2019年に入ってインフルエンザに罹患する方が増え、外来は大忙しです。
そのため医療情報を拾い集める時間が十分にとれず、今月のツイートはかなり少なめでした。
いつもテーマを決めて月末に twitter でのつぶやきをピックアップするのですが、今回はテーマを定めず個人的に興味深かった情報を10個まとめてみました。
① 予後の決して良くない肝内胆管癌。
一方、糖尿病の治療にあたってインクレチン関連薬は重要な薬なので、因果関係が知りたいところです。
肝内胆管癌患者由来の腫瘍組織ではGLP-1受容体の発現が上昇しているんですね。‥インクレチン関連薬は胆管癌を増やす? https://t.co/6BNLN9x1pW
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年12月28日
② 地元の特産品の一つ、桜島大根に血管を緩める働きがあるという報告。
血管を弛緩させる一酸化窒素を増やす「トリゴネリン」が桜島大根に豊富に含まれるという発表。青首大根の60倍含有。‥アメリカの学会が〝モンスター大根〟と絶賛した桜島大根で動脈硬化を防ごう - https://t.co/3ygycdF2jl
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2019年1月6日
③ 炎症性腸疾患が前立腺がん発症にどのような関わりを持つのか、解明が待たれますね。
潰瘍性大腸炎やクローン病の患者では前立腺癌のリスクが約4.8倍。因果関係を知りたいところですね。‥IBD男性患者は前立腺がんの罹患リスクが高い可能性 https://t.co/5pw1WaDEQe
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2019年1月7日
④ がんがわかるよ、と言って検診やドックなどで勧められることもある腫瘍マーカーですが、余計な検査を強いられるだけのことがほとんど。
市町村の行なう検診は対策型検診と言って、早期発見ではなく死亡率を下げるかどうかに重きを置いてるもの。腫瘍マーカーは意味ないです。推奨されてる検診は積極的に受けて欲しいのですが。‥推奨外がん検診に注意喚起 https://t.co/QGu1RnOLA7
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2019年1月7日
⑤ 糖尿病、特に1型糖尿病の治癒につながりそうな報告ですね。
南米のアマゾン川流域に生えているアヤワスカブドウに含まれる「ハルミン」と他剤を組合せてβ細胞を急速に増殖させる薬剤を開発。期待したいですね。‥β細胞を増殖させる治療薬を開発 糖尿病の新たな治療法に期待 https://t.co/EGA3U5laSc
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2019年1月9日
⑥ 人の触るものは細菌が多いことは知ってますが、これは指摘されるまで盲点でした。
ロウソクの火を吹き消すと、バースデーケーキ表面の細菌は1400%になるという研究報告もあるのですね。 https://t.co/JMyD506ogk
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2019年1月15日
⑦ 複数の腸内細菌が絡んで、胆管の炎症が起こることを突き止めた報告です。
興味深い報告です。‥原発性硬化性胆管炎の病態に関わる3種類の腸内細菌を発見 https://t.co/CrUU9RyX0e
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2019年1月17日
⑧ 総合感冒薬に鎮痛剤、市販薬だからと言って安心できるものではないのです。
「市販薬からコデインを抜いてよいと思うし、メチルエフェドリンもいらない」
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2019年1月19日
市販の鎮痛剤によく使われているアリルイソプロピルアセチル尿素という成分も不要だと思います。‥
生きづらい若者の逃げ道「市販薬依存」の恐ろしさ https://t.co/RVcYOSmV9R
⑨ メタボの指導にあたって、一言混ぜておきたい情報です。
特に腹部肥満であると脳の灰白質が萎縮する傾向。 https://t.co/BCefkG9Pwt
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2019年1月25日
⑩ 先月はマグネシウムに関する情報がありましたが、今回は亜鉛欠乏が高血圧に絡むという話です。
亜鉛が欠乏すると腎臓でのナトリウム再吸収が促進し高血圧になる可能性。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2019年1月28日
ただ、亜鉛を摂り過ぎると銅や鉄の吸収を阻害したり腎臓結石の核になったりしますからね。‥亜鉛欠乏が高血圧に関与している可能性 https://t.co/KuixKxuWI5