鹿児島のこの先の天気予報を見てみると、傘マークがずっと続いています。
大きな災害が起ることがないように願いたいです。
ツイッター上でつぶやいた医療情報を月末にテーマを絞ってお届けしているこのシリーズ。
今回は11の話題を振り返ってみます。
最初は腸内細菌を中心とした情報を4つです。
① 我々が使うαGIと呼ばれる糖尿病治療薬と似た働きをする乳酸菌。
カイコの実験でわかったようですが、カイコと言えば桑。
桑に含まれるデオキシノジリマイシンという成分にも同じような働きがあります。
ショ糖摂取後の血糖値上昇抑制なら、既存の似たような性質を持つ糖尿病薬同様、おなかが張ったりおならが増えたりなどの症状が出るかも。‥発見!ショ糖摂取後の血糖値上昇を防ぐ乳酸菌 https://t.co/W90Y5MAxlP
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) June 5, 2019
② 口腔内を清潔にすることで脳梗塞が防げるのなら、副作用のある抗血小板薬もお役ご免になるかも知れませんね。
急性期脳梗塞の患者の84%から摘出した血栓中に口腔常在菌の連鎖球菌のDNA。心筋梗塞や脳動脈瘤破裂の患者からも見つかっているらしい。お口を清潔に。‥口腔内を不潔にしていると「脳卒中」になりやすい? https://t.co/AsLq7O5L7X
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) June 5, 2019
③ 血液中の全てのA型抗原を確実に取り除けなければ、実用化は難しいと思いますが。
AB型はB型になるという理解でいいのでしょうか。‥A型の血液をO型に変え誰にでも輸血可能にする酵素が人間の腸内から発見される https://t.co/LUF5xe7iYZ
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) June 12, 2019
④ あらゆる一流アスリートの腸内細菌を調べて応用すると、世界記録が次々に塗り替えられるかも知れません。
今朝の地元紙にも採り上げられていましたが、一流マラソン選手の腸内細菌にはベイロネラが多いことが判明。乳酸を短鎖脂肪酸に変換する酵素が増えて持久力が増すようですね。‥運動能力を高める(?!)腸内細菌、エリートアスリートで発見 https://t.co/tFd0XRXGii
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) June 25, 2019
次は、体重関係の話題を5つ。
⑤ 寝室のテレビや照明をつけたまま寝る女性は、調査期間内に体重が5キロ以上増加する確率が17%高かったという報告。 メラトニンというホルモンが乱れて、体内時計や食事摂取に影響したのではと推測しています。
これは以前にも指摘されていて、乳がんのリスクも高まるという報告もありました。‥照明やテレビをつけたまま寝る女性は太りやすい可能性 https://t.co/DVDSongq5B
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) June 11, 2019
⑥ 地中海食に関しては様々な報告がありますね。
地中海食は満足するまで食べても体重は増加しない。カニクイザルでの研究ですが。‥地中海食は好きなだけ食べても太らない? https://t.co/W978jSE3VW
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) June 16, 2019
⑦ 腹囲の数値が最優先事項になっているメタボ健診のあり方に一石。
メタボリックシンドロームの予防・改善を目的とした特定検診では、内臓脂肪を反映するものとして腹囲を測るわけだけど、見直しが迫られるかも知れません。‥太っていない人では、内臓脂肪よりも脂肪肝が筋肉の代謝障害と強く関連 https://t.co/qgoIF3rMs7
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) June 18, 2019
⑧ 糖尿病の新たな治療薬開発に繋がるといいですね。
ココア殻の抽出物が肥満によるインスリン抵抗性を改善。‥https://t.co/0hM68PJaEl
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) June 24, 2019
⑨ 子供の肥満は、親の生活習慣や食育に対する関心度を反映していることがアンケートから見えてきました。
父親より母親の生活習慣の乱れの方がより強く子供の食習慣に影響。‥食育のカギは親の生活習慣にあり https://t.co/actmwMuUJi
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) June 26, 2019
最後は、痛みに関する情報を2つ。
副作用の少ない鎮痛薬開発に繋がるといいですね。
⑩ 嗅覚を刺激して鎮痛効果が得られるとは驚きです。
バニラの香り成分であるバニリンを20分間吸引させたマウスで鎮痛作用と筋弛緩作用を確認。臨床に応用されることを期待したいです。‥https://t.co/oBvg9aPMo7
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) May 31, 2019
⑪ TRPチャネル ( → 参考 ) をコントロールするのが究極の痛み止め、と言われています。
しかし、なかなか臨床応用まで進んでいません。
TRPA1を阻害する外用剤の効果もみていますが、このTRP関係の阻害薬の開発状況がどこまで進んでいるのか個人的には気になります。‥皮膚の感覚神経が「皮膚バリア」によって恒常的に保護されるメカニズムを解明-理研 https://t.co/sFTCWUF4ZY
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) June 21, 2019