米澤美玖【診察室のBGM 158】


女性のプロサックスプレイヤーが本当に増えてきましたけど、ほとんどがアルトサックス。
それゆえ、テナーサックスをバリバリに奏でる少数派に出会うと、思わず聴き入ってしまいます。

北海道出身と言うと真っ先に寺久保エレナを思い浮かべますが、私のアルトと同じメーカーであるキャノンボールのテナーを操っていることもあって贔屓にしているのが道産子の
 米澤美玖 
小さな体で、キャノンボール特有の明るくファットなサウンドを響かせてくれます。

今年リリースされたアルバム
「Dawning Blue」は、皆さんのよく知るバラード曲が7曲収録されています。
その中で私のお気に入りは、ポール・マッカートニー「My Love」
ビートルズ解散後に結成したウイングスの2枚目のアルバムに収録されていて、当時の妻であるリンダへの愛を唄ったバラードです。
多くのアーティストにカバーされていますよね。
私のiPhoneの中にも、Keiko Lee樹里からんのヴォーカル物が入っていてそれぞれが素晴らしいです。
彼女の演奏も、セクシーにキャノンボールの魅力をたっぷり活かして聴かせてくれています。

さて、彼女の生演奏はいまだに聴けていません。
9月の中洲ジャズには来るようなので、それに私のスケジュールが合うと嬉しいのですが。