筋肉注射日本でも、ファイザー製の新型コロナウイルスに対するワクチン接種が2月16日から始まりました。
テレビや新聞で話題になっているものの一つに、このワクチンが筋肉注射であることが挙がっています。

今月上旬、医療関係者向けの新型コロナウイルス接種の説明会がありましたが、その際に会場から、筋肉注射に対する戸惑いとも受け止められる質問がなされていました。
医療従事者でも慣れてないんですよね。

というのも、日本では皮下注射での予防接種が一般的だからです。
これは、戦後の日本で筋肉注射による大腿四頭筋拘縮症という病態が多く報告されたことに起因しています。
その原因とされる注射に予防接種の薬液は含まれていなかったのにもかかわらず、です。
海外では、生ワクチン以外は原則筋肉注射です。

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当院では、ここ10年ほどの間に始まった肺炎球菌ワクチンや子宮頸癌ワクチンは、筋肉注射で行っています。
しっかり資料を読み込んで、筋肉注射の方が腫れや痛みなどの局所症状が少ない、と判断したからです。
普段からこの手技に慣れている当院スタッフは、今回の新型コロナウイルスの予防接種が筋肉注射であることに抵抗も違和感も全く感じておりません。

なお、当院は新型コロナウイルスワクチンの連携型施設に選定されました。
接種体制が整いましたら、このブログでお知らせしていく予定です。

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私はここ数年、インフルエンザの予防接種も筋肉注射で受けています。
注射部位の痛みや腫れがほとんどなく、とても楽です。
皮下注射に比べ、抗体価の上昇も筋肉注射の方が勝るというデータもあるようです。
一般の方にも勧めたいところなのですが、残念ながら厚生労働省がインフルエンザワクチンの筋肉注射を認めていません。
今回の新型コロナ禍を契機に、見直して欲しいなと思っています。