野口内科 BLOG

  野口内科は鹿児島市武岡に開業して46年を迎えました。
  当ブログでは、当院からのお知らせ、医療・健康に関する情報の他に、近隣の話題、音楽・本のこと等を綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:00 (金曜は〜18:30)
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
    院長   野口 仁

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血液型

膝の傷〖 今月のつぶやきから 143 〗


秋を飛び越したかのように急に寒くなったと思ったら意外と暖い日があるなど、衣服の調節に苦労が耐えない日々が続いています。
インフルエンザが流行っていますので、体調には十分気をつけて下さい。

集めた医療情報を旧ツイッターで発信していますが、今月は11個をテーマ別に振り返ってみます。

まずは、腸内細菌に関連した情報が5つです。

① 果物や野菜の微生物が人の腸内に定着できるということを実証できたのが初めてというのが意外でした。

② 腸上皮でも幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが作られるということと、それを刺激る腸内細菌がいるというのには驚きです。

血液型によって腸内細菌のバランスが異なるというのはびっくりです。

インスリン投与は低血糖が懸念されるのですが、腸内細菌のバランスが変化して肝細胞がんの発症を防ぐという報告です。

⑤ マウスの実験ですが、必要な栄養が欠けると厄介な腸内細菌が増えるようです。


次に、糖尿病に関連する2つの話題について。

塩分摂取が多いのは血圧だけでなく、糖尿病の発症リスクにもなるという意外な報告です。

⑦ 女性において睡眠が十分でないと、糖尿病になってしまう可能性があるという報告です。


最後に、個人的に興味のあった話題を4つお届けします。

⑧ 既存の薬が関連性のなさそうな疾患に効くという発見が近年多いのですが、前立腺肥大症の治療薬が薬物依存に有効だというのは、わけがわかりません。

ワサビの成分が認知機能の改善につながるという、ワサビにうるさい私には嬉しい研究。

⑩ このナスのヘタについての話題は、先日のブログでも取り上げたものです。

⑪ そもそも夜に負った傷が治りにくいというのは知りませんでした。

睡眠〖 今月のつぶやきから 122 〗


寒い日が多かった今年の2月。
本日25日からは平年並みの気候に戻ってきたようです。。

いつものように Twitter 上でつぶやいた医療情報の中から、今月は10個の話題を振り返ります。


最初は腸内細菌に関する情報です。

ピロリ菌は体に何一ついいとは思っていませんが、冬季の代謝コントロールには役立つのでしょうか。

② 治療に難渋する偽膜性腸炎。治療に有用な腸内細菌も絞れてきたのかも知れません。

③ 体にいいとされる不飽和脂肪酸 ( 魚油 ) も腸内細菌次第で効果に個人差があるようです。


次に、生活習慣に関連する話題を3つ。

④ 最後の食事から就寝まで、少なくとも2時間は開けるように指導していたのは間違いありませんでしたが、メラトニンが関与しているとは思いも寄りませんでした。

メタボは頭の回転も鈍らせてしまうようです。

⑥ 世界的にみて日本人の睡眠時間は短いですが、たっぷり寝るといいことがあるようです。


最後の4題は、個人的に興味のある話題です。

⑦ ヒトはいつから薬を活用するようになったのか、この疑問の答えがここにありそうです。

⑧ 血液型O型の人はいろんな感染症にかかりやすいとれさてますが、新型コロナウイルス感染症で重症化しにくいというデータがもあるようです。

⑨ 運動がドライアイの症状緩和につながる可能性がありそうです。

⑩ 12月には、過活動膀胱にロキソニンなどの解熱鎮痛剤が効く可能性が示唆されましたが、一部の抗アレルギー薬も有用かも知れません。

〖 今月のつぶやきから 96 〗


乳がん年の瀬とは思えない比較的暖かな気温が続いています。
ただ、明日から3日間は寒くなるようなので体調管理には怠りのないようにして下さい。

収集した医療関係の情報を、備忘録代わりにツイッター上でつぶやいています。
それを月末に振り返り、絞り込んでブログ上にまとめてお届けしているのが「今月のつぶやきから」。
今回で96回目になるので、丸々8年が経過したことになります。

今年最後は、以下の9題をお届けします。

最初は、乳がんに関連するもの。

① ギリシャ人女性を対象にしたものですが、A型で他の血液型よりもリスクが高いという報告です。

② 5~8週ごとに髪を染めるアフリカ系米国人で乳がんリスクが60%も高くなるという解析結果です。

次に、身近なウイルスが意外な疾患に絡んでいるという情報です。

③ これは以前にも伝えたことがある話だと思いますが、アルツハイマー型認知症の発症要因としてヘルペスウイルスが絡んでいるという話がまとまっています。

④ 帯状疱疹 ( 水痘 ) ウイルスが、群発頭痛に関与している可能性があり、ワクチンで軽減する可能性が示されています。



次は、とても重要な話。
風邪に抗菌薬 ( 抗生物質 ) は効かないということをしっかり理解していただきたいと思います。

⑤ 抗菌薬を適切に使わないと、本当に必要な時に助けられないという事態を起こすのです。

⑥ 正しい医学知識を身につけていない方が多いのは、日頃の診療の中でも実感しています。


最後は、個人的に興味を引いた話題を3つ。

⑦ 苦痛を伴うことなく疾患を診断する可能性がまた一つ加わりそうです。

⑧ 中性脂肪を低下させる薬が、網膜の血管新生を抑制するというのは興味深いです。

⑨ コレステロールの食事指導については、以前から疑問に感じていました。
高い人は食事を気にするよりも、有酸素運動を心がけて下さいね。

〖 今月のつぶやきから 90 〗


腹囲測定鹿児島のこの先の天気予報を見てみると、傘マークがずっと続いています。
大きな災害が起ることがないように願いたいです。

ツイッター上でつぶやいた医療情報を月末にテーマを絞ってお届けしているこのシリーズ。
今回は11の話題を振り返ってみます。


最初は腸内細菌を中心とした情報を4つです。

① 我々が使うαGIと呼ばれる糖尿病治療薬と似た働きをする乳酸菌。
カイコの実験でわかったようですが、カイコと言えば桑。
桑に含まれるデオキシノジリマイシンという成分にも同じような働きがあります。

② 口腔内を清潔にすることで脳梗塞が防げるのなら、副作用のある抗血小板薬もお役ご免になるかも知れませんね。

③ 血液中の全てのA型抗原を確実に取り除けなければ、実用化は難しいと思いますが。

④ あらゆる一流アスリートの腸内細菌を調べて応用すると、世界記録が次々に塗り替えられるかも知れません。


次は、体重関係の話題を5つ。

⑤ 寝室のテレビや照明をつけたまま寝る女性は、調査期間内に体重が5キロ以上増加する確率が17%高かったという報告。 メラトニンというホルモンが乱れて、体内時計や食事摂取に影響したのではと推測しています。

⑥ 地中海食に関しては様々な報告がありますね。

⑦ 腹囲の数値が最優先事項になっているメタボ健診のあり方に一石。

⑧ 糖尿病の新たな治療薬開発に繋がるといいですね。

⑨ 子供の肥満は、親の生活習慣や食育に対する関心度を反映していることがアンケートから見えてきました。


最後は、痛みに関する情報を2つ。
副作用の少ない鎮痛薬開発に繋がるといいですね。

⑩ 嗅覚を刺激して鎮痛効果が得られるとは驚きです。

⑪ TRPチャネル ( → 参考 ) をコントロールするのが究極の痛み止め、と言われています。
しかし、なかなか臨床応用まで進んでいません。

 ◆ 診療所ライブラリー 111 ◆


血液型星占いや血液型占いなど、全く信じません。
生年月日も血液型も同じである二人の同級生を比べてみると、性格から医師としての歩みまで共通点は皆無です。

10年以上前のことでしたが、血液型がO型の人にピロリ菌感染が多いという報告が医学雑誌に掲載されました。
O型の私はちょっとショックを受けつつ、くだらないことを調べたものだ、くらいにしか思っていませんでした。
しかし、その後血液型と疾患が深く関与していることを示すデータが次々に出てきています。

その知見をまとめたのが今回紹介する「血液型で分かる病気のリスク」です。
がんや脳梗塞、ノロウイルス‥、さあ、あなたの血液型でどういう病気にかかりやすいか、それはどうしてなのか、楽しみながら読んでみて下さいね。

私も報告を見つけ次第 twitter 上でつぶやいているのですが、お気づきだったでしょうか。
最新の医療情報を発信しておりますので、twitterのフォローもどうぞご遠慮なく。

  → 血液型で分かる病気のリスク

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