄という成分で副作用がみられることがありますが、その原因となる成分を除去しても抗ウイルス効果は変わらないという報告。
エフェドリンアルカロイドを除去した麻黄。副作用の軽減が期待できますね。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) February 24, 2023
【プレスリリース】エフェドリンアルカロイド除去麻黄エキス(EFE)の新型コロナウイルス感染後のウイルス増殖阻害効果に関する論文が学術雑誌 Microorganismsに掲載 https://t.co/cx5M4HamkW
3番目は、便秘に関する話題を2つ。
⑦ 腸壁の温度を感じるセンサーと腸内細菌と便秘の関係。興味深い報告です。
これは非常に興味深い報告です。適切な酪酸菌製剤の活用もできそうです。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) February 1, 2023
TRPV4の増加が大腸を鈍感にするという便秘症の新規メカニズムを発見-聖マリ医大ほか https://t.co/3peDmSSlCg
⑧ 便秘解消が期待できるカプセル型デバイス、いずれ排泄されるのでしょうが、コスパはどうなのでしょう。
腸内で振動して便秘を解消させるというカプセル。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) February 16, 2023
どのくらいの期間。腸内に留まるんでしょうね。
便秘に挑む超小型医療ロボット https://t.co/DJdWunGEAx
最後に、小さい粒に関しての話題を3つ。
それぞれ性質の異なる粒ですが、いずれも非常に興味深い報告です。
⑨ デキサメタゾンを送達するため脂質からなるナノ粒子に搭載して脾臓の慢性炎症を改善し、二次的に抗腫瘍免疫を正常化するという新しい発送のがん治療。
細胞傷害性を持たない抗炎症薬を利用し、がん治療。興味深い手法です。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) January 31, 2023
抗炎症薬をナノ粒子化し脾臓に送達、抗がん剤を使わず抗腫瘍効果を発揮-東北大ほか https://t.co/z34gnNsUbD
⑩ ウイルスほどの小型メッセージ物質が動脈硬化を助長するという発見。
血液中を循環する細胞外小胞 (EV) が慢性腎臓病で悪玉化し、それが動脈硬化の原因に。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) February 14, 2023
慢性腎臓病、「変化した循環EV」が血管石灰化を引き起こすことを発見-東京医歯大 https://t.co/6iO4uFe0z8
⑪ 腸内細菌の作る小胞が肝硬変の悪化の原因になっているというメカニズムは考えたこともなかったです。
腸内細菌が放出する100nm前後の小胞が肝臓に炎症を起こして線維化を悪化させ、血清アルブミンも低下させる。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) February 24, 2023
こんなところにも腸内細菌が関与してるんですか。
肝硬変の悪化と血清アルブミンの低下に「腸内細菌由来の小胞」が関与-新潟大 https://t.co/JmTyzwfBEo