野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して43年の野口内科です。
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半夏白朮天麻湯

≪ 過去記事ウォッチング 22 ≫


今朝の地元紙の読者投稿欄に「起立性調節障害をもっと知って」と題した中学校3年生の文章が載っています。
学校に行きたいのだけど、朝起きれない・頭痛や目がくらみで立っていられない等の症状で、体が思うように動かない辛さとともに、現在は周囲の理解があることに対する感謝が述べられています。

起立性調節障害 ( OD: orthostatic dysregulation ) という疾患名は聞きなれないかも知れませんが、中学・高校生女子では4人に1人が罹っているとされるありふれた疾患です。
ただし、この疾患の存在を知らない人が多いのも事実です。
起立性調節障害

ODに関して、以前小学校の学校保健委員会で話したことを箇条書きにしたものをブログにまとめたものがありますので参考にして下さい。

→ 「早起きできないのは起立性調節障害かも

この中で取り上げた半夏白朮天麻湯という漢方薬は、この疾患を完治させるものではありませんが、寝起きが良くなったり頭痛が軽減したりできて生活の質の改善が見込まれます。
ODでお困りのお子様には一度は試してもらいたい薬です。

また、立ちくらみの症状から、貧血と誤解されているケースが多いのですが、このことについては次のブログの記事を参考にしてみて下さいね。

→ 「貧血と脳貧血を混同して生じている誤解


※ グラフは厚労省「起立性調節障害症状について」より

武岡小学校の学校保健委員会での講話のまとめ、2回めです。

2. 起立性調節障害

・朝起きれなくなる疾患として起立性調節障害がある
・思春期にみられる交感神経と副交感神経のバランスの乱れに起因。遺伝的要素 ?
・朝、交感神経の働き始めるのが遅いことで様々な症状が
・立ちくらみ、めまい、起立時の気分不良や失神
・熱いお風呂が苦手、乗り物酔いしやすい
・一日の中では午前中、春や秋などで症状が出やすい
・なお、視床下部の体内時計の親玉は、効果ん神経を介して全身の体内時計を補正している
・修学旅行中の入浴で亡くなる事故があったが、この疾患の可能性あり

・治療として昇圧剤。交感神経を高めるが、次第に効果が薄れることがほとんど
・抗うつ薬が使われることも。副交感神経を抑えるが、血圧低下や中途覚醒など逆効果となること多い
・漢方薬が有効なこと多く、早起きや立ちくらみが楽に
・代表的な半夏白朮天麻湯 ( はんげびゃくじゅつてんまとう ) には漢方で唯一、麦芽が含まれる
・麦芽で腸内細菌が変化することが知られているが、起立性調節障害の症状改善との関連は不明
・起立性調節障害を正しく理解し、漢方薬を活用して生活リズムの改善を


ふらふら
 

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