野口内科 BLOG

  野口内科は鹿児島市武岡に開業して46年を迎えました。
  当ブログでは、当院からのお知らせ、医療・健康に関する情報の他に、近隣の話題、音楽・本のこと等を綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:00 (金曜は〜18:30)
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
    院長   野口 仁

         ▶▶▶ アクセスMAP
         ▶▶▶ バス路線図

内科

当院の最寄りのバス停は「武岡団地2丁目」および「武岡団地」となります。
①が当院です。

バス停


 南国交通バス「武岡ハイランド 行き」または「武岡台高校 行き」 を利用の場合


路線図は鹿児島中央駅からの表記ですが、天文館などの市街地からも乗車可能です。
運行本数は 1時間に4~7本です。
上の地図のⒶの交差点でバス路線が二手に分かれます。( 約8割は左折し、カーブした道へ入ります ) 
左折した場合は「武岡団地2丁目」で、直進した場合は「武岡団地」で下車して下さい。
鹿児島中央駅からの所要時間は約15分、天文館からは約21分です。
路線図はクリックで拡大します。

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 南国交通バス・鹿児島市営バス「明和循環」 を利用の場合


この路線は鹿児島中央駅西口発着で、南国交通と鹿児島市営の共同運行バスとなります。
運行は20~45分毎です。
上の地図のⒶの交差点は直進しますので、「武岡団地」で下車して下さい。
鹿児島中央駅西口からの所要時間は約9分です。 
路線図はクリックで拡大します。

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  ※ バスの時刻表についてはこちらを参照して下さい。→ 路線別時刻表


当院は鹿児島市武岡に開業して45年を迎えました。

一般的な内科診療のほかに、経鼻内視鏡や大腸内視鏡、超音波検査などを行い、消化器疾患の治療に強みを持った診療所です。過敏性腸症候群や機能性ディスペプシアなどの疾患にも力を入れています。
また、糖尿病や甲状腺疾患などの患者さんも多く来院されています。
処方薬は必要最小限に留め、漢方薬を効果的に活用した診療も行なっています。

診療のご案内003

駐車スペースは6台分 ( うち1台分は軽専用 ) ありますのでご利用下さい。

武岡は、山を切り開いて造成された鹿児島市の新興住宅地の中で最も鹿児島中央駅に近く、江戸時代に島津の殿様が参勤交代に使った歴史ある薩摩街道の水上坂 (みっかんざか) の上に位置し、鹿児島のシンボル桜島を随所で望むことができます。
当院は鹿児島中央駅西口から約2.9km、鹿児島インターチェンジ田上ランプから約1.7kmの位置にあります。

診療のご案内用の地図

「武岡団地」バス停 徒歩3分
「武岡団地二丁目」バス停 徒歩2分
バス路線図については  →  こちら



2023年2月10日 更新

 大腸内視鏡を行う意義 日本人に大腸がんが増えています

男性の2人に1人、女性の3人に1人ががんに罹る現代日本においてとりわけ増えているのが大腸がんです。

その大腸がんを検診で見つけるのに有効な手段として評価されているのが 便潜血反応検査。この簡便な検査を受けた人は受けない人に比べて、大腸がんによる死亡率が7割も低いという調査結果も2007年に報告されています。苦痛を伴わない効率的な検査にも関わらずこの検診を受けられる方は対象年齢の15% ほど。鹿児島県では受けられる方が全国平均に比べると若干多いのですが、それでも19% ほどです。

2009060914141725181.gif便潜血反応検査で陽性となった場合、大腸内視鏡などの精密検査を受けなくてはがんの有無の診断はできませんが、検査せずにほったらかしにしている方が鹿児島県でみると2割ほどいるようです。これでは便潜血反応検査を行なった意味がありません。実際にがんが見つかるのは陽性の中の3% 程 ( 陽性反応的中度 ) に過ぎないのですが、自覚症状のない早期のうちに見つけて適切な治療をすると、予後が良いのも大腸がんの特徴です。特に鹿児島県では集団健診によって見つかった大腸がんの5年生存率は9割を超えるという成績が出ています。

 私が大腸内視鏡に取り組むようになったきっかけ

当院でも 大腸内視鏡検査 を積極的に実施しております。小さな診療所ながらポリープ切除も行なっておりますし、数多くの症例経験をもとに苦痛の少ない検査を心がけております。
2017年4月からは、フジの最新鋭の内視鏡「EC-L600ZP7」を導入しました。この機種は操作性や観察にすぐれ、苦痛も少なく受けていただける、大腸内視鏡史上最高傑作との評価の高い内視鏡です。

野口内科の大腸内視鏡

そもそも学生時代は消化器病にはあまり興味を持っていませんでした。ところが、研修医時代、平成になりたての当時に年間2000例は大腸検査を行なうという関西では最も症例をこなしていた先生の下で、その華麗なるテクニックに魅せられて内視鏡医としての道を選んだ経緯があります。

他の施設との比較で大きなアドバンテージといえば、土曜日の午後も検査を行なっているという点でしょうか。
便潜血にしろ大腸内視鏡にしろ少々恥ずかしさを伴うものかもしれませんが、非常に有用な検査です。 日頃忙しい方も、当院の土曜日などを活用して是非大腸内視鏡検査を受けていただきたいと思います。

検診での便潜血陽性の方のみならず、

  便通異常や下血など大腸疾患を疑う症状のある方
  糖尿病 ( 根拠 ) やメタボリックシンドローム ( 根拠 ) の方
  40歳以上の方で大腸検査を一度も受けられたことのない方

などでも検査をお勧めします。

 大腸内視鏡の検査スケジュール

検査は 月・火・水・金・土の午後に実施しております。
お問い合わせ・ご予約はお電話で → 099-281-7515

(新型コロナウイルスワクチン接種業務で中断していた土曜日の検査は、2021年10月30日より再開しています。)

( 2023年6月30日 更新 )
 

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 苦痛の少ない経鼻内視鏡

野口内科の経鼻内視鏡.gif当院では 経鼻内視鏡 による上部消化管の検査 ( 胃カメラ ) を積極的に行なっております。2016年2月からは、フジのレーザー光源を搭載した最新鋭の経鼻内視鏡「EG-L580NW7」を使用しており、病変の拾い上げに非常に強力なツールとして活用しています。

主流である口からの内視鏡では、舌根部を圧迫するため、どうしても咽頭反射が生じます。これが内視鏡検査における苦痛の最大の原因でした。鼻から内視鏡を挿入すると舌根にほとんど触れないため、咽頭反射を起こしにくく、検査中に会話することすら可能です。評判を聞いて、これまで内視鏡を躊躇していた方が検査を受けるきっかけとなっていますし、従来の経口内視鏡も経鼻内視鏡も経験されたほとんどの方は次に経鼻をチョイスされます。

経鼻内視鏡の性能も格段に向上しています。今回導入したEG-L580NW7では従来経鼻内視鏡の欠点とされていた画質や視野角などの点においても非常に満足できるレベルになりました。経口内視鏡に比べると、送気や送水の操作に若干時間を要するため、検査時間もわずかに長くなる傾向にありますが、苦痛の少なさが帳消しにします。

 経鼻内視鏡の長所・短所

経鼻内視鏡の長所と短所を以下にまとめてみます。

【 長所 】
 ・咽頭反射がほとんどないので「オエッ」とこない
 ・胃の動きを止める鎮痙剤の注射を使わずに済む ( 目のかすみや口渇がありません )
 ・鎮静剤の注射も使わずに済む ( 検査後すぐに帰宅できます )
 ・検査中、心拍数や血圧にほとんど影響が出ない
 ・検査中の会話が可能

【 短所 】
 ・経口に比べ検査に若干時間がかかる
 ・処置道具が限られ、内視鏡を用いた治療ができない
 ・挿入時などに鼻の奥に痛みを感じることがある
 ・まれに鼻出血がある
 ・鼻から内視鏡が挿入できない場合がある ( 当院2013年実績で約1.6% )

 当院における検査の工夫

当院では経鼻内視鏡のメリットを活かして、楽に検査を受けていただくため、

  鼻の麻酔は最も良いとされるスティック二回法を若干手直しして実施しています
     スプレーだけの麻酔法に比べ、いきなり内視鏡が入る違和感を軽減できます
  検査を受けられる方の見やすい位置にサブモニターを設置しています
     ご自身の消化管の様子を見ることができます。細かな解説もさていてただきます
  潤滑剤として、塩酸リドカインのゼリーは使用していません
  柔らかく、径が均一のため鼻にやさしい富士フイルム社製の内視鏡を用いています
     他社製品は硬めで鼻の奥に痛みを感じることが多く、径が不均一で抜去困難例も
  胃の動きを止める鎮痙剤の注射も行ないません
     鼻・のどの麻酔が切れる検査終了後30分程で食事をとっていただくことが可能です

また、自分で自分の内視鏡検査を行なった経験もあり、どこでどのような苦痛をどの程度感じるのかを十分に把握しています。その経験が、経鼻内視鏡を更に楽に受けていただく操作に活かされていると自負しています。またフジの経鼻内視鏡は、他社製品と異なり材質が柔らかい点も特長で、鼻にとても優しい内視鏡であることを強調しておきたいと思います。

 経鼻内視鏡・検査スケジュール

検査は 月・火・水・木・金・土の午前中に実施しております。
お問い合わせ・ご予約はお電話で → 099-281-7515
2009041217104813007.gif

( 2023年6月30日 更新 )

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過敏性腸症候群 ( Irritable Bowel Syndrome : 以下 IBS ) には診断基準がありますが、この疾患を一言で簡単に表現すると
腹痛を伴う慢性的な便通異常
となります。

これまで私が IBS に興味を持って臨床にあたってきたのは、医者になりたての頃に非常に印象的な下痢型の IBS の患者さんに遭遇したことがきっかけでした。
このことは、2009年に「宿便について考える」というテーマで書いた記事の中でも触れています。

あまりおおっぴらに宣伝してこなかったのですが、記事を読んで当院を受診される方が武岡以外からも数多くいらっしゃいます。
生活の質に影響を及ぼす過敏性腸症候群に悩む方が多いことを改めて実感しています。

そこで、簡単ですが独立したページを作ってみました。

腹痛

IBSは治療に難渋することが多く、消化器系の医師がIBSに適応のある薬剤を投与するものの、処方が画一的であったり、症状に合わない組み合わせであったり。
改善しない場合に心療内科受診を勧められることもあるのですが、心療内科で用いる薬剤は消化器系の副作用を持つものが多いため、症状が余計ややこしくなるというケースも見受けられます。
IBS はストレスが原因となることもありますが、IBSで便通が整わないこと自体が更にストレスとなって悪循環に陥ることすらあるのです。

症状の程度に差があるものの、日本人の5人に1人が罹っているとも言われており、決して珍しい疾患ではありません。
そして、日常生活に大きな支障をきたすケースも多々あり、軽視できない疾患です。
しかし、十分に満足できる治療を受けておられず、苦痛を背負ったまま日々過ごされている方も多いのが現状です。

IBSでお困りの方は是非一度、当院に足を運んで下さい。
じっくりお話しを聞かせていただいた上で、個々の状態に応じた最適な治療を探していきましょう。
便通を整えることで、快適な日常を送れるようにお手伝いをしたいと考えています。

( 2022年5月31日 更新 ) 

当院では、医療や介護、健康に関する書籍を取り揃えています。2018年10月現在、蔵書は600冊を超え、かなり幅広いジャンルを網羅できるようになりました。その多くは外来の待合室で直接読んでいただけます。

ご自身やご家族の病気のことについての知識、検査データの読み方、健康を維持するための日常の過ごし方や食事などの工夫、高齢者の介護の現場における問題や悩みを解決するヒント等々、皆様が欲しいと思っている情報にきっと巡り会えることができるのではないかと考えています。

最近はインターネットでも医療に関する情報をある程度入手することが可能です。
しかし、文章が中心でちょっと理解しづらい部分があったり、ありもしないことを書き並べて効果の疑わしい健康食品や化粧品などへと誘導するサイトだったり。
その点、専門家が一般向けに書いた本は、イラストや写真、グラフなどをふんだんに使い、難解な医学を容易に理解してもらう工夫に満ちています。

外来で読んでいただくことももちろん、貸し出しも可能です。
都合上、貸し出しは当院に通院歴のある方、もしくはそのご家族に限らせていただいております。
興味のある書籍がありましたら、遠慮なくスタッフに声をかけてください。簡単な手続きで借りていただくことができます。
貸し出し期間は14日間です。

スペースが限られるため、外来には一部の書籍しか置いておりませんが、蔵書の一覧表をファイルにして外来の待合室に置いてありますのでこちらもご活用ください。



■ 本を借りるには・・・

   ① 借りたい本を受付へご持参ください。
     または、一覧表の中から借りたい本を受付にて指定してください。
   ② スタッフの提示する書類にご署名ください。
   ③ 14日以内に受付へ本をご返却ください。




また、野口内科 BLOGにおいてほぼ月に一回のペースで、当院の蔵書の中から一冊をピックアップして紹介しております。そちらの方も是非ご覧になっていただきたいと思います。

本棚



なお、当院のライブラリーの本についてのお問い合わせが多く、お借りいただいた後、ご自身で改めて購入される方もいらっしゃいます。そこで、お勧めできる本をいくつか私の簡単な解説付きでこちらにおいても紹介しました。Amazonのサイトへ移動しますのでご了承下さい。

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