どうにか開催にこぎ着けた東京オリンピック
7月23日の開会式をテレビで見ましたが、まとまり感に欠ける中、ピクトグラムのパフォーマンスは面白かったですね。

ピクトグラムピクトグラムは、言語に依存せず、視覚に訴えることで内容が直感的に伝わるようにした図柄のことです。
オリンピックとしては1964年の東京大会で初採用され、その利便性が注目され世界中に広まったとされています。

2002年の日韓ワールドカップ開催に合わせてJIS規格が制定され、更に今回の東京オリンピック開催を前に、国際標準化機構で定められているピクトグラムとの整合性をとるために、JIS規格の見直しがなされました。

スマホなどで使われる絵文字は「emoji」として世界に広まっていきました。
世界に誇れる文化であり、今回のオリンピック開会式でピクトグラムに焦点が当てられたことは喜ばしいことです。

選手村のエアコンのリモコンが日本語表記のままで各国の選手が戸惑ったという笑えない話がありますが、ピクトグラムを上手に活用してほしかったと思います。

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ピンク東京五輪は、コンセプトの一つとして「多様性と調和」を掲げています。
にもかかわらず、配慮に欠けているものがあります。
それが色覚の多様性に対するもの。

大会関係者専用の車線にピンク色のラインをペイントしたようですが、赤または緑の光を識別しにくいタイプの色覚の人にはピンクがグレーに見えてしまいます
そのため、アスファルトの上のピンクのラインを引いても認知・判別しづらいのです。


また、サッカー日本代表のユニフォームですが、名前や背番号が読みづらいと思いませんか ?

ユニフォームその最大の原因は、ユニフォームの青地と背番号の赤の明度差があまりないことにあります。
そのため、色覚の問題と関係なく非常に読みづらいのです。
背番号には白いアウトラインを施していて、多少は見えやすくなっているのは、名前のアルファベットと比較してもらえばわかると思います。
しかし、その太さが十分とは言えず、青と赤のセパレーションの意味をあまりなしていません。
テレビ越しに見ると、選手が大映しになる時以外判読困難です。

学会や講演会などのプレゼンテーションで、ブルーをバックに文字を赤色で強調したスライドをちょくちょく見かけますが、チラチラして見にくいだけです。


色の選択方法については、もっと学ぶ必要があると思います。
学校の必修科目に取り入れてもいいのではないでしょうか。
そうすれば、深緑の黒板に赤いチョークを使うなんてことも起こらなくなるでしょう。


当院の待合室のデジタルサイネージで流している情報では、情報量や文字の大きさだけでなく、しっかり色彩計画を立てて見やすさを追求しています。
普段から気をつけていることなので、東京オリンピックでは余計気になってしまうのでした。