野口内科 BLOG

  野口内科は鹿児島市武岡に開業して46年を迎えました。
  当ブログでは、当院からのお知らせ、医療・健康に関する情報の他に、近隣の話題、音楽・本のこと等を綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:00 (金曜は〜18:30)
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
    院長   野口 仁

         ▶▶▶ アクセスMAP
         ▶▶▶ バス路線図

新型コロナウイルス

わくちんせっしゅ新型コロナウイルスに対するワクチン接種事業は続いていますが、接種を希望される方が少なく、6人単位で予約を確保することが困難となってきました。
このため、当院では明日1月14日をもってワクチン接種を終了とさせていただきます。
接種をご希望の方は、鹿児島市のコールセンターを活用して下さい。

また、インフルエンザが流行し始めたのに伴い、インフルエンザワクチン接種を希望される方がいらっしゃいましたので、接種期間を延長して対応していましたが、こちらも明日1月14日をもって終了とさせていただきます。

ご了承下さい。

先週当たりから鹿児島県のCOVID-19 ( 新型コロナウイルス ) 発症例が1000例を超えてきました。
他の都道府県の発症例が多いため、都道府県別の人口10万人当たりの感染者数は鹿児島県は下から2番目と低い状態が続いています。

全国的に薬の不足が問題になってきています。
咳止めや漢方薬などは出荷調整が続いており、医療機関で風邪やCOVID-19と診断できても症状を緩和する薬を手にすることができない可能性が高まっています。
市販のものなら総合感冒薬や漢方薬もまだ入手できるようですが、今後どうなるか予断を許しません。

♦♦♦♦♦

ご存知のように海外ではマスク着用の義務がなくなったところも多いようです。
しかし、米国では新型コロナに加えてインフルエンザとRSウイルスの3つのウイルスの同時流行が懸念され始め、マスク姿が復活してきているとか。( → こちら )

マスク一方、日本ではマスク着用のルールが緩和されても着用を続けたいとする人が76%に達するという報告がありました。( → こちら )
その理由として、女性では「化粧をしていないことを隠すことができるため」がトップに上がっていました。
COVID-19感染症が収束しても、日本ではマスクを自主的に着用する人が当面の間多いことが予想されます。


我々の診療においても必須となったマスク。
これまで様々な種類のマスクを着用してきました。
入手困難の時は手当たり次第でしたし、国や医師会から配給されるマスクがその都度異なるためです。
中にはクオリティが決して高くないものがありましたし、パッケージの写真と実物が全く異なる中国製品もありました。

そんな中で私の一番のお気に入りは「JMS サージカルマスク ゴムタイプ カップキーパー(M37シリーズ
」です。
最も感心したのはノーズピースで、鼻や頬の形にピタッとフィットして空気の漏れがありません。
それでいて圧迫感などを感じることが全くないのです。
眼鏡着用の方も曇ることがないと思います。
また、マスクの中央にカップキーパーが付いており、鼻や口に密着しないように空間を確保してくれるので呼吸がとても楽にできます。
ゴムも優しくて耳が痛くなりません。
マスクといえども細部にまでこだわり抜いた逸品です。
一般の方にも入手しやすくして欲しい商品だと思います。


感染しても治療のための薬がない、という状況を避けるためにも、マスク着用を当分は続けていただきたいと思います。 

鹿児島県では、7月12日にCOVID-19 ( 新型コロナウイルス ) 発症例が初めて1000例を超え、9月18日までその状態が続きました。
その間しばらく、都道府県別の人口10万人当たりの感染者数がトップの状態が続きました。
9月19日・20日は台風14号の影響が大きく、160例・760例に留まったものの、9月23日以降はようやく1000人を割り込み、現在に至ります。
そして、10万人当たりの感染者数がこのところ最下位で、極端に少なくなっています。
夏場に多くの人が感染して集団免疫ができたことや、台風14号で2日間程人流がほぼストップして大きくブレーキがかかったためではないかと思っています。

おはら祭りホッと一息つきたいところですが、全国的には増加傾向にあり、特に北海道や東北・信越などの寒い地域の患者数増加が目立っています。
鹿児島県もわずかに増えつつあります。
11月2日・3日で開催のおはら祭りがどう影響するか、ちょっと気になっています。

4回目のワクチン接種が低調であることが報告されています。
また、ちらほらとインフルエンザ感染例がみられています。
新型コロナウイルスワクチンもインフルエンザワクチンも、現在予約受付中です。
感染例が少ないからと油断せずに、予防できるものはしっかり予防しましょう。 

9月18日に台風14号が鹿児島市に上陸しました。
それを境にして、鹿児島県のCOVID-19 ( 新型コロナウイルス ) の新規発生者数が大幅に減少しました。
春以降、都道府県別の人口10万人当たりの感染者数でずっと上位の常連だったのに、今は中位まで下がってきています。
台風で商業施設も閉まり、交通機関も動かなくなる・・。
人流が2日ほど制限されるだけで劇的な変化がもたらされました ( と、私は考えています ) 。


注射しますさて、10月3日より、COVID-19に対する二価のワクチンンフルエンザワクチンの接種を始めています。
まだまだ暑さが残るせいか、インフルエンザワクチンの予約は低調です。
今シーズンはインフルエンザ流行の可能性も指摘されていますので、接種はお忘れなく。

台風9月18日午後7時頃に鹿児島市に台風14号が上陸しました。
中心気圧が910ヘクトパスカルという非常に強い勢力のまま接近する恐れがあったため、奄美地方を除く鹿児島県に暴風・波浪・高潮に関する特別警報が発表されました。
幸いなことに、接近するにつれて勢力がやや衰えて ( 上陸時935ヘクトパスカル ) 進路も若干東に寄ったため、鹿児島市はそれほど大きな被害が起らずに済んだようです。
今後、向きを変えて山陰地方へと進んでおり、今後の気象変化が懸念されます。


鹿児島の方々は、台風が近づくと準備万端で当日に備え、交通機関や商業施設の早々の休止決定もあっておとなしく過ごされます。
これで、現在世界一ともいわれる鹿児島のCOVID-19 ( 新型コロナウイルス ) 感染状況
( 日本が一番発生数が多く、人口10万人あたりの新規感染者数は47都道府県の中で鹿児島県が最も多いことが根拠 ) が改善するのではないかと期待しています。

ところが、9月20日から、鹿児島県はCOVID-19の全数把握の見直し ( 発生届を一定の条件の人に限定 ) を行います。
年代別の発生数は把握するものの、市町村別に発表されていた患者数もわからなくなります。
今回の台風がCOVID-19にどれだけ抑制的に働くのか、細かく分析できそうにないのでちょっぴり残念です。

なお、これまでは陽性者の届け出後に全員に保健所からの連絡がありましたが、今後は届け出の対象にならない方々にはそれがなくなります。
子細については、当院受診時にお伝えいたします。

従来のCOVID-19 ( 新型コロナウイルス ) に対するワクチン接種の当院の予約枠が先月末に早々に埋まってしまい、多くの方々にご迷惑をおかけしました。

報道が先行していましたが、COVID-19 オミクロン株に対応した2価のワクチンの配布についての詳細が決まりました。
当院では新しいワクチンの接種を10月3日より開始する予定といたします。

注射器4色10月からはインフルエンザワクチンの接種も開始します。
海外や日本の夏のシーズンの状況から、今年はインフルエンザが流行する可能性が指摘されています。
2価ワクチン接種の際にインフルエンザワクチンも同時に接種することをお勧めします。
予約時に同時接種の意向も確認いたします。
インフルエンザワクチンについては有料となりますので、ご了承下さい。

漢方薬ツムラの漢方エキス製剤のうち28品目が出荷調整となっています。
COVID-19 ( 新型コロナウイルス ) 感染症の蔓延とこの夏の酷暑が影響しているようです。

28品目のうち19品目を当院で扱っており、影響は計り知れません。
最初に入手しづらくなったのが小柴胡湯加桔梗石膏という漢方薬です。
これと葛根湯を組み合わせると、COVID-19感染による症状緩和にとても有効でした。
小柴胡湯加桔梗石膏が出荷調整になってからは、麻黄湯と越婢加朮湯を組み合わせて処方するケースを増やしましたが、この両者も葛根湯も今回の出荷調整の品目に含まれています。

COVID-19感染症の新規発症例が少しずつ減ってはいますが、この冬はインフルエンザも増えると予想されています。
インフルエンザにも漢方薬は有効なので、早く出荷調整が解除されることを願うばかりです。


※※ 2023年3月においてもいくつかの製剤が入手困難となっております。
特に、五虎湯と半夏白朮天麻湯では多くの方にご迷惑をかけております。
半夏白朮天麻湯についてはメーカーによって構成生薬やその分量が異なるので、簡単に変更できない点もご了承下さい。 

鹿児島県では、8月29日よりCOVID-19 ( 新型コロナウイルス ) 感染症の「みなし陽性」の取扱いを始めます。

レッドカードCOVID-19陽性者の同居している家族などが有症状となった場合に、医師の判断によりPCR検査や抗原検査等の検査を行わず、臨床症状で陽性と判断するものです。
この場合、「疑似症患者」として保健所に届け出を実施します。

これまで当院の症例では、陽性者の出たご家庭の中で別の方に症状が出た場合、すべて陽性でした。
現在、PCR法など核酸増幅法による検査が、検査キットの不足で結果が出るのに2~3日かかっています。
精度のいい抗原検査でも、発症から間がないと陽性にならない場合があります。

このような状況なので、みなし陽性を活用させていただく場面が増えると思います。
何とぞご了承の程よろしくお願いいたします。
 

医療従事者枠で、8月20日に新型コロナウイルスワクチンの4回目の接種を受けました。

体温計副反応はこれまで同様、注射部位の痛みと微熱のみです。
21日は休日だったので、こまめに体温の経過をみてみました。

20日のうちは腕の軽い痛み程度でしたが、就寝中は寝返りの際に痛みで何度か目が覚めました。
21日早朝は37.3℃でややだるさがあり、その後37.2~37.4℃を行ったり来たり。
昼前になって寒気が強くなり長袖を着込むことに。
体温自体は37.2度でしたが、昼食後に麻黄附子細辛湯を服用。
すると体が温まり、腕の痛みも軽くなりました。
体温は37.7度まで上昇したのですが、寒気を感じていた時に比べ随分楽になったのは不思議でした。
その後も37.7~37.8℃が続き、夕食後に葛根湯を服用。
そして入浴でじわりと汗をかいたら、36.9℃に下がっていました。


麻黄附子細辛湯は、寒気を感じる時に体を温めて痛みを取るとされていますが、まさにその通りでした。
また、葛根湯は発熱時に発汗を促して体温を下げる作用があるとされています。
この両者の働きがピタリとハマった感じでした。
解熱剤は一切使っていません。
カロナールやロキソニンの入手が難しくなっていますが、これなら困ることはありませんね。
なお、この両者のように麻黄という成分を含む漢方薬は食後に服用すると吸収が良くなるとされています。


明日からは、いつも通りの体調で働けると思います。
 

ワクチンと注射器当院では7月から始めた、4回目の新型コロナワクチン接種についてのお知らせです。
当院の9月末までの枠が全て埋まったため、接種の予約は終了とさせていただきました。

これは、ファイザー製のワクチンの供給量の問題が大きく、9月で医療機関への配布が終了するのに伴います。
モデルナ製のワクチンはふんだんにあるようですが、当院で扱う予定はありません。

接種ご希望の方は、鹿児島市新型コロナワクチンコールセンター ( 099-833-9567 ) を通して、他の医療機関などへ予約をしていただきたいと思います。

何とぞご了承下さい。

空回りCOVID-19 ( 新型コロナウイルス ) 感染症に罹患する人が世界最多となっている日本。
政府は社会経済活動を回すことを優先し、まん延防止等重点措置のような行動制限を行っていません。

最近になって「BA.5対策強化宣言」を発出できる仕組みを作りましたが、高齢者や基礎疾患のある人の混雑する場所への外出自粛を求めるなどの緩い内容です。
若年者が罹って家庭内で拡げているパターンが多いので、この宣言がどれだけ実効性のあるものか疑問です。


医療機関の状況も深刻で、スタッフの感染で外来・手術・救急対応に大きな支障が出ています。
また、ご存知のようにアセトアミノフェン小柴胡湯加桔梗石膏が出荷調整になっています。

アセトアミノフェンについては、成人だとイブプロフェンやロキソプロフェン等の解熱鎮痛剤が代わりに使えますが、小児科領域ではかなり困っているようです。

小柴胡湯加桔梗石膏は、葛根湯と組み合わせると症状緩和が早く重症化も防ぐという報告があり、急速にニーズが高まっています。
私も早期からこの漢方薬の組み合わせを活用してきました。
症状によって組み合わせを変えることもありますが、小柴胡湯加桔梗石膏の入手困難は非常に痛手です。


感染者があまりにも多いため、電車やバスが減便となったり、郵便局が休止したり、飲食店への出入り客も減ったりと、多方面に影響が出ています。
感染者数を減らす対策を真剣に考えないと、社会経済活動は空回りが続きます。

COVID-19 ( 新型コロナウイルス ) に罹患する方が、これまでにない勢いで増加しています。
それに伴って、3件お伝えすることがあります。

★ 1 核酸増幅法によるCOVID-19 検査依頼数の増加に伴い、結果がすぐに判明しない状態に陥っています。
これまでは、検査後4~6時間以内に結果が判明しておりましたが、今月19日午後に検査した方の結果が21日の夜に連絡があるなど、大幅に遅れています
このため、当院にストックしてある抗原検査キットを優先して活用することにします。
陽性的中率が落ちることと、キットにも数に限りがあることはご了承下さい。


★ 2 発熱外来受診希望の方も増えています。
通常診療・内視鏡検査・ワクチン接種などの合間での対応になるため、あまり多くの方の対応が出来ませんのでご了承ください。
事前の連絡なしに直接窓口に来られる方がいらっしゃいますが、必ず電話で連絡を入れてください
検査やワクチン接種の業務に重ならないように、来院していただく時間の調整をさせていただきます。


★ 3 4回目のワクチン接種ご希望の方が、このところ増えてきています。
予約状況を踏まえて接種枠を増やしていますので、焦らずに予約を取って下さい。
接種券がお手元に届いていないと接種ができませんのでご注意下さい。



余談となりますが、診察室のエアコンが故障しております。
エアコンの業界も仕事が逼迫しているようで、修理が来週になりそうです。
しばらく高い気温が続くと予報されている中、ご迷惑をおかけいたします。

エアコン

新型コロナワクチンの4回目の接種を7月2日から開始しております。
対象者のうち、60歳以上の方には鹿児島市から接種券が郵送されます。
接種券が届き次第、予約が可能です。
また、18歳以上60歳未満で基礎疾患があり接種をご希望の方は、ご自身で接種券発行申請の手続きをする必要があります。
詳しくは、鹿児島市のHPを参照して下さい。( → こちら )


これまで、当院スタッフのワクチン接種による抗体価の変化を追っています。
3回目は本年2月に接種済みで、本来なら6ヶ月ほど経過した8月頃に調べるのが理想です。
比較や評価がやりにくくなるのを承知の上で、先月の健康診断の採血の際にチェックしました。

これまで同様、富士レビオのSARS-COV 2 IgG S 試薬を用いています。
結果は下の表の通りとなっています。

抗体価3-4

抗体価の単位は ( AU / mL ) 。
「抗体価 2-1」は2回目接種約3週間後、「抗体価 2-6」は2回目接種約6ヶ月後、「抗体価 3-1」は3回目接種約4週間後、「抗体価 3-4」は3回目接種約4ヶ月後の数値です。
「残存率」は「抗体価 3-1」から「抗体価 3-4」がどのくらい残っているかを見たものです。

今回は、年齢が高い者の方が抗体の残存率が良好である傾向がみえますし、2回目接種直後とほぼ同等の抗体価が維持できているものと思われます。



(参考) 2回目接種後約3週間の抗体価 ( → こちら ) 、2回目接種後6ヶ月の抗体価 ( → こちら ) 、3回目接種後1ヶ月後の抗体価 ( → こちら ) 。

ワクチンと注射器鹿児島市では、3回目の新型コロナワクチンの接種を終了し5ヶ月を経過した60歳以上の方々に順次接種券を発送する予定となっています。
18歳から59歳で基礎疾患を有する方は、ご自身で接種券発行申請を行なう必要があります。
詳しくは鹿児島市のホームページを参照してください。 → ( こちら )


当院では、7月2日から接種を開始する予定としております。
上記に該当せず、まだ3回目の接種を行っていない方の予約も受け付けます。
今回は、当院で1回目・2回目の接種を受けなかった方も対象といたしますので、電話にてお問い合わせください。

注射器3回目の新型コロナワクチンの接種について、予約状況を鑑み、5月14日で一旦終了とさせていただきます。

4回目接種についてのお問い合わせがありますが、恐らく7月から接種が可能となる予定です。
ワクチンの配分量がまだわからない状況ですので、決まり次第アナウンスしていく予定としております。


↑このページのトップヘ