野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して43年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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喫煙

りんご〖 今月のつぶやきから 80 〗


今月は暑かったです。
各地で猛暑日が多かったようですが、鹿児島はどちらかというと熱帯夜が辛かったように思います。
それにいつもと違う台風の動きには翻弄されましたね。


さて、twitter 上でお届けしている医療関係の情報を月末にいくつかピックアップしておさらいするこのシリーズですが、まずは先月同様、食事に絡んだ話題を8つまとめてみました。( 30日に1題追加して9つになりました )
朝食の重要性や、夕食を摂るタイミングの重要性を理解していただけるものと思います。

① グルコサミンが効かないとの認識が広まってから、プロテオグリカンのサプリの宣伝が目立て来ています。
しかし、分子量の大きな物質を外から補っても意味はなく、プロテオグリカンを作る細胞を元気にするのが理に適ったやり方です。

② アブラナ科の野菜に関しては、糖尿病改善 心疾患・脳卒中・がんリスクの低下も認められていますよね。
③ 朝食は大事であるという報告が多いですけど、これも新しい視点からの研究です。

④ 英語の記事なんですが、糖質制限食は命を縮めるというレポート。
目先の体重減少や血糖値の低下を喜んでいてはダメだということです。

⑤ ストレスの多い現代社会ですが、いい腸内細菌を育てることも大切ですね。

⑥ 防腐剤として使われる硝酸剤、厳しい使用基準があるのですが。

⑦ 朝食に牛乳、メリットがありそうですね。

⑧ 夕食を摂ってすぐ寝るのは好ましくないというのは知られていますが、癌のリスクにもなるとは。

⑨ 食事を摂るタイミングを変えるだけで食欲も落ち、体脂肪が減るという報告です。



次に、喫煙に関する話題。
百害あって一利なし、ということをよく認識してもらえるのではないでしょうか。

⑩ この文章は必読です。
一度は目を通して下さい。

⑪ 受動喫煙対策もまともにできず、サマータイムも導入を検討しようとする日本政府。
世界の流れと逆行しています。

⑫ 加熱式も電子式も、調べれば調べるほど危険性が顔を出してきます。
儲けなきゃいけないメーカーの謳い文句なんか当てになりません。

⑬ これも怖い話ですよね。

妊婦の喫煙〖 今月のつぶやきから 78 〗


昨日、6月27日に東京都の受動喫煙防止条例が成立しました。

公共施設や飲食店での禁煙は、もはや世界のトレンドです。
今年のゴールデンウィークに行った
ハンガリーの2016年の喫煙率は男性が32.0%、女性が24.8% ( 日本はそれぞれ 33.7%、10.6% ) ですが、閉鎖空間は全て禁煙。
なので、一度も飲食店で不快な思いをすることなく食事を楽しめました ( オープンテラスは別でしたが ) 。
厚労省の推計によると、受動喫煙による死者は年間1万5千人、かかる医療費は3000億円超となっています。
死者は東日本大震災の犠牲者並みの数なのです。

しかし、東京オリンピック開催に向けて取り組まなければいけない課題であるのに、世界保健機関 ( WHO ) も日本の受動喫煙対策を最低ランクに位置づけているのに、国の対応はひどいものですよね。
先日の衆院厚生労働委員会で、自民党の穴見陽一議員が参考人に対して「いい加減にしろ」とヤジを飛ばしたのは許し難いと感じています。


さて、twitter 上でお届けした医療関係の情報を月末にピックアップしておさらいするこのシリーズ。
今回は、まずタバコに絡む話題から4つ。

① 禁煙すると肺がんのリスクが低下するという報告。
意外と知られていないのですが、口腔・口唇・副鼻腔・咽頭・喉頭・食道・胃・肝臓・膵臓・膀胱などのがんの発症にもタバコが絡んでいるとされています。

② 吸わないに越したことはありませんね。
一酸化窒素は血管が緩んで拡張するのに必要な物質です。

④ 妊娠中の喫煙は、胎児の肺の発達への影響や肝臓へのダメージ、将来の肥満のリスクになる等の報告もあります。

次に、個人的に興味があった7つの情報です。

内視鏡的逆行性胆管膵管造影 ( ERCP ) の検査の後に急性膵炎を起こすことがあり、その治療に使う蛋白分解酵素阻害薬を膵炎の予防目的で使う場合があります。
しかし、その効果には疑問が呈されていました。
また、ジクロフェナクやインドメタシンの坐薬の有効性が示されていたのですが、副作用の問題もあり、まだ推奨されるレベルにはありません。
しかし、今回の報告ではなかなかいい結果が出ていますね。

⑥ 現在のところ風邪を根本的に治す薬はありませんが、これは期待したい報告です。

⑦ 私は、夕方にコーヒーを飲むと夜眠れなくなります。
なのでCYP1A2が弱いものとばかり思っていました。
しかし、CYP1A2が弱いと眠気が強く出るであろうテルネリンを服用しても眠くなりません。
カフェインに弱いのは別のところに原因がありそうですね。

⑧ 抜けた歯を牛乳に浸しておくといいというのは初めて知りました。

⑨ 時々、予期せぬ薬の使い方をされる方に遭遇しますが、メプチンエアを一度に100回も吸入とは驚きです。
こういうことが起こらないよう、服薬指導は徹底したいと改めて思いました。

アルツハイマー型認知症の原因がヘルペスウイルスにあるとしたら、ワクチンで予防ができる可能性がありますね。

腐食性食道炎はとても厄介ですが、内視鏡で原因物質を除去するまでにハチミツを使うのが良さそうです。

桂歌丸さんが笑点の司会を今月いっぱいで引退するという話や蜷川幸雄さんが亡くなった話、小倉智昭さんが膀胱がんで一時休養を発表した話。
有名人が病気になると認知度が上がりますが、この三つについては最近外来で患者さんに対して特に活用させてもらっている話題です。

三人に共通するのは喫煙
喫煙されている方は肺がんを心配される一方で、それ以外の病気の原因にもなっているという認識はほとんど持っていません。

喫煙者が最も多く罹患するのが肺気腫 ( ≒ COPD ) という疾患になるかと思います。
疾患についての詳細は省きますが、最初に挙げた前二者がまさしくその疾患で、酸素吸入が欠かせない姿が痛々しく思えました。
ご自身がそういう状態になることを想像してもらい、禁煙を決断するきっかけになってくれればと思っています。

また、膀胱がんの確実なリスク要因が喫煙だと説明すると、皆さん意外そうな顔をされます。
下に図を用意してみました。( CareNet 患者向けスライドより )
たばこが肺がんに限らず、様々ながんのリスクになっていることをチェックしてみてくださいね。

たばこ
 

たばこ7月11日の南日本新聞に鹿児島県の市町村たばこ税の2013年度税収が載っていました。
右の表はその南日本新聞から。(クリックで拡大します)
一人当たりの納税額をみるとトップが徳之島町の14913円で、奄美地区の12市町村のうち9つが1万円を超えているという結果でした。

奄美地区には百歳以上の高齢者が全国平均の3倍いるけれども、30~64歳男性の死亡率は1.5倍、女性は1.3倍という調査結果が出ています。( → 参考1 )
更に30~44歳に限ってみると、死亡率は 3倍に跳ね上がるそうで「早世の島」とも呼ばれているようですね。( → 参考2 )

離島における医療体制が十分でないことも理由として考えられますが、逆に奄美群島はこれまで健康長寿で知られていたのはなぜでしょうか。
自家用車が普及して運動しなくなったことや、コンビニ・ファーストフードの普及でかつての健康長寿を支えた伝統の食生活が消えつつあることが大きな要因ではないかと思われます。

当院に来られる奄美地区出身の患者さんの中には、大変立派な脂肪のつき具合の方が多い印象です。
元々肥満になりやすい因子を持っているのかも知れません。
そこへ、今回のデータから推測される喫煙率の高さ。
働き盛りは日本を支える大事な世代です。
生活習慣に関して、一人一人が意識を高めることはもちろん、医療や行政もバックアップして、若年者の死亡率の原因を探って改善していく体制を強固にしていく必要があるでしょうね。

砂場〖 今月のつぶやきから 17 〗


今月 twitter でのつぶやきから5つピックアップしてみました。
今回はそれぞれに一言ずつコメント。


砂場の減少には神戸大学時代に講義を受けたことがある医動物学教室の先生の研究が貢献しています。

喫煙というと皆さん肺癌は思い浮かべるでしょうけど、実に多くの疾患に絡んでいるのです。

最近、都道府県別の様々なデータを見ることが多くなったんですけど、面白いですよ。

人工甘味料の摂取の有無も問診しなければならないですね。

某社から耐性菌にも有効な抗結核薬が出ると噂されて随分時間が経つのですが、ビタミンCで治癒するとなれば画期的です。

xribppn3.gif 〖 医療情報 Pick Up おさらい 9 〗


・高血圧の喫煙者で/多量のコーヒー摂取で/動脈硬化進行の可能性 (日経メディカルオンライン 08/9/3)

・6ヶ月間の/運動プログラムで/記憶障害の成人の/認知機能がやや改善 (JAMA 08/9/3)

・仲間はずれにされると/熱いコーヒーやスープ/等を好む傾向/疎外感で寒さを感じる/可能性 (Psychol Sci 08/9)

   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――

以上が今月「医療情報 Pick Up」で紹介した情報。

糖尿病、膵癌、脳梗塞、子宮体癌などの疾患において、コーヒーに予防的な効果があることが次々に報告されていることはご存じかと思います。
が、今回報告されたのが、コーヒーと喫煙では動脈硬化が進行してしまうということ。
これとは別に、βカロチン摂取と大腸ポリープの関係をみた研究があり、非喫煙者には効果がありそうだが、喫煙者では逆に増えてしまうとする報告もあります。

禁煙することが何よりも健康維持の第一歩なのです。


         □ 関連記事  医療情報Pick Up  8


2w0smgxg.gif 〖 医療情報 Pick Up おさらい 8 〗


当ブログ左側の告知板で紹介している「医療情報 Pick Up」ですが、今月はあまり更新していません。
理由は、短い文章するのが難しいものが多かったためです。
今回はそのうち 2つを紹介してみたいと思います。

○ 糖尿病の発症リスク低減のための食事
カロリー収支が最も重要だが、アフリカ系米国人女性では甘味炭酸飲料や果糖フルーツ飲料が糖尿病リスク上昇につながる。
また、英国成人で果物と野菜の摂取量が増えると糖尿病リスクが低下する。

○ 次の5つの生活習慣で脳卒中のリスクが低下 (Circulation 08/8)
・喫煙していない
・適正体重
・毎日30分以上の中等度以上の身体活動
・低脂肪蛋白質、食物線維、ナッツ、豆類を多く含む食事
・女性で1日1杯まで、男性で2杯までの飲酒

    
なお、この一ヶ月に左のカラムに掲載した情報は以下の二つでした。

   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――

・ビタミンKの補充で/高齢男性の/インスリン抵抗性の/進行が抑制される (Diabetes Care 08/8/12)

・若年女性は/喫煙量に応じ/脳卒中のリスクが増大/35歳までの禁煙で/余命レベル改善 (Stroke 08/8/14)


         □ 関連記事  医療情報Pick Up  7


okgsl4nv.gif 〖 医療情報 Pick Up おさらい 6 〗


当ブログの左側カラムの「お知らせ」にて不定期に更新している「医療情報 Pick Up」。
膨大な医学関係のトピックスの中から一般の方も興味を持っていただけそうな物を選んでいます。
今月も以下の通り、主に生活習慣に関連するような情報をお届けしてまいりました。
日常の過ごし方がいかに大切かがよくわかります。

当ブログへお越しの際は「お知らせ」にも目を通して下さいね。

       ―――――――――――――――――――――――――――――――――――

・100%果汁を/毎日摂取する小児は/飲まない小児と比べ/栄養バランスがよく/肥満のリスクもない/米国の2-11歳児で (Arch Pediatr Adolesc Med 08/6)

・睡眠不足が/間食のし過ぎに関連/約25%過剰にカロリー摂取 (WebMD 08/6/17)

・喫煙で中年期の/認知機能の低下や/記憶障害のリスク増大/禁煙後10年で/リスク改善 (Arch Intern Med 08/6/9)

・肥満者の運動や禁煙/食生活の改善でも/肥満を回避しないと/冠動脈疾患(リスク)は軽減せず (Circulation 08/6/9)


         □ 関連記事  医療情報Pick Up  5


cj1qqarx.gif 〖 医療情報 Pick Up おさらい 5 〗


今月の医療情報 Pick Up で取り上げた話題は以下の通りです。


・喫煙をやめた女性は/5年以内に心血管死の/リスクが有意に低下/米の女性看護師を/対象とした研究で (JAMA 08/5/7)

・肥満で標準体重者より/アルツハイマー病の/リスクが80%上昇 (Obes Rev 08/5/9)

・大気汚染で/深部静脈血栓症の/リスクが大幅に上昇 (Arch Intern Med 08/5/12)

       ―――――――――――――――――――――――――――――――――――

最初の喫煙に関する話題について補足説明です。
禁煙後、血管系疾患のリスクは5年でほぼ半減しますが、肺癌は30年経過しても過剰なリスクが消えないとのこと。
また喫煙開始年齢が早いほど、全死亡率呼吸器疾患死亡率、喫煙関連の癌の死亡率が高いこと。
そして、1日の喫煙本数の増加とともに死亡リスクが上昇することもデータで示されています。

いずれにしても、喫煙しないことが肝要ですね。


         □ 関連記事  医療情報Pick Up  4


kekzkpou.gif 〖 医療情報 Pick Up おさらい 2 〗


例えば、「緑茶を多く飲むと胃がんを予防できるが、それが喫煙で台無しになる」というような報告が最近新聞記事になりました。
しかし、膨大な量の医療や健康に関する情報のうち新聞に掲載されるのはごくわずか。
そこで、私が普段目を通している物の中から、一般の方も興味を持ちそうな情報を選び出し、当ブログの左側のカラムにある「お知らせ」の中で紹介しています。

この一ヶ月に掲載したものをまとめてみました。

        ―――――――――――――――――――――――――――――――――――

・週5日以上/30分以上の早歩き/等の運動で/生物学的年齢を/10歳若くする可能性 (Arch Intern Med 08/1/28)

・ソフトドリンクと/果糖の摂取量に応じ/痛風リスクが上昇 (BMJ 08/1/31)

・喫煙者は非喫煙者より/深い睡眠時間が短く/不眠の愁訴も多い (Chest 08/2)

・肥満により/食道癌、胆嚢癌/子宮内膜癌/閉経後乳癌、大腸癌/血液の癌などの/リスクが増加 (Lancet 08/2/16)


         □ 関連記事  医療情報Pick Up  1


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